読書感想文


桂枝雀のらくご案内 枝雀と61人の仲間たち
桂枝雀著
ちくま文庫
1996年12月5日第1刷
定価660円

 積んである本の山の中から、何気なく取りだした。まだ読んでなかったんですね、これ。
 親本は1984年発行。その時点での枝雀師匠の持ちネタ60本+αについて思い出を語ったり、落語について論じたり、自由自在に話題を展開させたもの。おそらく小佐田定雄さんの構成によるものと思われるけれど、師匠の落語に対する考え方、人生観などが高座の語り口そのままにほんわかと伝えられてくる。
 ここまで考えに考え、そこからあの高座が生まれていったんやなあと、改めてしみじみと思う。
 爆笑王、二代目桂枝雀。枝雀の前に枝雀なく、枝雀の後に枝雀なし。空前絶後の落語家であることを再度確認した次第。

(2000年1月9日読了)


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