読書感想文


ブックハンターの冒険 古本めぐり
牧眞司著
学陽書房
2000年4月17日第1刷
定価1500円

 十代からSFファンダムに関わり、ひたすら古書店をめぐって本を集め続けてきた著者の初めてのエッセイ集。本書が著者の初めての著作であるということは意外である。
 学生時代からの古本体験をはじめとして、古書店で全集、叢書を集める楽しみ、買い集めた本の中から特に興味深い本について紹介をする。その紹介の仕方がまた古書店で本を買い集める楽しみにつながっているのだ。
 私の場合は新刊書を買うことが多く、古本買いの楽しみとはまた違うものがあるのだが、本が好きで読書が好きでというところは実に共感できるし、とても楽しそうな語り口は本を愛する者にとってはいちいちうなずけるものがあることだろう。
 個人的には、長年SF界で縁の下の力持ち的な役割を果たしてきた著者のやってきたことがこういう形で報われたということがとても喜ばしく思える。こういう本は批評すべきではなくただもう読んで楽しむに限ります。

(2000年5月13日読了)


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