田中角栄の生涯と、その過程で彼が育て上げた政治家たちの現在までの歩みをわかりやすく噛み砕いて書かれた本。これを読むと、角栄門下の政治家だけが現在の政界を動かしてるように思えてしまう。
タイトルに「小説」とついているのは、もちろん戸川猪佐武の「小説吉田学校」(角川文庫・絶版)をもじってつけたタイトルであるのだが、小説の文体というのとはちょっと違うように思われるし、展開、構成も小説っぽくない。ところが、ノンフィクションとして読むと、分析が甘くつっこみも浅い。政界読み物の域でとどまっている。
そういう意味では「小説吉田学校」というのはなかなかの名作であったことであるなあと再認識させられた。
(1999年5月18日読了)