舞台は心霊能力を育成するその名も「心霊女学院」という学校。霊能力のある女の子を集めて「幽魔教団」なる敵を倒す戦士を育成しているのだ。
主人公は補欠合格のみそっかす、みずきちゃん。3年生の優等生で生徒たちの憧れの的、玲香サマ、2年生でみずきをいじめるプライドの高い氷子の3人で、富士山麓へ。そこには東京で少女をさらい殺害する幽魔がいるのだ。
うーん、とにかくなんだか正体はわからないけど絶対的に悪い「幽魔教団」があり、霊能力を持つものがおり(文部省心霊局なんてものまである)という設定はもう無条件であり、有無をいわせない。これはお話なんだからなんでもありですよ、文句ないでしょう、という感じなのだね。霊能力者はコソコソしたり、その力があるために社会からのけものにされる、などという話とは無縁の世界だ。
私はそこになんか安易なものを感じるのだが、まあ、それはそれでいいとしよう。
しかしだね、出てくる女の子たちの人間関係は、大昔の少女マンガとなんら変わることのない類型的な図式……一見無能に見える主人公が実は最大級の力を潜在的に持っていて、いきなり大役に抜擢される……なんてそうとう使い古された展開をこうも堂々とやられたんでは、ねえ。どうも、イージーというか、子どもだましというか。
こんな話で、今の読者は満足できるものなのだろうか?
(1998年6月29日読了)