大河ドラマの便乗企画か。とにかく新シリーズ開幕。 戊辰戦争で、徳川慶喜が東北に勢力を結集していたら新政府軍との戦いはどう推移していたか、という設定。 作者の常套手段で、敵が相手をなめている間に作戦が全て図にあたり、敵を壊滅させる。ここでは慶喜は大政奉還後のビジョンを掲げた政治家として登場しながら、後半は大賞と参謀を兼ねたようなスーパー司令官に変身する。その個性は場面ごとに変化し、一人の人格という感じがしない。そこらへんがいかにも霧島那智らしい。
(1998年4月30日読了)