ぼやき日記


8月21日(火)

 あらもう夏休みもあと10日なんですね。引っ越しがあってバタバタしてたらあっという間に時間だけがたっていたという感じやね。
 引っ越した当初、風が実によく通り気持ちよかったけれど「これ、冬になったら寒いやろうな」「台風の時は風はどうなるんやろう」というような話を妻としていたんやけれど、こんなにすぐに台風がくるとは思うてへんかった。予測としては台風がくるにしても9月以降で8月中にだいたいのかたづけをすませてしもうたらある程度持ちこたえられるやろうと考えていた。
 まあ天候なんちゅうもんは人間の都合には絶対合わせてくれへんのが通り相場。そらまあベランダにつぶした段ボール箱を山のように積んでいるところに下からあおるような風が吹いたからたまらん。いちおう鉄アレイで重しをしたりしてたんに、それでも何枚かは飛ばされた。幸いほとんど手すりに引っ掛かって下に落ちることはなかったんやけれど、1、2枚は空中に舞い上がったらしい。らしい、というのは私はそこは目撃してへんから。手すりに引っ掛かったボール箱をなんとか押さえに行った時にはすでに空に飛ばされた箱があったと妻から聞いた。
 こら大変な台風やわいと外出は控えてたんやけれど、ちょっと買物をする必要があったんで外出した。傘やったら飛ばされたらあかんからビニールの合羽を着て行ったんやけれど、外に出たらそんなに風はきつくない。あらあら。つまり高層マンションやからあんな風になったんですな。ううむ、快適なマンションライフもこれはこれでけっこう面倒でありますね。

8月22日(水)

 高校野球は今日決勝戦。私は食事の時にテレビでちょいちょい見てるだけやったけれど、NHKではなく民放のABCばかりつけていた。これは私がプロ野球の中継をテレビで見たりラジオで聞いたりするのがたいていABCでアナウンサーになじみがあるから聞きやすい、というような理由からでありますね。
 民放やからコマーシャルが入る。昔は夏の甲子園というたら住友グループの一社提供で、コマーシャルは画面の下半分にアニメーションが表示されて上半分は観客席の様子を写し出すというようなもんやった。これが何年か前に住友がスポンサーを降りて、複数のスポンサーがつくようになった。観客席の様子を写し出すのは昔と変わらへんけれど、画面の半分くらいに通常のコマーシャルと同じものが流れるというのはちょっと不粋になったかなあと思う。
 特にヨド物置のコマーシャルはバカボンのパパが「開けやスイスイ〜、閉めやスイスイ〜。こんな物置に誰がしたのだ〜」とマイクを持って歌うというやつで、イニングごとにこれをやるもんやから耳についてしまう。食事が終わって本の詰まった箱をあける作業に戻ると(まだ全ての箱は開かない。でもあと10個くらいになったぞ)ふと「開けやスイスイ〜」と口ずさんでいる自分に気がつく。歌うのをやめても頭の中で「こんな物置に誰がしたのだ〜」と歌がぐるぐる回りよる。ええかげん嫌になってくる。こういうのって止まりませんなあ。ベランダ用の物置はヨド以外のものにしたると決意する。ABCは昔みたいな形のコマーシャルに戻してくれへんかしら。
 で、歌を止めようとするとバカボンのパパの声がとどめをさす。「これでいいのだ」。よくないっ!

8月23日(木)

別冊付録
 こんなもの見つけました第4弾は、本です。小学館の学習雑誌の別冊付録なんですね、これ。とっくにほかしたと思うていたけれど、本棚の片隅にしっかりと生息していたらしい。箱からこれらが出てきた時はあまりの懐かしさについつい精読してしまいましたよ。手前左から「決定版ウルトラ怪獣大事典」(小学三年生1月号)「推理たんていクイズ」(小学五年生2月号)「小五推理たんていクイズ」(小学五年生4月号)「世界の珍獣奇獣」(小学四年生8月号)後方左から「推理探偵クイズ」(小学六年生5月号)「犯人当て推理小説ブック」(小学五年生12月号)「名探偵推理クイズ」(小学六年生7月号)「最新びっくり世界一第百科」(小学五年生3月号)「サルから人間へ」(小学四年生4月号)となっております。確か「プロ野球選手名鑑」というのも持ってたはずなんやけどなあ。あれはかなりぼろぼろになるまで愛読してたんでほかしたか。友だちに貸して返ってこなかったんか。しかしまあ、これだけ残ってたら上等かもな。
 「推理クイズ」系を大事に置いてあるのがこの頃の私の興味を物語ってるかもしれへん。子ども向けにリライトされた「シャーロック・ホームズ」や「エラリー・クイーン」を愛読していたのですね、この頃は。で、こんな別冊クイズに載ってるようなトリックは今読むと実にたわいなく、あの頃も「しょうもなあ」とか言いながら表紙がぼろぼろになるまで読み返してたものです。「サルから人間へ」や「世界の珍獣奇獣」は小さい頃から動物図鑑を離さへんかった私の嗜好をよくくすぐってくれたもので、私はこの本のおかげで人間の進化の順番を覚えたんやね。あの「明石原人」の直良信夫博士が監修している。ちゃんと学習マンガで「明石原人、牛川原人、葛生原人」を紹介しているところが楽しい。「犯人当て推理小説ブック」の執筆者は加納一朗、山村正夫、氷川瓏という豪華メンバーや。なんでここまで準備されていて私はミステリファンにならなんだか。ちょうど同時期に「京都新聞」の夕刊で毎週子ども向けのショートショートSFが連載されていて、実は私はそっちの方に面白さを感じていたんです。福島正実、石川喬司、光瀬龍というメンバーが書いていた。ただし、光瀬さんはなぜか推理ショートショートを書いていたなあ。
 ま、どっちにせよこれら別冊付録は本好きの子どものハートをくすぐり新しい世界へ連れて行ってくれる窓口みたいなもんやったことは確か。ほかさんと大事に置いてあったのも当然と言えば当然です。

8月24日(金)

 フレッド・ホイルが亡くなったわけやけれど、朝日新聞の扱いでは「『ビッグ・バン』の命名者の死」になっていて、SF作家ではないのですね。しかも死亡記事の中に作家としての代表作であの「10月1日では遅すぎる」が入っていない。私はフレッド・ホイルについて何か語れるほどの知識も読書量もないんで、これ以上のことは書かれへんけれど、ホイルというたら「10月1日では遅すぎる」でしょう。いや、もしかしたら私の知っているホイルと今回亡くならはったホイルという人とは同姓同名の別人なんやろうか、というくらい自分に自信が持てなくなってきた。単に記事を書いた人がSFに関してほとんど知らない人やったという可能性もあるけど。ねえ、このホイルはあのホイルなんですよね。そうだと言ってよ、ジョー!

 明日は勤務校の「夏祭り」のため更新は休みます。次回更新は日曜深夜の予定です。

8月26日(日)

 昨日は京都中心に震度4の地震があった。うちのマンションもかなり揺れたらしい。実は、私は揺れていることに全然気がつかへんかった。裏がモップになっている「モリッパ」なるもの(妻が100円ショップで買うてきた)をはいてずったらこずったらこと足を引きずるように歩きながら風呂場に行き給湯のスイッチを押してリビングに戻ってきたら「よう揺れたねえ」と妻に言われて「なんのこと?」ときき返し「あんなに揺れたんに気がつかへんかったん!」と驚かれてしもうた。私、鈍いんかなあ。蛍光灯の傘がまだ揺れてるのにね。そやから母が心配して電話をかけてきてくれたのに何も実感がなくクールな応答をしてしまう。さぞかし張り合いがなかったことでありましょう。

 昨日の朝日新聞の夕刊によると、阪神タイガースが優勝するという映画を作る企画があるらしい。アメリカ映画『メジャーリーグ』の日本版ということになるんやろう。それはええ。監督は東大野球部出身の井坂聡という人で、「大阪ロケーション・サービス協議会」が全面協力するという。それはええ。もと高校球児のサラリーマンが覆面をかぶって救援投手として活躍し、優勝に導くというストーリーらしい。現実には救援投手は数が揃っていてできたら代打成功率100%の謎のバッターが活躍するかタイガースがプレーするとことごとくラッキーな展開になって強くないのにあれよあれよという間に優勝するという展開にするな、私なら。まあそれはええ。主演は長島一茂やと。何を考えてキャスティングしてるねん。ほかのことはともかく、これだけは許せん! 一茂がタイガースの救世主になるなんて、たとえ映画であってもやめてほしい。あのジャイアンツ監督の長嶋茂雄の息子でジャイアンツOBの一茂なんかに縦縞のユニフォームは着てほしいないわい。この井坂とかいう映画監督はタイガースファンの心理をわかっとらん。プロ野球OBやったら誰でもええというわけやないやろう。例えばこれが亀山つとむ(亀山忍でも可)や島尾広沢好輝やったら私は許す。たとえ知名度が低くともタイガースOBやからね。いや、OBやなくても板東英二でも(年はくってるけど)かまわん。しかし、一茂や定岡正二みたいにジャイアンツOBやったということでタレント活動をしているような連中にタイガースの救世主役をやられるなんて、恥以外のなにものでもないやないか。ジャイアンツOBであっても小林繁笠間雄二広澤克実というような現役選手として移籍してきた選手が活躍すればそれは嬉しい。が、ジャイアンツの選手として現役を終わった上にそれを売り物にしているタレントなんかたとえ映画でも起用してほしくない。もしほんまに長島一茂主演でこういう映画が作られたとしても、私は劇場にはもちろん足は運ばんしテレビで放映されても見ないしビデオが出されても買いも借りもしません。そんな屈辱的な映画を誰が見たいか。
 井坂なる監督は即刻キャスティングを変更し亀山つとむ主演の映画にしてほしい。タイガースでわずかの期間ながらファンに夢を与え、野球選手としては尻すぼみに終わってしもうた亀ちゃんに映画という虚構であっても今度こそタイガースを優勝させるという見果てぬ夢をかなえさせてやってほしい。
 そやけどなんで一茂やねん。理解に苦しむ企画やな。映画監督は京大出身者にしたらどないだ(阪大でも神大でも可)。

8月27日(月)

 しかし稲垣吾郎はたかが駐車違反で何を怖がったんやろう。ジャニーズ事務所が厳しい処分をくだすとしても、警官の質問を拒否し車の中にこもって携帯でどこかに連絡を取りそのまま車で逃げようとするなどどう考えても挙動不審やね。謝罪の記者会見では涙ぐんでたというけど、なんでそんなことをしたのかに関しては語ってへんみたいやし。何か隠しているような気がする。そうでないと不振な挙動の理由がつかへん。
 道路交通法違反をしたときは自分に非がない時を除いて素直に切符を切られた方が得策やと私なんか思うけどねえ。私は恥ずかしながら若い頃は駐車違反にネズミ捕りとしょっちゅう切符を切られ、一時は1年間の免許取り消しになったこともある。免許を取り直してからは一度も免許停止処分になったことはない。切符を切られて減点になったら、その減点が回復するまではひたすら安全運転に努めること、これしかあらへん。回復するまでに検挙されたら減点が累積して微罪でもついには免停になってしまう。私が若い頃に免停を食らったのはたいていそれ。
 駐車違反で免停になるほど稲垣吾郎は減点が累積してたんかな。それでも警官の目の前で逃げようとするなんて絶対無謀としかいいようがない。あれ、きっと何か隠してるよ。もっともマスコミはジャニーズ事務所の力を考えるとこれ以上追求することはないやろうとは思うけどね。稲垣くんが何を隠してるのか、公務執行妨害で逮捕されても隠したいこととはよほどのことやと思う。別に知りたくもないけれど、実は芸能界を揺るがす大きな秘密やったりして。

 明日は甲子園にナイター観戦に行きます。更新はお休み。次回は水曜深夜の予定です。

8月29日(水)

 タイガースの広澤選手が公約通りファンといっしょに「六甲颪」を歌ってくれた。ああ、昨日生で聞きたかったなあ、しゃあないけど。それでもファンに喜んでもらおうという広澤選手の気持ちに頭が下がる思い。別に「六甲颪」を歌わへんでもええけど他の選手もファンを楽しませるパフォーマンスをいろいろとやってほしいなあ。これはもう気持ちですよ気持ち。

 H2Aロケットの打ち上げ成功、おめでとうございます。ほんまやったら常に成功するのが当然とならんなんのやろうけれど、今回の打ち上げはその第1歩ということになるやろうし、そうなってほしい。
 こう、ロケットが空に向かって飛び出していく瞬間の映像なんか、じんとくるものがあるよね。これを見て感動せえへん人がいてるやろうか。いてるんやろうなあ。そういう人とは語り合える何ものもないという気がするね。
 そういう意味では小泉首相のコメントははなはだ不満。「失敗に耐えてよく頑張った、感動した!」くらいのコメントは付け加えてほしかった。セルフパロディはともすると「ふざけてる」と非難はくるやろうけれど、パフォーマンス首相にはうってつけの決めゼリフやと思うね。
 ところで、ニュースアナウンサーはこのロケットのことを「えっち・に・えー」と呼んでいるけれど、これは耳障りやね。正確には「えいち・つー・えい」ロケットのはずなんやけれど。朝のラジオでニュースアナウンサーがその理由を話していた。なんでも耳で聞いた時に紛らわしいのでわざわざ「えっち・に・えー」と呼ぶように統一してるんやて。こういう「言葉」を粗雑に扱う行為は「買春」を「かいしゅん」と呼ぶのと同様放送局の思い上がりのように思う。言葉というものはその呼び方ひとつとっても意味が込められている。「言霊」というように、そのものに名前がついて人に呼ばれることにより、言葉には命が吹き込まれるのと違うやろうか。「H2」ロケットの時は「えっち・つー」と発音してたんやからそれに「A」がついたら当然「えっち・つー・えー」と呼ばんならんでしょうが。だいたい「えっち・に・えー」やとラジオ体操の掛け声みたいや。NASDAの人が「えいち・つー・えい」と呼んでいるんやからそのように呼ぶのが正しい「言葉」を伝えるアナウンサーの役割と違うんかな。NHKの記者が解説で「えいち・つー・えい」と正しく呼んでいたのにアナウンサーが「えっち・に・えー」というと次から同じように言いはじめた。とたんにH2Aロケットが安っぽく感じられてしもうたんは私だけやろか。

8月30日(木)

 昨日今日と機械ものと相性が悪い。昨日は運転免許の更新に行ったその帰り、機嫌ように原チャリを走らせていたら家まであとわずかというところでエンジンが止まってしもうた。引っ越したばかりでバイク屋がどこにあるかわからへん。エンストした場所のすぐそばにタバコ屋があったのでそこで「この近くにバイク屋はありませんかあ」とたずねると、私とそう年も変わらへん女性が奥から出てきてうさん臭そうな目で私を見るんだ。以前は割と近くにあったけど今はどうかわからんとだけ言うとそそくさと奥に入ってしまう。私、そんなに怪しいかい? ききついでにタバコの一つも買おうかと思うたけどやめにした。しばらくバイクを押して探すが見つからん。郵便局があったんでそこできくことにする。さすがに怪しまれることもなく地図を出してきて調べてくれる。やっとのことで見つかってバイクを預けた。家に帰ってどれだけバイクを押して歩いたか調べたら、ゆうに1kmは歩いてる。しんどいはずや。
 今日は今日でステレオのセットでCDを聴こうとしたらトレイが引っこまへん。どこかに引っ掛かったかなと指先で軽く押してみたら、ばき、と音がしてそれっきり。ボルトを外して中を見てみると確かにどこかが折れたらしくトレイの開閉スイッチを押して歯車が回ってもそれがトレイに伝わらへんようになってしもうている。結局トレイのところにガムテープで取手を作って手でトレイを引っ張り出し、タイミングよくスイッチを入れるとなんとかCDは聴けるようになった。そやけどタイミングが悪いとヘッド部分が作動せえへんかったりする。こっちはもうだましだまし使うしかないかな。
 ほんまは両方とも新調したいんやけれど、なにかと物いりの時期、あまり派手に金は使いたくないしな。それにしても何か機械もんを使うているとクラッシュするというのはどういうことですか。私、機械に対して何か恨まれることでもしたんかな。明日あたり(原チャリ修理中のため)地下鉄に乗ったら急に停車したりしたらこら本物や。まさかそんなことはないと思うけど。ううむ、ちょっと心配になってきたぞ。

8月31日(金)

 幸い地下鉄は急停車することなく出勤できました。よかったよかった。原チャリも修理を終えて戻ってまいりました。機械の恨みもこれで晴れたことでございましょう。

 特定の団体の利益を保護するためにその代表として参議院議員選挙に立候補し、当選したあとでその団体から選挙違反者が次々と逮捕され、しかもその議員の元部下やったりする。その上その団体ではかなりの要職についている者が逮捕されている。当然その議員は選挙違反に関与していたと見られるわな。本人が直接指示してへんかったというても、誰もそれがほんまやとは信じませんぞ。
 それでもご本人は依然シラを切り通してる。こういう議員の姿勢に関して逮捕された者の家族の感情はどないやろうと思うね。もちろんここで簡単に議員を辞職されたら逮捕者は何のために犠牲になったかわからへん。とはいうものの逮捕され法廷で有罪と判決されたら逮捕者はその職を当然やめんならん。つまり自分たちの団体の利益を守るためにやったことで自分がその団体の構成員やなくなるというこの矛盾。そしてシラを切り通した議員はのうのうと国民の代表のような顔をして「センセイ」と呼ばれる。逮捕者の家族親族はたまらん気持ちやろうな。
 それにしてもそこまでして参議院に議員を一人送りこんだところでその団体が安泰になるわけがない。少なくとも衆議院で3回くらい当選して副大臣くらいにならんと。1年生議員一人くらい出したところでどないもならんのやないか。同じ団体から10人くらい一度に当選させたら別やろうけれど。それすらわからずたった一人の代表者を議員にするためにその団体全体が大きな傷を負うことになってしもうた。なんと割のあわん選挙活動やろう。関係者の方には申し訳ないけれど、一将功成りて万骨枯るとはこのことでしょうな。
 さて、近畿郵政局長まで犠牲にした高祖参議院議員、どこまで持ちこたえられるやろうね。このままやと辞職は必至と見たけれど。


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