「大逆襲!」シリーズ第3弾。とはいえ、徳間書店などで出ていたものの続きでもある。あとがきでは一冊ずつ読んでも楽しめるようなことを作者は書いているが、歴史改変の流れというものがあるわけだから、そうもいかんと思うが。
一冊の本として、どこにヤマを置いているのかわからない。メリハリがないのだ。
ロケット爆弾にホバークラフトと、「新兵器」なるものを投入して歴史を変えるのはよいが、この作者がそうすることで何を面白がっているのかが見えてこないということもある。
ともあれ、ホバークラフト空母は神出鬼没の大活躍、トラック諸島は戦車を乗せたホバークラフト輸送船を空艇で牽引し見事に制圧した。よかったのうよかったのう。
(1997年11月3日読了)