読書感想文


阪神タイガース大事典 甲子゛園
由倉利広著
中央公論新社
1999年5月25日第1刷
定価800円

 「こうじえん」と読む。
 阪神タイガースに関する記録やエピソードなどを五十音順に並べたもの。事典といいながらも、読み物としての性格が強い。書かれた項目は順当なものが多く、裏話や皮肉は入れずに事実を淡々と表記している。1999年序盤に数多く出されたタイガース便乗本とはその点で趣が少々違う。内容もほぼ正確で過不足ない。明らかな誤記もある(デーブ・ヒルトン内野手のファーストネームをしつこく「ジョン」と書いているが、どこで調べたのか?)が。
 タイガースにくわしい人が調べものをするには便利だが、あまりくわしくない人には五十音順の配列が返ってじゃまになるのではないだろうか。この内容ならば、年代順に書いた方がよかったと思う。タイトルが辞書をもじったものなので、そうする必要があったのだろうが、それ以上の意味は感じられない。お遊びにしても中途半端である。
 本書の版元は讀賣新聞社の傘下にある。そういうところからこういう本がでるというのは、その方が皮肉ですな。

(1999年11月12日読了)


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