読書感想文


ルシファーズ
堕天使の黄昏 ヴァンパイア・ガーディアン
渡邊裕多郎
小学館 スーパークエスト文庫
1997年11月1日第1刷
定価543円

 前巻ではヴァンパイアを保護するガーディアンとその師匠の対決が物語の中心であったが、本巻では前巻でガーディアンに助けられた少女がみずからもガーディアンとなり、カストロ伯爵と名乗る強大な力を持ち怪物を操る敵と戦う。
 化け物ばかりがすむアパートの描写が楽しい。とにかく、こういったヴァンパイアについてよく調べていて、彼等自身が怪物についてのうんちくをたれたりするのがまた面白い。
 反面、ストーリーは単調で、アクションに次ぐアクションながら、キャラクターに少し頼りすぎてはいないかとも思う。
 それでも、読者を自分の世界に引き込んでいく力を持った新人として期待できる。

(1997年11月1日読了)


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