プロ野球について書かれたコラムはいろいろある。元選手が書いたものやノンフィクション作家が書いたもの、そして新聞記者の手になるものなど、雑誌や新聞にはその手のコラムが必ずといっていいほど掲載されている。
その中でも、私が気に入っているのは「週刊プレイボーイ」に連載されている「江夏豊のアウトロー球論」と「朝日新聞」の「EYE」である。
で、本書は「EYE」を一冊にまとめたもの。切り口の斬新さや正論ともいうべきものなど、いろいろな視点から野球を見つめている。先を予測したものも手を加えずに載せてあるが、それが当時の貴重な証言となっているといえる。
しかし、このタイトルはいかがなものか。これでは朝日新聞が報道してきたプロ野球記事を時代を追って掲載した本と思われても仕方ないぞ。せっかく「EYE」という元タイトルがあるのだから、それを生かさない手はないと思うのだが。これはタイトルで絶対損をしている。ものすごく野暮ったい内容のような印象を与える。著者も編集者も何を考えてこんなタイトルにしたのか、理解に苦しむところだ。
(1999年5月16日読了)