読書感想文


地球連邦の興亡 2 <明日は銀河を>
佐藤大輔
徳間書店 トクマノベルス
1997年8月31日第1刷
定価781円

 地球連邦政府統治下の惑星のひとつ、リェータに、戦争終結後、不況がおとずれ、ロシア系の指導者が反乱を起こすべく組織作りを始める。これは星間戦争へとつながっていくことになるようだ。この展開は、冷戦終結後に革命が起こるというようなシミュレーションって感じかな。
 特に、人種、宗教に対する反感をあおり、クローン受精の人間への差別を絡ませるあたり、なかなかリアルでよい。ユダヤ人狩りをうまく転用している。
 それはそうと、相変わらず読みにくい文章だ。シニカルに表現しようという意図はわかる。隠喩もけっこう。しかし、文と文のつながりが判然とせず、何度も読み返さないといけない。わかりやすければそれでいいというわけではないが、ここまで読みにくいと、ぼくにはしんどいわい。

(1997年10月12日読了)


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