読書感想文


闇の訪問者 BM
菊地秀行著
幻冬社ノベルス
1997年12月5日第1刷
定価781円

 世界一のトップモデルがなんとAV出演! スポンサーは謎の人物だが、相当な力がないとそんなことはできないだろう。謎のストーン・ヘンジが並ぶ場所で撮影するように指示が出る。指定された場所に次々と移動して撮影を続けるスタッフたちに襲いかかる黒づくめの男たち。彼らの呼気は硫黄臭がする。AV撮影隊のボディーガードとして雇われた男、城夜は超能力を持つスーパータフガイ。彼は幼時にUFOにさらわれた過去を持っていたのだ。エイリアンたちは地球人の女性と交わり、子をなし、特殊能力のあるエイリアン混血児はリーダーシップをとって地球の支配者層として育ち、地球はいずれエイリアンの支配下に……。
 えーっと、つまり、そういう話です。
 「東京スポーツ」に連載されていたからというわけではないだろうが、設定も展開も、いかにも書きとばしたという感は否めない。特にエイリアンのチープさときたら! 地球人の女性と性交して混血の子どもを生ませるなんていうのは噴飯ものである。多作の作家だけにでき不出来の差は激しい人なのだが、特に本書はいただけない。

(1998年1月12日読了)


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