長いタイトルである。作品の内容をズバリ表現している。「そのまんまやんけ」と突っ込みたくなるほどだ。
おなじみ真珠湾攻撃と同時にフィリピンのコレヒドール基地に秘密部隊が侵入。火薬庫を爆破して基地として使用できなくする作戦を実行する。両面作戦に参加する若き大尉たちの姿を通じて、戦いに取り組み成功させることの尊さや自己犠牲の美しさとその哀しさを描いたいささかアナクロな青春小説といった感じ。歴史改変の結果、その後の歴史がどう変っていくのかという展望は示されていない。それならばわざわざ架空戦記という手法をとる必要があったのかどうか。
(1998年2月8日読了)