主人公川村竜之進は、お庭番川村家十七代目当主。ところが、本人はそんなことは全然知らない。服部半蔵の末裔である美人三姉妹に、川村家に伝わる、服部家に関する秘密を引き渡せと迫られる。一方、彼の通う学園では優秀な生徒に改造を施し一流のスポーツ選手に仕立て上げるなどして学園の名を上げようという企みが進行していた。
ナンセンスな忍法にすっとぼけた主人公というコメディが、ラスト近くになって本格的なアクション小説に変わってしまう。なんか継ぎ木したような印象を受ける。「くの一忍法・激ヤセの術」なんて最初に出してきたんだからもっともっとキテレツな忍法をばんばん出すかと思ってたら、あとは竜之進の祖父が中華鍋を使った技をくり出す程度。もっともっとナンセンス・コメディに徹してほしかった。
(1999年1月8日読了)