ぼやき日記


7月1日(日)

 今日も蒸し暑い。今日は転居予定のマンションにちょっと道具を持って行ったりしたんやけれど、さすがに20階くらいの高さやと風は気持ちよろしいな。ああ、早く引っ越したい!
 まあそういうわけにもいかんので、数日前に扇風機を物置きから出してきました。プラグをコンセントに差し込んでスイッチを入れる。あらら。スイッチを押しても押しても動かへん。この扇風機、目のつけどころが鋭いメーカーのものなんですが、スイッチ部分を取り外してリモコンとして使えるようになっている。外してスイッチを押すと、あら不思議、ピッと音がしてスイッチが入ったやおまへんか。これやったら大丈夫と本体にはめこんでスイッチを押すとこれが動かん。うーむ、なんでや。
 というわけで、寝る時は枕元に扇風機を置いて微風にして寝るんやけれど、スイッチだけはわざわざ外してリモコンにしておいてます。手をのばしたらスイッチが入るところにあるのにわざわざリモコンを使うという不合理。一冬物置きで過ごしてなにかあったんやろうか。わけわかりません。リモコンとは便利なようで不便なものでありますね。

7月2日(月)

 なんでも自民党が小泉純一郎グッズを売り出し、よく売れているらしい。携帯ストラップなんかもうプレミアがついてるんやて。ところがですね、実は民主党もずっと前に鳩山ユッキーストラップを売り出してたの、知ってはりましたか? 党首の携帯ストラップというアイデアは民主党の方が先やったのに、勢いでは負けてしまいましたな。第2弾として田中真紀子グッズや塩爺ィグッズも企画されてたりしたらおもろいな。塩川正十郎なんか小泉内閣ができるまではミーハー人気には全く縁のない老獪な議員やったんに、いやいや勢いというのは恐ろしい。こうなったら田中真紀子と鈴木宗男が戦う「ストリートファイター」のゲームやら、保守党やけど扇千景の着せ換え人形なんか出したらどないだ。もうなんでもありと違うの。シミュレーションゲームで「小泉内閣構造改革への道」なんて作ってもええぞ。社民党は「おしゃべり清美ちゃん」人形を出して対抗してもええなあ。となると自由党は「小沢一郎パンチングボール」やな。やれやれ、もっとやれ。国民があきれて見捨てるまでやってくれ。

7月4日(水)

 昨日は夜に用事があるのをころっと忘れていてあわてて出かけ、更新できませんでした。その間にカウンターは200000をヒットしてますね。100000ヒットの時はプレゼントを用意しておりましたが、今回は転居準備やらなにやらで忙しく、派手にキャンペーンを打つこともできませんでした。もし200000ちょうどをヒットした方がいらっしゃったらお知らせ下さい。ささやかながらプレゼントを差し上げたいと思います。それにしても、開設した時はここまでカウンターの数字がのびるとは思うてませんでしたねえ。ほんまに、ご愛読いただいているみなさんには感謝あるのみです。

 一昨日の日記で「第2弾として田中真紀子グッズや塩爺ィグッズも企画されてる」というのは間違いでした。そのような事実はございません。訂正しておきました。いくらええかげんな日記でも間違いはいけませんな。自民党広報部の皆様と読者の皆様に謹んでお詫び申し上げる次第です。

 転居に向けて、今度は引っ越しの業者を選ぶ段になった。なにしろ並み大抵の本の量やないですからな。同業の方たちならみなさん悩まはるのがこの本の運搬ですわ。
 で、引っ越し業者のサイトに妻がアクセスし、数社に見積もりにきてもろうた。私は土曜日に2社の見積もりに立ち会うただけやけど、平日は妻だけ。妻の教えてくれた様子と見積もり書やパンフレットを前にどこに決めるか考えております。まあどこに決めたかなんかはここに書くことやない。妻と話をしていて引っ越し業者について感じたことを書く。
 引っ越しの業者はおおまかに2つに分けられるみたいやね。引っ越し専門会社と、運送会社の2種類。引っ越し専門のところの営業は、そらもう粘る粘る。なんとかして即日契約を結ぶというつもりで来てるね。ちらっと見ただけで的確な見積もりを出しているというアピールをし、電卓を叩いてどれだけ勉強できるかをアピールし、いかにきめ細かいサービスをしているかを強調し、てな具合です。一方、運送会社の方は、大量の段ボール箱を見ながらいかにして運搬するかを説明するといった感じらしい。家財道具中心のお家の場合、引っ越し専門業者が適しているんやと思う。特に小さい子どもがいたりするとよけいに細かいところのサービスは必要やろう。そやけど、我が家の場合はきめ細かなサービスもさることながら、いかに本とCD(これまた結構な枚数がある。ある業者の人は「音楽の先生ですか?」と尋ねたらしい。ちゃんと見なはれ、そこに積んであるCDは「桂米朝全集」と「桂枝雀大全」ですよ)を運搬するかがポイントやからね。その点引っ越し専門業者の見積もりは運送会社のそれよりちょっと甘いという印象を受けた。
 さて、どの業者にしようかな。だいたい2軒くらいに絞れてはいるんやけれど。

※この場合の「勉強」は値引き、の意味の関西弁でありますね。

7月5日(木)

 夏の文庫フェアの小冊子が書店のレジのところに置いてあったんで拝借する。まだ角川文庫しかなかったけどね。で、一読して「うーむ、今の売れ筋が何かということが一目瞭然でわかるなあ」と感心した。相田みつを、北川悦吏子、江國香織、銀色夏生、柳美里といったラインナップに「チョックラ・ド・フローネ」というキャンペーンキャラクター、風呂やアロマテラピーによるリラクゼーションの仕方など、女性をターゲットにしているなあというところか。確かに電車に乗ってても本を開いて読んでいるのは女性が多いような気がするなあ。ちゃんと統計をとってるわけやないけれど。ターゲットを女性にするのはおそらく正解でしょう。
 いやしかし、芥川龍之介がラインナップから外れてるのはちょっとショックやったね。漱石や太宰、三島は一応入ってるのにね、扱いは小さいけど。芥川はもうスタンダードやないんかなあ。確かになあ、「地獄変」「羅生門」なんておしゃれやないわなあ。私が小説を読んで一番最初に”恐怖”を感じた「トロッコ」も女性受けせえへんかもしれへんな。それでも、芥川を外したらいかんと思う。いやあ、時代かなあ。寂しいなあ。
 ただ、それやったら最後のページに初代社長角川源義の「角川文庫発刊に際して」という文章を入れるのはもうやめといた方がええのと違うかな。書いてある内容とラインナップ、完全に矛盾してるぞ。それから、なんでホラー文庫とスニーカー文庫は入れてへんのやろう。編集部が別なんかな。それともホラー文庫もスニーカー文庫も一般的なフェアにはなじまないとでも考えてるんかな。そうなると、将来「ぼっけえ、きょうてえ」は角川ホラー文庫には入れへんかもわからんな。営業上、ホラー文庫に入れると夏の文庫フェアに入れられへんもんな。ホラー大賞受賞作をホラー文庫に入れへんという異常事態があり得るかもしれませんぞ。
 以上、角川文庫夏のフェアへの感想でありました。

7月6日(金)

 今日は久しぶりに雨らしい雨がふりましたねえ。実は今日はプール指導があって、朝に家を出る時には「これはもう中止やな」と思うていたんだ。ところが、予定の時間になると一応雨はあがっていて「入泳しますよ」と連絡がきた。そらもうシャワーを浴びたら水のちべたいこと。こんなん絶対体をこわすと思うたね。ここ数日の真夏日ですっかり体は夏バテ状態。変温動物である私は少しばかり体温が上がっていて、これはもう休んだらよかったと後悔したくらい。ところが、真夏日が続いたおかげでプールの水温はかなり高かった。ぬくもったまま冷めてへんのです。水面から肩を出したらひんやりする。結局ずっと水につかりっぱなし。しかもずっと肩までつかってた。「露天風呂や」と同僚の先生の声があがる。ほんま、風呂でしたわ。肩までつかって100数えてあがりそうになったぞ。
 しかし、いくら水がぬくいとはいえ、ずっとつかりっぱなしで生徒といっしょに動いてたから、けっこう体力を消耗したぞ。私はこれが今年初めてのプールだけに、よけいにきつかった。ふだんから運動してへん上に夏バテ状態で微熱まであるからね。自分では無理をしてへんつもりやったけど、やっぱり負担は大きかったなあ。ふつうならはさまるはずの休憩時間もなかったしね。今夜はぐっすり眠れそう。

 200000カウントを踏まれた方、まだ申し出がありません。ぜひぜひご連絡を。お待ちしてます。

7月7日(土)

 「ウルトラマンガイア」以来、久々のウルトラシリーズ「ウルトラマンコスモス」の第1回を見る。今回の設定で面白いのは怪獣保護区にいた穏健な怪獣が宇宙から降りてきた「生きている光」と融合して凶暴になり、それをウルトラマンコスモスが助けるという展開やったこと。いわば〈癒し系〉のウルトラマンですな。しかも、主人公のムサシ隊員は大の怪獣好き。彼にとって怪獣は敵やないんですな。
 「生きている光」の正体やら狙いやらはこれから明らかになるとして、驚いたのは7月20日公開の映画版「ウルトラマンコスモス」がテレビ版の前日談となってること。ムサシ隊員は子どもの時分にウルトラマンコスモスとなにやら約束して光る石をもろうているという場面が今日の第1回で出てきたけれど、それを映画版でやってしまうらしいね。こんなんずるいわと思う。戦略的にはうまいともいえるけど、なんか得心がいかへんぞ。たぶん最終回の前後でテレビ放映するつもりなんやろうけどなあ。テレビではっきりさせておくべきエピソードはテレビの中で明らかにしてよ。
 全体に冬樹蛉さんいうところの大きなお友だちにはちょっと物足りない部分もある第1回やったけど、いきなり「生きている光」が町を大破壊していくシーンなんかスタッフの意気込みが伝わってきたことやし、今後どういう展開になっていくか楽しみに見ていくことにしましょう。

7月8日(日)

 今日は現在住んでいる団地の共同清掃日。もうじき転居するから、私にとってはこれが最後になる。北側のベランダ下の草抜きを中心に汗をたらたら流しながら作業をする。繁っている雑草を抜くたびに蚊がわんさと飛び出してくる。昼間は蚊の寝床になってるんやね。蚊は活動しやすいしやすい気温があって、あんまり昼間には出てこない。どこにいるかというとこういうとこにいてるんやね。まあこれで夜の蚊の攻撃もましになってくれへんかな。そう思うと草抜きにも気合いが入りますな。
 清掃が終了した後、中庭で休憩。小さな子どもたちと話をする。3才くらい男の子に眼鏡をずらしてみせたら、「へんなかおー」と言われてしまう。「こらこらこら」と言いながら脇腹をこそばしてやると、それが面白かったのか「へんなかおー」を連発。そのたびに相手をすると、近くにいた女の子に「マコちゃーん、このひとに『へんなかおー』ていうてみい」。「せーのー、へんなかおー」。おっちゃんをおもちゃにしてはいけません。「体力消耗してるんやからこれ以上疲れさせんといてや、もうおしまい」と言うとその子のお母さんたちが笑うてた。こういう会話ももうおしまいかと思うとちょっと寂しいね。
 てなわけで、体力消耗して今日はへろへろへろ。こんな日記にしかなりません。申し訳ない。

7月9日(月)

 今この日記を書き始めていたら、妻が見ているニュース「ワールドビジネスサテライト」で「おなかの脂肪が気になる方へ」とか言うている。私、おなかだけやなく背中の脂肪も胸の脂肪も気になる。体全体に脂肪がついているのですね。思わずコンピュータのモニターからテレビに目を移すと、脂肪を燃焼させるドリンクの情報を提供している。
 牛肉の赤味から抽出したもの、米の胚芽を利用したもの、スズメバチの成分(?)を使うたものが紹介されてた。のんだらやせるんかなあ、と思うたら、脂肪を燃焼させるということは、それなりに運動せえへんとあかんということやね。私の体に脂肪がついたのはここ2年ほどむやみに菓子を食べていたことと運動の絶対量が減ったことが理由やからね。やっぱりそれなりに運動せんとあかんわな。で、ちゃんと運動したら別にドリンクを飲まへんでも体は締まってきますわな。
 ううむ、やっぱり体を動かさへんとあかんのや。現実は厳しいなあ。飲むだけで体脂肪がめらめらと燃焼するドリンクやったらよかったのに。一気に燃え上がって発火し炎上するようなのは困るなあ。そんなものは市販されませんか。

7月10日(火)

 書店で『少年画報大全』というムックを買う。『少年画報』というのは昭和20年代から30年代にかけて全盛を誇った少年月刊誌の時代の代表的な雑誌の一つで、私たちの世代よりもひとつ前の世代……40代くらいの人たちには懐かしいものやないかなと思う。私たちの世代になると週刊誌の方で育っているから、ノスタルジーはあんまりないかも。月刊漫画誌はけっこう高かったんで、私の場合はねだっても買うてもらわれへんかったということもある。
 『少年画報大全』には創刊から休刊までの全ての表紙が紹介されている他、「黄金バット」「地球SOS」「赤胴鈴之助」「まぼろし探偵」「ビリーパック」「マグマ大使」「怪物くん」「キックの鬼」などの人気作品などの当時の誌面を写真で掲載して当時の月刊少年誌の誌面構成がわかるようになっている。
 こうしたムックは例えば『少年マガジン』が創刊40周年記念で出したものやら、漫画の歴史を包括的にたどるものなんかはあったけれど、休刊したものを特集したものは珍しい。雑誌が生まれ、そして消えていく足跡をたどっていくことで「戦後」という時代のありようがわかる。それが興味深く、思わず買うてしもた。べつに『少年画報』に愛着はないのにね。形は違うけど、光文社文庫から以前出ていた『少年 傑作選』という本も資料的に価値がある。これも『少年』は読んだことがないのに買うた。
 漫画の雑誌というのは発行されていた当時は読み捨てのものと思われていたかもしれへんけれど、こうやって一つの雑誌の足跡をたどることでその雑誌ごとに「文化」とでもいえるものが形成されてることを示してくれる。同じ漫画家でも『少年画報』に連載したものと『冒険王』に連載したものでは雑誌のカラーに合わせて微妙にタッチが変わっているし、読者は当然一つの雑誌をなめるように読んだやろうから、その雑誌の影響というものを受けているはずやね。それを考えるとこういうムックは他にもまだまだ出してほしいところやね。比較検証した上で、何かが現れてくるのと違うかなと思う。集英社なんか『少年ジャンプ』で得た収益で『おもしろブック・少年ブック大全』なんかを出しても罰は当たらんと思うぞ。
 ところで、なんで今頃になって『少年画報』なんやろうと思うて発行した主旨を探したけれどどこにも書いてへん。21世紀になったんで20世紀を振り返るということなんかなあと思うたんやけど、わかりましたよ。『少年画報』の休刊は1971年。つまり今年で休刊30年ということになるわけです。まあ、名目はなんでもよろしい。こういう本は出版された時点で買うておかへんとすぐになくなるからなあ。興味のある方は書店でお尋ね下さい。


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