作者は現役の阪神タイガースの内野手。優勝の年に新人で活躍。以来、12年間プロ野球の世界で生きてきた。その歩みをふりかえる。
しかし、えんえんとそれぞれの年のペナントレースの様子をダイジェストしているというだけでその時の心境は少しだけしか書かれていない。もっと深くいろいろな事件の真相を告白してほしいのだけれど。ライターがそこまでつっこんできけなかったのか、現役なので遠慮をしているのか。
そんな本だとわかっていながら買ってしまうのがファンのサガというものか。でも別に目新しいことが書かれてるわけでもないし、タイガースファンの人にも別にお勧めはしません。たぶん物足りないのでは。
ところで、版元の「ザ・マサダ」という会社は元タイガースの真弓や大相撲の霧島、水戸泉の自伝を出しているのだ。もしかして私のドッペルゲンガーが編集部にいるんじゃあるまいな。
(1998年5月17日読了)