ぼやき日記


2月2日(水)

 A・E・ヴァン・ヴォクトの訃報に接する。1月26日、肺炎のために死去。享年87。晩年はアルツハイマー病にかかってたらしい。道理で最近名前を聞かんかったはずや。最近ていつからや。実はもう故人やと思うていました。すんません。
 ヴァン・ヴォクトというと、「宇宙船ピーグル号」「スラン」「非Aの世界」「イシャーの武器店」ともうSF史上燦然と輝く作品が知られてるけれど、私はちょっとひねくれて「火星のネアンデルタール人」あたりの失敗作の方が印象深い。
 学生時代「ネアンデルタール人」を読んで、この作家はとにかく作品にアイデアをとことんつめこむ人やけど、それがツボにはまったら傑作になり、外れたら駄作になるような、そんなタイプの人なんやなあ、と思うた。とにかく惜しげもなくアイデアをつめこんで、それが有機的につながるとうおおおと驚くようなものになるし、雑然と放り出されるとああもったいないこれだけのネタがそろっててなんでこんなになるかなあと、感じさせたわけです。
 しかし、傑作と駄作は紙一重。とにかくそのアイデアは読み手の心を躍らせ、ああSFというのはこんなにおもろいもんなんや、びっくりささんとSFと違うんやとさえ思わせるような、そんな作家やなかったかと思う。
 私にSFの面白さを教えてくれた作家の一人として、いつまでも新しいファンにも読み継がれていってほしい。
 それにしてもアルツハイマーのヴァン・ヴォクトというのはちょっと想像しがたいなあ。
 それと、朝日新聞には「アルフレッド・バン・ボクト氏」という表記で訃報が掲載されてたけれど、一瞬、誰のことかと思うた。まあ、新聞には表記の基準があって、それに従うてるだけやねんけど、出版社がV音を「ヴ」と表記してそれがファンの間に定着しているんやから、ここは「ヴァン・ヴォクト」としてほしかったなあ。これに始まった話やないけどね。
 謹んで哀悼の意を表します。

2月3日(木)

 ガラス張りの入り口が黒いついたてで覆われ「弁護人の許可のないものは立入禁止」という紙が貼られているのを見て、ああほんまに破産したんやなあと思うた。
 関西の老舗書店、駸々堂のことだ。年輩の方に聞くと、大阪や京都で大きな書店というとまずあがるのがこの書店やった。最近はジュンク堂の大々的な展開で関西の書店地図も塗り替えられてきたという感じはしてたけれど、繁華街での大型書店から地域密着型の小型書店まで網羅したこのチェーンが一気に消えてしまうなんて、考えたこともなかった。
 高校時代、お昼のパン代をケチってお金を捻出し、昼休みに自転車で漫画の本を買いに河原町の駸々堂まで走ったなあ。私の通ってた高校は、そこらへんは当時はかなり寛容やった。大学時代、同人誌で文庫チェックリストを作ったことがあるけれど、そろをへん本はみんな駸々堂で買うた。「ターザン」シリーズ全巻をどさっとレジに持っていった。アルバイト代が入るようになってたんでそういうこともできたんやけれど、本のまとめ買いなんてしたのはあれが初めてと違うたかな。
 やはり大学時代、駸々堂で本を探してると、ばったりと知った顔によう会うたな。今は東京創元社で編集をしている小浜徹也さんとか、長らく「S−Fマガジン」で隔月交代で書評をいっしょに担当している三村美衣さんとか。たいてい二人セットやったけれど。あの頃は、ただの学生で、ファンダムでは少しは名を知られてはいたもんの、みんな若僧でしたな。
 ここには書き切れんほどの思い出がある。今でも、京都に行ったときは新刊の買いもらしがないかチェックしにいってる。あれだけの大手老舗が、なんで破産したんか知らへんけど、昔のような書店経営ではたちゆかんということなんやろうか。出版部門の業務悪化とか、いろんな理由があったらしい。
 若い頃からなじみ何度足を運んだかわからん本屋がまた消えた。私の高校時代には京都の三条から四条の間の河原町近辺には、「萬字堂書店」「そろばん屋書店」「駸々堂京宝店」「駸々堂河原町店」「文祥堂書店」「サワヤ書店」「丸善」「京都書院」「オーム社書店」といった本屋があったけど、半分以上が姿を消したことになる。店構えがそのころと変わってないのは一軒だけやな。テナントビルに建て替えて家賃収入で維持してると思われる書店もあれば、大きなテナントビルの中に入ってしもうたところもある。
 結局は本が売れてないと、そういうことなんやろうな。小型の書店が店を閉めてるだけやないんや。駸々堂までつぶれる時代になったんや。なんともいえん不安感がある。それくらい、ショックやね。

2月4日(金)

 感動的なCD−ROMが出たので紹介する。「古今東西噺家紳士録」(エーピーピーカンパニー)。物故者から現役の落語家1125名のプロフィール、物故者については、残っている録音を収録してる。これがなんと2780分(CD46枚分)。師弟関係から親子関係、大看板だけやない、ほとんど名を残さずに終わった落語家も実にくわしくデータを掲載してる。
 火曜日に買うてから、原稿の締切がきてるにもかかわらずついついそちらを開いてしまう。好きな落語家の録音はヘッドホンのジャックからポータブルMDにつないで気軽に聞けるようにダビングしたりしている。1枚もののポスターには東西の落語家一門系図が橘左近師匠の見事な寄席文字で書かれている。これも眺めているだけで楽しい。演芸作家の小島貞二さんによる「寄席150年」という解説書も、江戸から現代までの落語界の流れを非常にわかりやすく書いてある。
 価格は12800円。ハイブリッド盤やからMacでもWindowsでもOK。はっきり言うておく。安い。買いなはれ。
 正直なところ、こんなCD−ROMはよほど好きやなかったら企画でけんし作られへんと思う。作らはったのは小島豊美さんという方で、小島貞二さんの息子さんやそうです。映像の残ってない古今亭志ん生の名演をアニメで蘇らせた「山藤章二のラクゴニメ」など、これまでにも話題作を提供している。いやほんまにこういうマニアの域を超えた方がいてはるんですね。
 落語家の人名事典というと、以前平凡社から出ていたものが最もくわしかったけど、これはそこに実際の落語やら出囃子やら音声データがついてるだけに、それを上回るものがあるね。去年の夏に東京に行ったときに新宿の末廣亭でチラシを見つけてから、このソフトが出るのをずっと心待ちにしてたんやけれど、実際に手にとり開いてみて期待に違わぬものやと確認しました。なんと漫才で名を売った三遊亭小円の落語やエッセイストとして活躍した和多田勝(笑福亭小つる)の芸談まで収録されてるんですよ。ちゃんと音源は残ってるもんなんですね。
 とはいえ、これ、採算はとれてるんかいな。私のように個人で持つ人は他にも随分といるやろうけれど、そうばかすか売れるものやなかろう。こういうのはやっぱり全国各地の図書館に向けて宣伝して購入してもろうたりしてるんかな。
 これはぜひ売れてほしい。そしてまた小島さんにはウルトラマニアックな企画を実現させてほしいものです。

 明日は所用で遅くなるので、更新はお休み。次回更新は日曜深夜の予定です。

2月6日(日)

 大阪府知事選挙が終わる。今回はなんかあんまり選挙カーもうるさいことがなかった。候補もこれという決め手がなかったという印象もある。結果は全国初の女性知事誕生ということになった。いうたらなんやけど、ノック前知事がセクハラで退陣したんで女性官僚をもってきたというような感じの候補で、行政手腕云々だけで推薦されたのと違うような気がして、そういうあざとさが気になった。とはいえ、当選したんやから頼んまっせ。
 あんまり面白い選挙やなかったな、今回は。おもろかったんは候補者擁立の段階で自民党が本部と府連とでごたごたしたところまでか。泡沫候補も太閤秀吉の生まれ変わりを自称するおっさんだけやったしね。もっともっとへんちくりんな泡沫候補が出てきてほしかったんやけど、選挙が決まったんが急やったんで泡沫候補も準備がでけてへんかったんやな、きっと。
 直前になって日本共産党の悪口を書いた正体不明の団体発行のビラがポストに投げ込まれ、翌日にそれに対する共産党の反論のビラが入ってた。これ、選挙の始めの方に入ってて新聞なんかでとりあげられてわあわあ言うたりしたら、それはそれで面白かったんやろうけどね。
 雨が降ってたせいか、投票率は44%。ほとんど組織票で決まったんと違うかな。
 選挙というのは、ある意味で祭りやと思う。御輿に担がれる人担ぐ人それをあおる人、お願いいたします頑張ります本人がやって参りましたご声援ありがとうございます、あの候補は悪者です談合です嘘つきです、景気をよくします暮らしを楽にします福祉に力を入れます赤字を減らします、2週間のエイプリル・フール、候補者と有権者の騙し合い化かし合い。
 それやったらそれでもっと盛り上がるような候補を立ててほしいもんやね。岩國哲人が立候補してたら、盛り上がり方が違うたかもしれへんで。本人が出たいというのをまわりでやめさすというのはどういうことですか。下ろさせた某政党幹部のコメントでは「岩國氏は大阪での知名度が低い」。あの、今度知事にならはった人、大阪では知名度はほとんどなかったと思うんですが。その幹部はその女性候補は大阪で特に有名やと思うてはったんやろか。もういうてることはむちゃくちゃ、支離滅裂。
 こういう支離滅裂な幹部が政党を動かしてるんやから、そら国会も支離滅裂になるし選挙もつまらんとこないなるのと違いますか。
 ともあれ、新知事は決まった。お好み焼きを食べて庶民派をアピールしてはったけど、知事室に入ったらそんなん忘れた、ということがないように、頼んまっせ。

2月7日(月)

 節分の日に妻が壬生寺に行って買うてきてくれた餅がおいしかったんで、お薦めしたい。「屯所餅」という薄っぺらい大福なんやけれど、なんと餅に壬生菜が混ぜてある。そやからというて特に歯触りがええとか匂いがええとかいうんやないよ。なんかこう、餅の味が違うんやね。もともと上等の餅を使うているんやとは思うけど。
 別に大福に一家言あるわけやないけれど、餅が薄くて紙みたいに硬いものやら逆に柔らかすぎてべちゃべちゃしてるものなんかはあんまり食べたないね。それがスーパーで売られてるとかいうんやったら、それはそれでそういうもんと割り切ることができるけれど、和菓子の店で売られてるのにそういうのがあると、なんか腹が立ちませんか。
 あ、こういうことを書いて私はわざわざ和菓子屋をまわって大福を食べ比べてるような印象を与えるといかんな。そんな贅沢な趣味は持ち合わせてません。よそにお客で行ったときに出してもろうたというようなときしか食べる機会はないんです。ただ、そうやって出された大福がおいしくない時があるというだけの話。そういうときはまあ愛想でも「おいしい」と言うやん。その時に、出してくれはった方が「××屋で買うたんです」と言わはったりするんですな。「わはは、『××屋』というてもたいしたことありませんな」とは言われへんでしょ。ストレスたまりまくりという経験はありませんか。
 よそで大福てなもん出されたことはあらしまへん、たいていはお干菓子にお薄どす。お菓子なんか出されたことがあるかい、塩をまかれたことはあるけどな。たいていはチョコレートがざるに盛ってあるね。いつもケーキとダージリンです。
 はいはいそうですか。まあええ。えっと、なにを書いてたんやったっけ。ああそう屯所餅の話やった。賞味期限を3日過ぎても実に柔らかく粒餡はさっぱりしててほんまにおいしかった。
 餅がうまかったということを書きたかっただけやったんになんやよけいなことをまた書いてしもたな。どうもこの精神的に不安定やとついついだらだら書いてしまう。なにがあったか、ですか。それはまあどうでもええやん。昨日送った原稿がリテイクになったなんてそんなことは決してない、と、お約束のボケをかましておいて、ではまた明日。

2月8日(火)

 昨日の日記はわれながらめちゃくちゃでござりまするがな。今日はもうちょいまともなことを書こう。
 教師などという仕事をしていてありがたいのは、遠足や社会見学なんかでふだん行かれへんところにいけることですな。今日は社会見学で下水処理場に行く。汚水処理の方法などほとんど知らなんだことを痛感。空気を注入して撹拌し、汚泥を濾しとりやすくしてたり、バクテリアで分解したりといろんなことをしてるんですな。
 臭気はダクトから脱臭装置を通して逃がしてて、それほどひどいものやなかった。それでも生徒の中には「臭い臭い」と連発するものもいた。よう考えたら、私らの子どもの頃は水洗便所みたいな上等なものは百貨店やレストランでしかお目にかかれるもんやなかったから、汲み取り便所のなんともいわれへん臭気というものの記憶があるんですな。また、町育ちの私でもどぶの汚泥はもちろんのこと、野壺なんかも身近にあったな。野壺ではわかりませんか。肥溜めというほうが通じやすいか。田んぼや畑が近くにあって、冬は稲刈りの後やたらただっ広く、野壺の場所もようわかった。これが夏になると稲が生い茂ってどこに野壺があるのかわからん。オタマジャクシやザリガニを捕りにいったりしたけど、そんなときは野壺にはまらんように慎重になったもんです。臭いでたいていわかったけど、あの臭さは尋常やなかったぞ。
 あと、近くに養豚場があって、夏場には風向きの関係でちょうどご飯時にたまらん臭い風が吹いてきた。エアコンみたいな上等のものはなかったし隙間だらけの家やったから、暑いので窓は開けっ放し。おかずのええ匂いと豚の餌のなんともいえん臭いが混じって、ほんまにたまらんかった。
 そうやなあ、今は昔ほど「臭気」が日常にないのかもしれへんな。除菌効果がどうしたとかそういうことを売り物にした商品もけっこうあるしね。そういう環境にあるものにしたら、あの程度の臭いでもじゅうぶん臭いのか。
 ともかく、下水処理場なんか普通の生活をしていたんではなかなか見学する機会はないからね。実に興味深かった。
 どうです、今日の日記はまともでしょう。その気になったらこれくらいちょろいもんや。それやったら毎日なんでその気にならんのか。いやまあその、バラエティに富んでて楽しいやないですか。わははは。

2月9日(水)

 昨晩から雪が積もり始めてたんで、今日は朝から大変やぞと思うてたら、案の定雪慣れしてない大阪の町の交通はがたがた。私の勤務校では、スクールバスが走られへんかったら臨時休校ということになっていたんで、早起きして連絡を待つ。
 いつまでたっても連絡がない。ということは、これは授業があるということか。早めに出発せんと間に合わん。連絡があったら携帯電話でしらせてくれるよう妻に頼んで、バスに乗って最寄り駅まで行こうと思うたんやけど、大渋滞でバスはそこに見えてるのにバス停までいつまでたっても着きそうにない。単車はなんとか走れてるみたいやったから、原チャリで行くことにする。
 いつもなら45分くらいでいけるところやけど、1時間以上かかるやろうとかなり早めに出発。これがあなた、1時間できかんのです。いつも通る幹線道路がスリップ事故のために片側1車線通行の規制。こっちから向こうに行く一方通行やったらよかったのに、逆ですわ。行かれへん。しゃあないなあと、ふだん通らん道を行く。道がわからん上に、なるべく滑らんようにと自動車の轍の上を走るようにしてたから、道なりに走ってたらえらい大回りをしてしもうた。スピードは出されへん。滑って転んだらえらいこっちゃ。何回か後輪がつるっといきかけて冷や汗をかいたりもした。
 勤務先に着いたのが発車してから2時間後。2時間原チャリに乗って走るというだけで疲れる。その上に滑らんように気を遣い、自動車と接触せんように気を遣い、寒さはひしひしと体の端々からしみこんでくる。それでもなんとか授業の時間には間に合うたと門をくぐったら、なんとスクールバスなんか1台も来てへんやないか。
「臨時休校ですよ、休校」。
 しらせてくれよ。それやったら最初から休むがな。どんなに道が凍結してても授業があるなら行かなあかんと思うて走ったんやで。脱力したよ、私は。職員室に入ったら、がらがら。私の所属してる学年だけ連絡がまわらんかったらしく、半数以上が出勤してた。
 事故がなかってよかったけど、これで怪我なんかしてたらあほらしいところやったね。天気予報では明日の朝も積雪の可能性があるとかいうてる。もしそうなったら、決然として断固として果断としてきっぱりとはっきりとしっかりと休むぞ。
 私はだいたい雪道は京都で慣れてるんや。この程度の雪やったら、京都やったら年に1〜2回はあったはず。今日の規模の雪で京都から亀岡まで原チャリで走ったこともあるよ。今日かて交通規制さえなかったらもっと早いこと着いてたはずやねん。ところが、大阪ではめったに雪は積もらへんから慣れてないんやね。そやから交通が麻痺する。明日はどないなるんやら。それを考えただけで神経なるものが「休め休め」と言うてくるぞ。ああまた神経なるものとけんかをしてしまいそうや。雪が降るたびに自分の神経とけんかをするか。そういう人間の神経を疑うね。

2月10日(木)

 帰りに寄った最寄り駅前の本屋で「内定者インタビュー」なるムックが平積みにされているのを横目でちらりと見る。あまり興味を呼び起こさへんかったんで手にとることもしなかったし、内容については全くわからん。その時はそれですましたけど、帰り道でふと、ああいう本を手にとるのはどういう人なんかなあと思う。
 普通に考えたら、まだ就職先が決まってへん学生ということになるんやろうね。そやけど、就職なんていうものは縁とタイミングであるように思うんで、内定のとられへん人の参考になるんやろうか、と思うた。そこでインタビューされる人と同じことをしたからというてその会社にとってもらえるわけでもないやろうしね。人それぞれのもって生まれたキャラクターというものがあるからなあ。同じことをしてても報われる人と報われへん人とがいるんと違うかな。
 もしかしたら会社の人事課の人が読んだりしてるかもしれへんな。学生はどんなことを考えてるんかとか、そういうことを知るにはいいかもしれんと興味を持ちそうに思う。よその会社はこういう人を採用してるんか、とかね。
 まあ、不景気で就職難やからそういう企画も出てくるんやろうね。いかにこの不景気が深刻かということの現れかもしれへんな。
 そやけど、成功者へのインタビューというのは、概しておもろないもんと相場が決まってる。失敗のエピソードの方が読んでて面白いし、けっこう得るところが多いのと違うやろか。なんにしてもいろんな企画が出てくるもんですな。あの本、私にはどうでもええから売れようと売れまいと関係ないけど、売れてるんやろか。てなことを考えてると、どうでもええはずの本やのに急に読みたくなるんやから勝手な話やね。もっと読まんならん本がようけあるでしょうが、え。


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