いやはや、なんと申してよいのやら。
新庄剛志くんがまさかニューヨークメッツに入団してしまうてなことは想像もしてへんかった。どう考えても彼がメジャーリーガーになれるなどとは失礼ながら思えませんでした。
しかしよう考えてみたら、彼の野球はアメリカ野球に向いているかもしれへん。なんも考えんと来た球をバットをふりまわして打つというスタイルを責める風潮は向こうにはないやろからね。あの守備、あの肩はメジャーでも守備固めとして十分通用するとは大リーグ通も認めているという話やし。
シアトルマリナーズ入りしたイチローはよく考え慎重に計画を練り、大胆に行動した。それに対しわれらがプリンスは実に刹那的で、かえってその方が成功するかもしれん。何も考えてへん奴というのは実は強いからなあ。
それにしても、スポーツ紙でメジャー入りの道もあるとか書かれていたけれど、具体的にどこのチームが欲しがっているかなどということは記されてなかった。イチローの時はいろいろと候補チームの名前があがっていたのにね。ノーマークやったということか。それだけにかえって目立つ。新庄らしいわ。
まてよ、新庄の条件は優勝が狙えていい外国人選手をとるチームやったな。メッツは今年ワールドシリーズに出場してるし、いい外国人だらけや。ちゃんと条件に合うてるがな。
サンケイスポーツなんか新庄がＦＡ宣言した時点からスワローズ入団は既定路線みたいな書き方をしてたからなあ。まるっきりはずれてやんの。悔しいやろうなあ。
さてさて大豊去り新庄去り。わがタイガースはいったいどないなるんやろうねえ。いっそのこと、マジで清原をとるか。松井秀喜がＦＡで来るにはまだ間があるしなあ。なんかものすごく小粒な選手と海のものとも山のものともつかん外国人選手をオーダーに並べて、うーむ、どないなるんや。もうゲリラ戦でなんでもあり、なりふりかまわん野球をするしかないな。
いやまあしかし、新庄は常にやることが派手やなあ。まいりましたよ。
明日は所用で遅くなります。次回更新は水曜の深夜の予定です。
昨日は林譲治さんのお誘いで、上本町まで桂歌之助さんの落語会に行く。喫茶店のテーブルをとっぱらった会場は手狭やけれど縁者が間近に迫ってて、こういうのもいい。１２月１２日は石川五右衛門の命日やそうで、盗人噺ばかり並べた面白い趣向。「盗人の仲裁」と「鬼あざみ」は初めて聞いた。「うちかえ盗人」も含めて、なかなか聞きごたえ有り。歌之助さんの会にいくのは十数年ぶり。宴会にも顔を出したかったけれど、体調がまだ万全でないのと、今日の仕事がきつくなりそうやったから、申し訳ないけど先に帰る。次は宴会にも出たいものです。
で、今日のきつくなりそうな仕事というのは、クラス単位で校外学習をするというもの。私の担任しているクラスには車椅子を使用している生徒がいてるんで、外に出かける時には介助が必要やから、なかなか体力的にはきついものがある。
それでも、地下鉄御堂筋線の駅には必ずエレベーターが設置されてるからまあよかった。新大阪でＪＲの東海道線に乗り換える。実はここで往生した。
だいたいやね、新大阪は新幹線の停まる駅でしょう。それやったら、エレベーターくらいあると思うやん。ところが、どこにもそれらしいものがない。他の先生が駅員さんを呼びに行ったけど、なかなか戻ってこない。やっとのことで戻ってきたら、エレベーターも車椅子用のリフトもないんやて。一瞬、信じられへんかった。新幹線の停車駅ですよ。利用者数もかなり多いはずやし、その中には身体障害者もけっこういてるやろう。それやのに、そのための施設がない。
結局どないしたかというと、エスカレーターに車椅子を乗せて上がらんならんかった。これは複数の者で支えんとかなり危ない。駅員さんは慣れてるけれど、人手が足らへんのかすぐには来てくれへん。予定があるから時間が押してくるとイライラする。
まあね、下見もしてへん我々もうかつやったよ。そやけど、新大阪みたいな大きな駅にエレベーターの一つもないなんて、想像もせんかった。バリアフリーというて、障害者がハンディキャップを感じないように工夫せんといかんという世の中の流れについていってないとは信じられへん。バリアフリーどころかバリアだらけや。
目的地からの帰り、いろいろあって時間が押しているので、私は先に駅に行って切符をまとめて買うことにした。みどりの窓口には人が並んでる。ひとりしかいてへん窓口に並ぶ。私の前に並んでいた女性客は、定期券のを買うてたんやけれど、駅員さんとの会話を聞いてたら、昨日の日付け−12年12月12日−に合わせてわざわざ日をずらして定期券を買うたんやから、古い方は処分しないで返してくれやの新しい定期も昨日からの日付けにしてくれやのと注文が多く、それで駅員さんもバタバタしていてなかなか私の番がまわってこない。
隣の列が空いたんでようやくそちらで切符を買う。生徒も先生も待ってるがな。これで電車を２本くらい逃してしもうて、学校には予定時刻から大幅に遅れて帰着。事故がなかったからよかったけれど、全くもって疲れた。
今日は行くＪＲ駅ごとになにか妨害にあったような気分。こんなバリアだらけの校外学習にも困ったもんです。とにかくＪＲの新大阪駅には即刻エレベーターをちゃんと設置してほしい。
ＪＲ新大阪駅には一応エレベーターはあるそうです。ただし、一般の乗客は使われへんもので、職員用。肢体不自由の障害者にはそれを使わせてくれるらしいんやけれど、これが改札やホームからかなり離れている不便なものらしい。新大阪駅ぐらいのキーステーションやったら、手軽に使えるエレベーターはやっぱりほしいところやねえ。
日記のネタにつまるとけったいなダイレクトメールが送られてくる。ありがたいこってす。
今日来たメールは「８０００円で裏情報が手に入る」というもの。有名タレントの住所録と絶対儲かる裏情報やそうです。この裏情報が笑うに笑われん、でも笑うてなしゃあないというようなもの。以下、引用する。私のもとにこういうメールを送りつけてきた「やすえ」さん、悪い相手に送ってきたもんですなあ。
１， 仮名口座の開設方法
２， 水道料金を合法的に半分にする裏テクニック
３， 夜逃げした奴の居所を簡単に探し出す方法！！
４， 開設屋の悪の手口
５， 未成年者だけが使える借金の踏み倒し方
６， 自動販売機にも隠しコマンドが有った！
７， 税務署・公共機関を利用して過激に儲ける方法
８， 女の心を見抜き儲ける方法
９， ピンク電話のタダがけの方法
１０， 月々５万円を何もしないでかせげるおいしいビジネス
１１， ダイレクトメールを絶対に開封させるテクニック
１２， 通信販売でタダで商品を入手する方法
１３， 社会人が学割を使う方法
１４， 公衆電話をタダでかける方法
１５， カギ付き駐車違反ステッカーの解錠テクニック
１６， いい電話番号のもらい方！
１７， 寝ながらでもできる在宅ビジネス
１８， 電話料金を合法的に格安にするテクニック
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２３， ラブホテルで女の子と過激に遊びながら気楽に大儲けする方法
２４， 架空口座の開設方法
２５， 競馬で１００％勝つ方法
２６， 架空カード作成方法
２７， 格安防犯スプレー等の作り方
２８， 折り込み広告をタダ、または半額にする方法
２９， お金にも女性にも不自由しないサイドビジネス
３０， Ｈ写真を現像する方法
３１， Ｈ本で儲ける方法
３２， ＮＴＴで調査しても絶対バレないイタズラ電話のかけ方
３３， ＬＳＤ製造方法
３４， 頭金０・自己資金０でマンションを手に入れる方法
３５， あなたの言葉を伝え易くする簡易発声練習表
３６， アルコールを消す秘薬
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４２， ビッグアーティストの完売チケットを手に入れる裏技を公開！
他１６０件・・・・・・・・・・・・計２０２件あります
なんかＮＴＴがらみの裏技が多いみたいやけれど、携帯電話の普及で公衆電話の数が減ってるのにこんなテクニックを知ってどないするねん。「ピンク電話のタダがけの方法」なんか、ピンク電話自体がほとんどあらへんのにしゃあないやん。「競馬で１００％勝つ方法」なんかほんまにあるんか。「あなたの言葉を伝え易くする簡易発声練習表」は意外に需要があるかもしれへんけど、妙に浮いてるぞ。「ラブホテルで女の子と過激に遊びながら気楽に大儲けする方法」はそら知りたい。
まあこのマユツバものの裏情報、８０００円出して手に入れるほどの値打ちがあるかどうか。なんか入金してもやらずぶったくりになる可能性の方が高い気がするけどねえ。
しかし、こんなヨタ話で商売しようというんやから、おもろいといえばおもろいけどね。私は８０００円でこの情報を買う気にはなられへんね。
さて、これをご覧のあなた、買う気になりましたか？
本格的な忘年会シーズンに入ってきた。私の所属している学年では、私が親睦会の係をしているので、今日の仕事帰りは忘年会の会場探し。リクエストのあった焼肉屋をいくつかまわる。たいていは座敷はもう満杯。３軒目で座敷の空いているところを見つけたので、そこを予約する。冬は鍋物と相場が決まってるけれど、もう既に行われたいくつかの忘年会は全て鍋物。「もう鍋物はええわ」ということなので焼肉にしたということもあるんやけれど、私はちょくちょく「ヨーデル食べ放題」を聴いていてなんか焼肉が食べたかったという気分で選びました。これ、幹事の特権ね。
別件で「東急ハンズ」に寄る。色画用紙が必要になったんで買いにいったんやけれど、いつも置いてあるところにあらへん。どこもかしこもパーティーグッズばっかり。サンタクロースのコスチュームから、ゴムマスク、クラッカーに、「職場一の色男」みたいなことが書かれたたすきとまあこのパーティーグッズもいろいろあるもんですな。
マスクには定番のフランケンシュタインやら謎の東洋人なんかに加えて、長嶋監督や野村監督、ウルトラマンにウルトラセブンまである。ウルトラセブンはアイスラッガー取り外し可能という凝りよう。私が気に入ったのは「ショッカー戦闘員」のマスク。布製でよくできている。思わずかぶって「イーイー」と言うてみたくなったけど、こんなん誰が買うんや。
わけのわからん表彰状とか、とにかくいろんなもんが並んでいて、じっくり見てたらなんぼ時間があっても足らへんので、目的の色画用紙を買うてすぐに帰ったけどね。うちの忘年会なんかはただ飲んで食べておしゃべりしてという何の芸もない宴会やけれど、パーティー会場を借りてやる宴会なんかやとあの手この手で演出せんとあかんのやろうね。使い走りの新入社員なんかにショッカー戦闘員マスクをかぶらせて走りまわさせたりするのかな。
明後日の日曜日は「たちよみの会」。年末でお忙しいでしょうが、興味のある方は一度のぞいてみませんか。お待ちしてますよ。
明日は別口の忘年会で遅くなります。明日の更新はお休み。次回は日曜深夜更新の予定です。
一昨日は「日本芸能再発見の会」の懇親会。藤本統紀子さんのシャンソン歌唱や、会員の方たちのそれぞれの芸能に関する思い出を語ったスピーチなど、非常に楽しいひとときを過ごすことができた。
今日は「たちよみの会」例会。細井さんやかつきさんたちの準備している若手による海外ＳＦファングループは少しずつ形をなしてきてるようで、なかなか頼もしい。ただ名称がなかなか決まらないそうで、「〈ＫＳＦＡネクスト・ジェネレーション〉はどうか」などと私もまぜっ返すようなことを言うからいかんな。旗揚げの時が楽しみ。新しい動きが起こるのを見ているのは楽しい。自分もその中に入れればええんやけれど、海外ＳＦの人ではないんで（若手でもない）、ここはどういうものができあがっていくのかをドキドキしながら見ていくことにしたい。いやほんまに海外ＳＦはなかなか読まれへん。日本ＳＦでも偏りが激しい。ジャンル書評家のつらいところかな。
お世話になったあの方に、毎年必ず千枚漬とすぐきの詰め合わせを贈っている。これはもう百貨店では買いません。老舗のものを直営店で注文する。いうたらなんやけど、そこらへんで簡単に買える千枚漬なんか、化学調味料の味がして食べられまへんで。今日は「たちよみの会」で京都に行くんで、その前に新京極に寄って注文しに行きました。
私は学生時代、ほとんど百貨店でアルバイトをしてて、あちこちの売り場を経験してるんやけれど、実はその老舗はお歳暮の時だけ臨時で地下に店鋪を出していて、その売り場でバイトしたこともある。よそのテレビで宣伝してる店なんかは持ち帰り用の千枚漬は常備してたんやけれど、私が働いていたその老舗は、持ち帰りのお客さんが来たら、百貨店の売り場から店に電話して漬物樽から出してもらい、荷造りしてもろうてる間に地下道を走ってその商品を受け取りに行ったりしてた。商売としては賢いやり方やないんやろうけれど、老舗として譲れへんものがあったんやろうね。
てなわけで、贈る相手は京都の人やから、舌が肥えてます。ほんまにおいしいもんを贈らんとこちらが物を知らん人間やと判断されてしまう。京都というところにはそういうところがある。手土産で人間を値踏みするというのは、あんまり気持ちのええもんやあらへんけれど、ある程度の知識と教養を相手に要求するのが京都の人づきあいというもんなんですな。気ィ遣いまっせえ。
新京極で買い物をしたら、福引きの抽選券をもらった。なんという名前か知らへんけれどゴロゴロまわしたら色のついた玉がポットンと落ちる、あの道具で白い玉を落とし、末等が当たった。「森永ミルクキャラメル」をいただく。さすが新京極。末等でもブランドもんやおまへんか。なんでかしらんけれど、妙に嬉しかった。
昨夜、bk1の原稿を送り、これで２０世紀中の原稿締切は全て終了。もともと仕事は少ないんやけど、先月から今月にかけてはけっこう集中した。さて、来年はどれくらい仕事がくるのか。お座敷がかかるとほいほいと出向く幇間みたいなもんで、注文はよほどのことがない限り断わりません。たくさん仕事がきたらありがたいけれど、あまり集中しても困る。ほどよく散らばって仕事がくればよろしいんやけれど、こればっかりはそうもいかん。しかし、締切を全てクリアしたと思うたら、本を読むパワーが落ちるなあ。一日１冊読破などという無茶なことはようしません。
今日は、私の勤務校では学校間交流があった。同じ市内の高校から何人か高校生がきて、うちの学校の生徒と餅つきをしたりレクリエーションをしたりする。
給食の時間には、１年生の女の子が一人だけやけれどうちのクラスに来て食事をとった。昼休みに、同僚の若いアニメソングファンのＡ先生が「喜多先生、彼女のブルゾンを見て下さいよ」というからなんやいなと思いながら彼女の背中にまわってロゴを見る。
はっきりと〈HEKIRU
SHIINA〉と書いてある。椎名へきる！ つまり彼女はオタ……いやいやアニメファン？
「椎名へきる……もしかして、君、そっち方面の人？」とおそるおそるきくと、「え、わからはるんですか！」と嬉しそうに答える。そうやろうなあ、ヒゲをはやした中年教師なんかそっち方面のことはわからんと思うわなあ。
結局、そのあと私とＡ先生と高１の彼女の３人は、生徒同士の交流を邪魔するようにアニメと声優の話をしだしたのであります。私が「日高のり子のアイドル時代のデビューシングルを持ってるよ」と自慢（？）すると、「濃いですねー」と感心（？）された。
しかし、類は友を呼ぶというけど、その子がうちのクラスにきたのは偶然やったんですよ。そういう趣味のない生徒の方が多いと思うんですよ。そやのにオタクが担任をしている学級にアニメファンの生徒が割り当てられるとは。宝くじが当たるよりもすごいことかもしれへん。なにかこう、見えざる力でも働いているような、そんな気がしてしもうたよ。
ちなみに、「堺三保って、知ってる？」ときいたけど、彼女は知らなんだ。そこまで濃いファンでもないのか。いや、声優系のファンの関心はＳＦ考証のスタッフにまで気がまわらんのかもしれへん。「仙台エリって、知ってる？」ときいたらよかったんやろうか。
ま、なんにせよ、偶然とはおもろいもんですなあ。
元横綱若乃花で前藤島親方の花田勝さんが、親方をやめたとたんに訴えられたりしている。弟の横綱貴乃花も週刊誌によれば株の売買でこげついているとか。両親の二子山親方夫妻は離婚の危機がささやかれている。
ほんの数年前まで理想の家族みたいに報じていたマスコミが、なんか掌を返したみたいに悪いことばっかり書きたてているのもどうかと思うけど、実は彼らが決して理想の家族なんかやなかったのに、それを隠して美談に仕立てあげていたことに罪があると思う。
マスコミの作り上げた虚像を維持することで相撲人気を高め、自分たちも潤っていた、その時期が過ぎると、仮面をかぶりつづけることが苦痛になり、反動がきたということなんかな。
しかし、相撲協会もええ時だけ花田一家を利用しておいて、いざという時にはなんかもうまるで若貴ブームの恩恵なんかなかったみたいにほったらかしてるような気がするのは私だけかなあ。八百長告発なんかの影響からか、相撲人気がすっかり衰えてしもうてる。そこへ相次ぐ二子山スキャンダル。若貴のイメージが悪化すればするほど、大相撲全体のイメージも悪化するとは考えへんのかな。
もっとも、ブームのおかげで得たものを維持しきれへんどころか、そのイメージを隠れ蓑にしていた花田一家にも問題はあるとは思うけどね。
子どもの頃からの相撲ファンとしては、こういう状況はほんまに寂しいし、辛いし、悔しい。大相撲はスポーツでなかってもかまへん。そやけど、力と力をぶつける様式美を失っている現状は、スポーツでも古典芸能でもなんでもない、ただの大男たちの裸踊りやと言われてもしょうがないやないか。
それを象徴しているのが花田一家の凋落やと、そないに思う。あまりに醜悪で、正視に耐え切れない。なんとならんものか。
明日は忘年会で遅くなるので更新はお休み。次回は木曜深夜の予定です。
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