ぼやき日記


8月21日(水)

 映画「仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL/忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE」を見に行った。もちろんお目当ては「仮面ライダー」。なにしろテレビの方はまだ途中やというのに劇場版でいきなり最終回をやるというんやからね。しかも加藤夏希が12人めのライダーとして出演するんやから、これはもう見逃したらあかん。
 「ハリケンジャー」はテレビを見てへんので、まっさらな心で見ました。単純明快、何も考えずにアクションを楽しんだ。お姫様役のゲスト出演の吉野紗香は、グラビアで見るよりも庶民的な容貌やという感じがした。劇場の子どもたちもけっこう集中してたんやろう、騒いだりする声は聞こえへんかった。
 「仮面ライダー」は、これはもうここまで子どもを無視してええんかという展開。いや、テレビの方かて完全に大人向けやと思うんですけどね。いろいろと書きたいけど、種明かしをしてはいかんからここでは書かへん。テレビ版の放送が終了してから書くことにしよう。とにかく加藤夏希はかっこええなあ、と一言。それだけでは愛想がないな。もう少し踏み込んで書くと、最終回を先に見せられたからというてこのあとテレビ版を見る気が起こらんというようにはなってないのはうまいなあ、ということ。ただ、ミラーワールドの秘密がここでだいたいわかってしもうたから、テレビではこれからはライダーたちがどのようにからんで映画版につながるかという興味になるわけやけどね。この映画のおかげで「仮面ライダーアギト」みたいに最終回近辺で話を広げ過ぎて収拾がつかんようになるという心配もないわけやし。
 さすがに「仮面ライダー」ではいくぶん子どもの話し声が劇場内で聞こえたりもした。そやけど、邪魔になるような感じやない。難しい内容やけど、子どもたちなりに理解して見てるんやろうな。私が子どものころ「ウルトラマン」のシリーズに熱中していたように。きっちり作ってあるものは、それだけの力があるということやろう。
 それにしてもこの1年間に見た映画が「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」と「Mr.ルーキー」と「仮面ライダー龍騎」ですか。ううむ、映画館に行く機会が減ったとはいえ、これはどうかと自分でも思うね。

8月22日(木)

 朝夕めっきり涼しくなったなあと思うたら昼も30度を切って過ごしやすくなったはずなんに、なんか体調がよくない。つい1週間前は連日35度という熱気やったわけで、徐々に涼しくなるんやったらともかく急に気温が下がったら確かにホメオスタシスなるものの加減がおかしくなるわけで、それでしんどいんでしょう。そんでまた明日あたりから暑うなるというんやから、ええかげんにしてほしいね。ええかげんにしてほしいけど、自然現象に対してこぶしを振り上げてもどうしようもないわなあ。精神衛生上もよろしくない。

 先週注文したベランダ用の収納庫をお届けにあがりますという電話が朝にかかってきて、まだパジャマを着たまま朝食をとっていたもんやからおおいにあわてる。こらいかんわいと急いでご飯をかきこむ。だいたい先週注文した時は、収納庫は業者から取り寄せんならんので10日くらいかかると言われていた。届くとしたら来週のはじめになるけど、まあこういう日付は長めに言うとくもんなんやから今週末くらいやろうとは思うていた。まさか1週間もたたんうちに持ってくるとは予測してへんかったから、ちょっと油断してたんですな。それでも早めに持ってきてくれるのはありがたい。8月中にベランダの整理はしておきたかったからねえ。
 朝食をすませて着替えを手にしたところで再び運送店からの電話がかかる。どないしたかな、場所がわからんということはなかろうに。「取り寄せの商品が全部そろってないんで、そろってから持っていきますわ」ですと。今ある分だけでも持ってきてくれたらこちらはありがたいんやけどなあ。伝票処理やとか配達料金の関係で一括して持ってこんとあかんということなんかな。ちゃんと伝票で商品を確認してから電話してえや。というわけで、朝からばたばた。こちらはぼやく対象があるだけ精神衛生上よろしいけどね。

8月23日(金)

 外資系某銀行が住宅ローンから撤退することになりまして、そこで扱うていた住宅ローンは日本の某銀行にまるまる引き渡すということになった。実は、我が家のローンはその外資系某銀行で組んだのでありまして、先日突然そのことを通知する書簡が届いた時はさすがにショックやったね。
 一昨年の夏、私は休みを返上して10行近くの銀行をまわりどこの銀行でローンを組んだらええか妻とともに入念に比較検討し、最終的に外資系某銀行に決めたんやった。そこやなかったら国内の銀行で2つほどよかろうと思われるところも候補に残したりとほんまにそれこそへろへろになるまでバイクで走り回ったもんです。
 無事ローンを組み返済を開始して1年ちょっと。その間に次点と考えていた銀行がそれぞれ他の銀行と合併し、引き継ぎでトラブルが多数発見されたりというような報道に触れて、国内の銀行にせえへんでよかったと胸をなで下ろしていたわけですな。ところが世の中そんなに甘くない。しかも肩代わりすることになった銀行は、次点と考えていた銀行ですらない。やられたなあという感じ。
 それにしても外資系の銀行はあかんとなったらはっきりしてますな。ぱっと事業そのものを切り離してしまう。こうくると予測しておくべきやったんかもしれへんけど、あまりに突然で驚くばかりやね。
 一昨年の私の夏はなんやったんやろうね。あれこれ比較してわりと早い時期に候補から外したところから結局は金を借りることになったわけやからね。当面は現在の銀行なみのサービスが受けられるということやけど、将来的にはどうなるかわからん。そやからというて今からそれ以外の銀行に借り換えをすると手数料がけっこうかかる。
 これでペイオフ解除てなことになったらどないなるんやら。金融業界、一寸先は闇でございます。

8月24日(土)

 今日は3月まで勤務していた養護学校で恒例の「夏祭り」が行われたので足を運ぶ。かつての同僚と話し、遊びにきたり作業所の模擬店で仕事をしたりしている卒業生たちと歓談し、作業所の商品をいくつかお土産に買うたりと、楽しいひとときを過ごす。
 よう考えたら、私は昨年はこの輪の中にいてたんやね。なにかもうはるか昔のような気がしてならんかったんやけど。4月から今日までの5ヶ月間というものが、私にとってはまるで1年にあたるようなものやった、ということになるのかもしれへん。
 前任校に行ってその行事を楽しめたということは、私の心の中ではもう完全に前任校への思いなどを断ち切ってしもうているということかもしれへん。それは、前任校で過ごした9年間で自分ができることは一通りやってきたという気持ちもあるやろうし、現在の勤務校でやらねばならんことが山積みであるということもあるからかもしれへんね。
 少々の懐かしさもこめて、すっかり過去となってしもうた前任校を後にした。むろん過去の蓄積のもとに現在の私がある。仕事面ではちょっと余裕のなくなっている私は、こういう形で過去に触れることで、その経験を思い出しながら現在の仕事に対して少しでも余裕を持って対処したらええんやろうなあ、なんてがらにもないことを考えながら。

8月25日(日)

 今朝、プラスティック製の収納庫が届く。これで1年間ほったらかしになっていたベランダの整理がでけます。組み立ては比較的簡単。雨風にさらされてぼろぼろになりかけた段ボール箱を開け、長年保存しておいた週刊誌類を取り出す。
 およそ20年分の「週刊プレイボーイ」、15年分くらいある「週刊ベースボール」や「ザテレビジョン」。もちろん結婚前から意識的に残しておいたもんであります。親から「なぜ捨てんのか」と小言を言われ、前の家の倉庫のほとんどを占めていた雑誌類。なんでこういうものを残しているかというと、これはもういずれ書こうと思うている大河長編の資料であります。私が生きてきた時代を背景にした人生劇場を書いてみたいと志し、その風俗や事件をそのまま再現できるように考えて、残しはじめたんですな。
 もっとも、インターネットの発達でそういった情報は簡単に取り出せるようになった。そんな時代にこんなにかさばるものを残しておくのは空間のムダかもしれへん。ところがですな、ここまで置いておくとさすがに資料としてでなくても貴重なもんになってくるんですな。いまや女優として大活躍している人のアイドル時代の水着グラビアやら、短期間で終了した不人気テレビ番組のストーリーやら、そらもうきちんと整理したらこれだけ面白いものはない。
 今回はまだ整理するところまでいかんかったけどね。5台買うた収納庫のうち3台組み立て、雑誌を出てきた順に収める。まあ、必要になったら整理することになるやろう。残り2台は来週の日曜日に一気に片付けてしまおか。
 で、かんじんの大河長編やけれど、これにとりかかるにはまだ時間が要るみたいやね。まだ頭の中で主人公が動き出そうとしてくれへんから。その前にちゃんと小説を書けるようにならなお話にならんがな。雑誌を保存しはじめた時の予定ではとっくに私は人気作家になってるはずやったのになあ。おかしいなあ。

8月26日(月)

 おニャン子クラブ再結成やそうですな。14人の元おニャン子たちがCDを出すそうで、私としては何を今さらと思うんやけどねえ。メンバーの一人が「打倒モーニング娘。!」みたいなことをいうたりしてるとなると、なんか複雑な心境になる。80年代アイドルの愛好家としては、おニャン子クラブという素人集団がアイドルというものの概念を壊し、アイドルの時代を終わらせたと思うている。モーニング娘。は、つんくが意識的に80年代アイドルの形態を借りて作った装置やないかと思うんですが、まあこれはいずれなんらかの形でまとめて私のアイドル論の決着をつけるものにしたい。
 新曲の作詞は元ウスラ天才秋元康。タイトルの「同級生」というのはなるほど同窓会的な新曲らしくて、あまりにも類型的で面白くないけど許容範囲かな。カップリング曲は「賞味期限」というタイトルやそうな。ああもうこのセンスはなんともしがたいな。秋元康が完全に時代から取り残されてるという感じがして、おニャン子再結成よりも無惨というしかない。しかも、もう子どもがいて芸能界から完全に引退してしもうたメンバーまで引っ張り出しながら、自分の妻である高井麻巳子は入れへんというのはどうしたことや。おニャン子の中で最も清楚な雰囲気をただよわせて人気のあった彼女を自分の妻にして引退させ、再結成の場にも参加させんとは。まあ本人が嫌がってるんやったらやむを得んとは思うが。
 おニャン子クラブは80年代後半という時代が要請した一種のイベントやったと思う。それを復刻CDが売れたとかモーニング娘。の話題で必ず引き合いに出されるからなどというようなことで再検討するのには意味はあると思うが、本人たちを引っぱり出す必要性は、私は感じんぞ。
 あ、工藤静香と渡辺満里奈は参加してへんな。現在自分のポジションを確立してる彼女たちにとってはおニャン子再結成など意味のないものなんやろうね。彼女たちまで巻きこんでこその再結成やないかと思うんやけどねえ。

8月27日(火)

 今日からまた暑さがぶり返してきた。実は高3は夏休み中やけれども「補充授業」という名前で実質的に今日から新学期開始。午前中のみの授業やけれど、私は初日からいきなり4時間連続の授業となった。
 なんというんかな、いきなりトップギアに入れてエンジンをかけたような状態で、エンストするんやないかと思うくらい。生徒の方もまだ頭の中身は夏休みみたいで授業を受ける体勢になってへん感じかな。3時間目くらいから私も生徒もリズムを取り戻したという雰囲気にはなったけど、なにしろ1ヶ月以上授業をしてへんかった上にこの暑さやからね。一応冷房は入ってたけど、焼け石に水状態。4時間目なんかこっちは気力をふりしぼって授業をするけど生徒は疲れてるから集中し切れへん、というようなところ。「最高裁判所の裁判官は」と言うてるつもりが「さいこうさんばんしょのさんかんばんは」みたいなことを言うてしまい言い直したりする。
 いやあ、疲れた。まあ、今日4時間フルにやったから、明日はもう少しましになるかなあ。

8月28日(水)

 ビデオを見るためにテレビをつけたら、たまたま「パン・パシフィック水泳大会」をしていたので少しばかり見る。選手の名前の下に「200m銀メダリスト」などとキャプションをいちいちつけてあって、そういうタイトルがない選手には「イケメンNo.1」てなことを書いてあったりする。なかったら無理矢理つけんでもええようにも思うが、担当者の苦労がしのばれるところやね。
 いよいよ競泳開始となると、プールを俯瞰で写す。みたら、各コースに選手の名前と国旗が浮かびでている。私は一瞬プールの底にわかりやすいように貼ってあるんかと思うた。競技の合間に係のおっちゃんがいちいちはがしては貼ってるんと違うか。水圧で貼り付く新素材かなんかでね。違いました。要は字幕をコースにそって写しこんでいるだけなんやけど、字が斜めになっていたりと芸が細かい。いろんなことを思いつくもんですなあ。選手がゴールに近づくといきなりプールにラインが写り、先頭泳者とともに平行移動していく。まあわかりやすうてええけど、別にそこまで親切にせんでもええやんか。
 とはいうても、それはそれで個性的でおもろいなあ。水泳大会という若干地味なものでもなんとか視聴者をひきつけようとしてるのがわかる。
 ところでこの大会を「パンパシ水泳」と変な略称で呼んでいるのだけはなんとかならんかな。最初にテレビのCMで見た時には「パシパシ水泳」と読んでしもうたぞ。新しいバラエティのタイトルかと勘違いしかけたくらいや。「パシパシ水泳」ならまだよろしい。「パンパン水泳」と読み間違えたらえらいこっちゃ。そういう苦情は放送局にはきてへんのかな。

8月29日(木)

 久しぶりに自転車に乗ったなあ。10年ほど乗ってへんかったんと違うやろうか。ふだんの足は原チャリですからね。
 実は、勤務校で地域連携の一環として地元の小中学校の先生などいっしょに夜の巡回パトロールというものをやっていて、当番がまわってきたんですわ。夜の8時に同じ区の中学校に行き、自転車を貸してもろうてあとについて走る。地元の子どもが夜遊びしてへんか見てまわるわけやね。最初は勘が戻らんで苦労した。それと、スピードが原チャリよりも遅いから、かえってそれが怖かったりもする。さらに堤防の地道やら公園の中やらただでさえ走りにくいコースなもんやから、よけい危なっかしい。
 途中に墓地があり、みんなそこで自転車をおりる。何をするんやと思うたら、墓地の中もパトロールするんですな。そんなところで遊んでいる子どもがいたらその方が怖い。ロウソク立てて百物語でもしてるんかな。そんな場面には遭遇せんですんだけど。
 1時間自転車に乗りづめで、解散後自宅に向かって原チャリを走らせる。今度は原チャリのスピードが速すぎて怖い。最初はほんまに自転車なみにとろとろと走りましたよ。そのうちいつものスピードに戻ったけどね。
 自宅を出た時は、タイガースはまだ1点もとられてへんかった。帰ってから中抜きで野球中継を見たら、なんと12点も取られててびっくり。その後試合終了まで見てたらタイガースは1点も取られず、逆に1点取り返した。つまり、私が中継をずっと見てたら1点も取られてへんかったかもしれへんのやね。などと思いたくなるのがタイガースファンの悪い癖やなあ。野球中継があるのに夜間パトロールにいかんならんのは嫌やと思うてたんやけど、そのおかげで逆に嫌なシーンは見んですんだというわけで、かえってよかったんかもしれへんぞ。
 いやまあともかく1時間の自転車パトロール、さぞかしええ運動になったことやろう。1日だけ運動したんではあきませんか、やっぱり。

8月31日(土)

 昨日の夜、京阪電車の京橋駅で降りて原チャリを止めておいた場所に行こうとしたら、立て続けに客引きのお兄さんに声をかけられた。その距離わずか200m、客引きは3人。3人が3人とも「キャバクラとか、どうですか?」てなことをいう。「とか」てなんやねん「とか」て。キャバクラだけやなしにおまけもついているという意味なんか、え? 私はキャバクラのシステムをよう知らんのやけど、ダサコンやったかで某氏に聞いた話によるとお気に入りのホステスさんと店外デートなるものができたりするらしい。そのことをさしてるのとはちょっと違うように思う。あるいはキャバクラ以外の風俗営業店もありますよということか。
 私は心の中で「『とか』とかいうな!」とつっこみながら歩いた。え、直接いうたったらよかった? あのねえ、そんなふうに言葉をかわしたら、うまいこと話をもっていってキャバクラに連れていくに決まってるやないですか。彼らはそれが仕事なんやから。行く気がない時は絶対に口をきいたらあかんの。
 ああ、それでもあの「とか」は何をさしておったのやら。実はいまだに気になっている。まあ、本人たちは単に「キャバクラ」だけやと露骨な感じがするんで「とか」をつけて表現をやわらげようとしているということなんやろうけどね。
 他に選択肢もないのに「とか」てなことを言うな! ああいう「とか」は実に耳障りやねえ。


てなもんや囲炉裏端 ゆっくりまったり掲示板ですお気軽にご利用下さい。

メールはこちらまで。どうぞよろしく。


過去の日記へ。
ホームページに戻る