ぼやき日記


9月22日(月)

 えらいこってございまして、キーボードがわやになってしもうたらしい。入力している途中で突如反応がなくなった。どのキーを押しても「コン」「コ ン」と音がするだけで入力でけへん。キーボードにつながっているマウスは動くし、キーボードについている起動スイッチも有効。となると、キーボードがいか んのではなく、マシンに問題があるのかな。
 とにもかくにもパソコンショップに相談に行かねばならんやろう。
 というわけで、日記の更新は停滞してしもうている。今日は職場に置いてあるノートパソコンを家に持って帰ってこの日記を書き、更新しているんやけれど、 これは仕事で使うためずっと職場に置いておきたいから、いちいち家に持って帰るのは面倒や。
 まあ、私の愛器Power Macintosh 4400/200も購入してから6年を超す。パソコンとしてはかなり時代遅れの部類になってしもうた。そろそろガタもきはじめてるみたいやし、悲しいけれ どお暇をやらんならん時期に来てるのかもしれへんね。

9月 23日(火)

 梅田の「ソフマップ」に行く。コンピューター御相談室にキーボードを持ち込み、状況を説明。「そういうのはうちでは初めてのケースですんで……」と困っ た顔をされる。ジャンク品で中古のキーボードがあるというので、それを見せてもらう。価格は税込みで1000円程度。これやったらたとえ失敗しても痛い出 費というところまではいかん。買い求めてすぐに帰宅。愛器に早速つなぐ。ジャーンという音とともに起動。待ちきれませんよ。
 さあ、立ち上がった。Simple Textを開き、新しい文書ファイルを作成。どきどきしながらキーボードに指を置く。
 「コン」「コン」「コンコンコン」。
 ああああ。文字入力がでけへん。やっぱり、やっぱりマシンに問題があったんか。
 というわけで、この日記はノートパソコンで書いてます。しばらくはノートを持って帰ってはホームページ作成をせんならんでしょう。
 愛器の処遇をそろそろ考えなならん時期にきたかな。G4マシンやったら思うたより安く買えそうやし……。そうなると今までのMacに残してたデータをき ちんと保存したりしておかんとあかんということにもなるし、けっこう手間やなあ。修理して使うにはかなり不便にはなってきてるしね。
 仕事用にノートパソコンを買うておいてよかったといえばよかったよね。

 「鉄 腕アトム」第24話は「ベアちゃん」。孤独な人々を癒す熊のぬいぐるみ型のロボットが街中に現れ、人々はベアちゃんと話をすることで充足し、 やる気を失い引きこもるようになる。それに対しアトムは……。
 テーマの深さ、そしてベアちゃんを街にばらまいた目的など、なるほどと納得できる。やっとアメリカ人向けの単純なストーリーから脱却するような物語が登 場したわいと、ほっとする。これを理解でけんマーク・ハンドラーとジョー・ダンブローシャから横槍が入らんことを祈るばかりやね。このレベルで今後も続い てくれたら、この日記でぼやくこともなくなるでしょう。さて、来週はどうなるか。なんか恐いような楽しみのような。

9月24日(水)

 9月22日の日記はMS Wordのhtmlエディタを使用してページ作成をしてみたけれど、これが全然思うようにならん。フォントやらなんやら以前のトップページとはかなり違う ものになってしもうた。これではいかん。ノートパソコンにはホームページ作成ソフトがついてへんし、FTPソフトもついてへん。そこで作ったページを愛器 Mac4400君に転送し、MacのFTPソフトを使用してアップロードをするという手段を使うた。そやけど、この方法では二重三重の手間でしかも満足な 結果が得られん。しばらくはWidowsのノートパソコンを使うてホームページ作成はせんならんから、これを解決すべく検索をかけてあちこちのサイトを探 す。
 ホームページ作成についてはネットスケープをダウンロードすることで何とか解決。9月23日の日記はネスケ で作成。こちらはまずまず自分が思うていたようなページに仕上がった。FTPもFFFTPというソフトをダウンロードし、直接アップロードできるように なっ た。だいたいこのノートパソコンは職場で使用することを前提に購入したもので、ネット環境はほとんど整えてへんかったから、こういうどたばたをせんならん ようになる。
 Macの不具合は人に聞いたりもしたものの、今のところまだ原因不明。キーボード入力さえできたらまだ何とか使えるんやけれどね。とはいえ、 MacOS8というやたら古いOSを使用しているだけに現在のMac用ソフトには一切対応でけへんという難点もあり、中古でええからG4マシンを買うた方 がええんかなと、心は地々に乱れているのであります。

 ところで私がコンピュータ問題でじたばたしている間に小泉自民党総裁はあっけなく再選され、改造内閣なんちゅうもんまでできておる。なんでも近々 衆議院を解散するという話やから、この内閣改造で大臣になった人も改選後はその座を失うことになる。選挙をするつもりなんやったらなにも新しい大臣を決め んでも選挙までそのまま同じ大臣でええやんか。わずか数ヶ月しか寿命のない大臣の言うことなんか官僚が聞いてくれるわけないやん。私は意味のない内閣改造 やと思うけど、新聞やニュースではそういう点からの批判はないみたい。私のほうがおかしいのかなあ。

9月25日(木)

 昨夜はSFアニメーション「宇宙のステルヴィア」の最終回をリアルタイムで見る。いつもはビデオに録画したものを食後に見たりするんやけれど、どういう 決着のつけ方をするのか、もう待ちきれへん。
 本格宇宙SFアニメということで、第1回から毎週楽しみに見ていたんやけれど、タイガース優勝という状況下で、毎日野球ばっかり見てたんで、先週の分の ビデオは見てへんかったんですな。で、昨日は野球が中止になったんで見たわけです。するとですな、もうこれは目が離せん展開になっていて、これはもう最終 回はリアルタイムで見ずにはおられんというような気持ちになったと、そういうわけです。
 いやもう美しいばかりの大団円。ここまできっちりとカタをつけられると、気持ちいいくらいやね。
 「宇宙のステルヴィア」の面白いのは、主人公たちが戦う相手が人間や、あるいは宇宙人やないところやったね。彼らは自然現象から自分たちの生活を守るた めに最善を尽くす。その自然現象のスケールの大きさ、そして人間たちの可能性の大きさ。楽天的とばかりに見えるスタンスは、私らが子どものころに見ていた 「少年ドラマシリーズ」を思わせる。佐藤竜雄監督は「学園戦記ムリョウ」でもやはり前向きに生きる少年少女の力を肯定したテーマを扱うている。こちらの方 が「少年ドラマシリーズ」のテイストに近いかな。
 雄大なスケールの戦いを描く一方で、主人公たちの日常をきめ細かに描写することも忘れない。人類の危機と若い登場人物たちの初恋を同時に高い質で進行さ せるという離れ業をやってのけているということやね。これはなかなかでけんことですわ。
 ネットワークが極端に少ないテレビ東京系列の放送だけに、見られる範囲は限られてるから、これからビデオやDVDで見ようという人にネタをばらすような ことはしたくない。とにかく、SFファンは見ておいてほしい。堺三保さんが「やりたいことはほとんどやった」と私には個人的に教えてくれはったけれど、そ れは嘘やなかろう。
 今年の「SFが読みたい!」のアンケート、私は今のところ「宇宙のステルヴィア」を1位に推したいな。いや、楽しませてもらいました。DVDは全巻揃え たいね。

9月26日(金)

 北海道で震度6の地震が発生したとニュースで知る。勤務先の学校では、再来週に2年生が修学旅行で洞爺湖などに行く予定になっていて、大変な時期 にぶち当たったなあと思うた。
 それにしても、地震は思わんところで大きなのが起こってるね。最近では宮城県が大きな地震の被害に遭うているし。北海道では奥尻島以来やないかな。有珠 山の噴火という災害もあったわけやけれど。阪神淡路大震災も、やっぱり予想もされてへんかった。あの当時、大地震というたら東海地方から関東にかけてのも のばかりが予測されていたしね。それは今でもそうか。
 待てよ。つまりなんですな、政府が予算をかけて予測し、対策を練ってるのは結局首都圏に被害が及びそうな災害ばっかりということと違うか。東京さえ無事 やったら他はどうなってもええということなんかなあ。そういうことでないことを祈るけど。
 もっとも、あの阪神淡路大震災のときかて、地下鉄サリン事件が起こったらもう被災者なんかどこかへ行ったみたいに報道の量が減って、東京を中心とするマ スメディアはオウム真理教ばっかり追いかけるようになっていったっけ。
 やっぱり東京さえ無事やったら他はどうなってもええということなんやろうなあ。「首都消失」なんていう発想は小松左京さんが関西人やから出てきたものな んかもしれんなあ。
 地震の被害に遭われた方たちには、復興に向けて力を落とさずに元気出してほしいとしかいいようがない。「がんばれ」と言うたかて、ショックが大きい場合 は結局は逆効果やったりするからなあ。

9月27日(土)

 読売ジャイアンツの原辰徳監督が辞任。大阪の「日刊スポーツ」では「原監督辞任」よりも「星野、王、激怒!」という見出しのほうがでかい。そらま あ怒ったかもしれんけど、見出しにするかね。
 ナベツネ氏の言によると、これは「読売グループ内の人事異動」なんやそうで、プロスポーツに対して、チームはファンを楽しませるものという意識がまるで ないということがようわかる。ナベツネ氏は試合中継の視聴率が低いのはチームが勝てないせいで、チームを勝たせるために大金をつぎ込んでるのにそれがでけ へんのは監督の責任であるというような思考回路でものを言うてるんやろうね。
 金をどういう風につぎこむべきかは、昨年から今年にかけてのタイガースの星野監督の方法を見ていれば、一目瞭然やろうに。不足しているところ、あるいは 物足りないところに新戦力を注入する。
 そこらあたりのチーム構成を考えずに金をかけ、失敗したら監督はくびでは誰も引き受け手はいてへんやろう。実際、タイガースの歴代監督はそれで悩まさ れ、村山監督以降はなり手がいてへんで困っていたくらいやからね。それを変えたんが星野仙一という人で、変えたからこそ今年の優勝があったということにな る。
 読売グループの中の人事異動というのなら、新監督は日本テレビの小川アナウンサーあたりをもってきたって別段おかしくはないということになる。プロ フェッショナルというものをここまで馬鹿にした発言も珍しかろうね。
 さらに、原監督辞任については「マスコミの報道」に問題があるなどという珍発言もしている。ナベツネ氏は自分がマスコミのトップであるという意識があら へんのやね。それはそれで困ったもんで、そういう意識のない人物が読売グループの総帥にいるというのはかなり問題があるんやなかろうか。
 それにしても、昨シーズン日本シリーズを戦った二人の監督が、二人とも退団という事実。こんなことが続いたら、ほんまに監督なんてしんどい商売のなり手 はいてへんようになると思うぞ。

9月28日(日)

 今日は「日本芸能再発見の会」の例会。いつものようにゲストのお話を聞いた後、創立時から事務局の仕事を一手に引き受けてこられた仲慶謐先生を偲 ぶ会が催された。仲先生は先月の18日に癌のため亡くならはった。私もこのホームページで会のレポートを書くことを了解していただいたり、例会の後の打ち 上げに誘っていただいたりと、単なる一芸能ファンに過ぎない者をいろいろと引き立てていただいた。高等学校の校長という激務と会の運営を並行させてはっ て、無理をしてはったということもあったらしい。今後の会の運営などは、新しい事務局に引き継がれていくことになるわけやけれど、微力ながら私もお手伝い したいと考えている。偲ぶ会には、芸能関係者や学校関係者が多数参列し、故人の遺徳を振り返った。享年55。その早い死が惜しまれる。

 さて、「鉄腕アトム」第25話は「もしも涙を流せたら」。環境を破壊せずに多数の人口を収容できる地下都市「ディープ・シティ」が完成したが、市 長は実は環境保全の手立てをなんにもしてへんで、設計者のセバスチャン教授がそれを指摘したら、やぶにらみの王様よろしく床の下へ落としてしまう。それで も負けてない教授は、植物の成長促進剤をスプリンクラーの水に混ぜ、それを吸った森の木々が暴走を始める、という話。
 うーむ。テーマはええんやけどなあ。これだけの都市を造るのに、完成するまでその発案者であり設計者であるセバスチャン教授がノータッチで、完成させた らその欠陥を見せびらかすかのように市長が彼を招待するというプロローグで私は首をひねってしもうたよ。また、こういうでかいプロジェクトやのに、科学省 長官のお茶の水博士も完成まで全く視察してへんみたいやし。ま、このシリーズのお茶の水博士はどこまでも抜けているからそういうのもありか。
 森の木に薬が効くのもなんか早すぎるし、その木々を阻止しようとするロボットに対して、アトムがいちいちロボットを破壊するのも手間がかかって大変な こっちゃね。お茶の水博士の権限でロボットに出した命令を解除したりはでけへんのかな。アトムが燃やされる森を救う手段がこれまたすごい。空中でぐるぐる と回転して雲を集め雨を降らせるんですわ。うーむ。
 せっかく自然環境を守ろうというテーマを掲げてるのに、設定に無理があるからストーリー展開もおかしくなってくる。脚本はなんと小林弘利で、この前は けっこうちゃんとした脚本を書いてたと思うたのに。出来不出来の差の激しい人なんかな。

9月29日(月)

 夢路いとしさんの訃報に接する。死因は肺炎。享年78。
 実はこの秋、桂春駒さんの独演会にゲストで出演するというのでそれを楽しみしていたのです。そやけど、もう生でいとしこいしの漫才を聞くチャンスはなく なってしもうた。嗚呼。
 私が生でこのコンビが出るのを見たのは、学生時代に南座で「必殺仕事人」の舞台にゲスト出演していたのと、もう6年ほど前になるか、蝶々劇団の公演に出 てはったのを見ただけ。漫才を生で見てへんのは演芸ファンとしては恥ずかしいかもしれんなあ。
 一昨年やったか、新野新さんの出版記念パーティーで間近にその姿を拝見したのを思い出す。もう腰がかなり悪く、椅子に座るのもコンパニオンさんに引いて もらわんとでけへんのを見て、年をとらはったなあと思うてたら、お祝いの言葉を述べるために舞台にあがらはった時、その腰がしゃんと伸び、しっかりした口 調で笑いを取りながらしゃべってはる。板の上に乗ったときの芸人さんの凄みを感じさせた。
 木津川計さんの追悼コメントには、「しゃべくり漫才の王道」とあったけど、そうやろうか。いとこいの漫才は、同じ台本でも二人の役を取り替えてもちゃん と漫才なるというもので、これはエンタツ・アチャコ以来のボケとツッコミの役割がかっちり決まり、台本も演者の個性を引き立てるものであるという「王道」 とはちょっと違うように思う。
 思えば、笑芸の世界では、「いとし・こいしの時代」というものはなかったのと違うやろうか。一世を風靡するということはなかったのやないか。時代を代表 する漫才は、エンタツ・アチャコ、ワカナ・一郎、ダイマル・ラケット、かしまし娘、やすし・きよし、そしてダウンタウンと移っていったけれど、常にいとこ いはナンバーワンになることはなかったのと違うやろうか。そやからこそ、ここまで長く安定した笑いを提供し続けてこれたんやなかろうか。
 どんな台本でもその話芸と間で必ず笑いをとっていたいとし・こいし。東京の若者向けの番組でぎゃーぎゃー騒いで二人を迎えた若い聴衆に対し、いつものよ うに「あのね、ちょっとききたいことがあるんやけれどね」と淡々とはじめ、少しシーンとしていた聴衆を少しずつその笑いの世界に引き込み、最後には大笑い させていたあの芸。
 漫才界の長老は、最後まで現役でその最後を迎えた。こんなタイプの芸人はそうは出ないやろう。もしかしたら、オール阪神・巨人がそういう存在になるかも しれんかなという気がするが、芸の質は異なっているわけやしね。
 謹んで哀悼の意を表します。

9月30日(火)

 福岡ダイエーホークスの優勝がやっと決定。我がタイガースと同様、マジックナンバーが3くらいになってからの足踏みが長かった。これで日本シリー ズの相手が正式に決まった。どちらが勝つか、それはやってみんとわからんけど、井川やムーアのようなタイプの左腕には打線もてこずるのやないか。今日の相 手のマリーンズ投手陣のコントロールはお世辞にも絶妙とは言いがたかったしね。
 ところで、関西地方ではテレビの実況中継がなく、ラジオもNHK第1放送のみ。私も妻も、胴上げ直前のダグアウトに足をかけて待ってる雰囲気や優勝決定 の瞬間のおおはしゃぎする選手たちを見るのが楽しくて好きなんで、リアルタイムでテレビ中継をしてほしかった。この時間帯にニュースをしていたNHK総合 テレビもテレビ朝日系の大阪朝日放送も、試合が終わった10数分後に編集された映像を流しただけ。
 確かに、番組再編期で特番を優先的に放送するというのがスポンサーとの関係では重要なんやろうけれど、プロ野球のチームが半年間かけて争ってきたそのク ライマックスを全国放送せんというのは、なんか寂しいな。某有名占い師がタレントの運勢を占うのを録画して再編成したものよりも、優勝がかかった試合を生 中継するほうがテレビの特性に合うていると思うんやけれど、スポンサーはホークスの優勝決定よりもタレントの運勢を視聴者に提供するほうが意味があるとで も考えておるのか。
 人気がないから中継しても数字がとれへん、というのとは違うはず。優勝が決定するかもしれん試合ですぞ。こういう試合を中継すれば、ホークスやマリーン ズに関心をもつ人が増えるかもしれへんやないか。特に関西地方は、南海時代以来のホークスファンも多いんやから、ある程度の数字は取れると思うんやけどね え。それに、タイガースファンかて日本シリーズに登場する相手がどんなチームかを見たいと思うかもしれへんしね。
 野球中継の視聴率が落ちているというのは、優勝が絶望的になりやる気のないプレーを見せているジャイアンツ戦ばかり放送するからやし、たとえ全国的に人 気があるわけやないチームであっても、胴上げのかかった試合やったらジャイアンツの試合の視聴率よりもええのと違うかな。
 さあ、これで日本シリーズと意気込んでは見たものの、日程では2週間以上も先の開幕。なんか気が抜けてしまうなあ。日程を変更して熱くなっているうちに シリーズを始めるなど、ちょっとは盛り上げる努力をしろよ、日本プロ野球コミッショナー。


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