ぼやき日記


11月1日(土)

 DVDを探しに梅田をうろうろ。旭屋書店はまとまっているけれどもスペースが小さいので在庫もちょぼちょぼ。ヨドバシカメラはスペースが広く在庫も多いけれど、客が多くて回転が早いせいか続き物はくしの歯が欠けたようにぽろぽろと落ちていてコンプリートで揃えて買いたい時には困る。タワーレコードはスペースが狭い上に在庫のそろえ方にまとまりがなく、特にアニメは弱い。
 というわけで、うろうろ歩いた割には収穫に乏しかった。ことDVDに関してはキタはまだ弱いかな。本気で探すなら日本橋に行くしかないらしい。ミナミまで足をのばすのはめんどうではあるなあ。
 何のDVDを探していたか、それは秘密。それにしても新作アニメのDVDは外道ですなあ。テレビサイズの2本分、1時間しか収録してへんのに5000円くらい取りよるのもあるのですなあ。「ガンパレードマーチ」のことですが。新作アニメの場合テレビサイズで3本というのが標準のようやけれど、1枚のDVDに収録できる容量から考えたらまだまだ少ない。もちろんコンプリートで揃えたいファンになるべく1枚でも多く買わすためにはそうやって巻数を増やしたいんやろうけれど、古いアニメは1枚に5回分くらい収録してるわけやから、新作の収録本数の少なさはぼったくりとはいわんまでもかなりあざといのでやめていただきたいものです。それから発売から3年くらいたったら新作アニメであっても廉価版を発売するか値下げしてほしいものです。
 ホームビデオにハードディスクとDVDが参入したおかげでDVD市場も広がってるんやから、廉価盤を出すのは洋画の名作だけやなくテレビアニメのDVDにも適用してほしいと思う。あ、できたらオペラのDVDも廉価盤を出してほしいな。あれもまだ高い。

11月2日(日)

 明日はタイガースの優勝記念御堂筋パレードやというのに、天気予報では雨模様。職場で同僚から「行くんでしょう?」ときかれたけれど、疲れがたまっててとても人ごみに出る余裕はありません。
 今日は夕方から演劇部の地区コンクールの会場準備。私は演劇についてはまるで何も知らんので、座席を作る手伝いをしたりと雑事ばかり。昨年の今ごろもこんな風にあれよあれよという間に過ぎていったっけと思い出す。あれからもう1年たったんか。なんか気がついたらこの季節になってたという感じやなあ。いろんなことがあって長く感じる1年やったと思うていたけれど、あれやこれやと仕事に追われているうちに時間が過ぎていったという気もする。
 というわけで、今日はほんまにへろへろに疲れた。明日、御堂筋まで出かけるなんてとてもとても。テレビを見ながら星野監督にこっそりと手をふろう。
 疲れてるんで「鉄腕アトム」ぼやきは明日書きます。まあもう今さらぼやいたところでそれがどうしたという境地になりつつはあるけれど。書き始めるとよけいに疲れるからねえ、あれは。

11月3日(月)

 テレビでタイガース優勝記念の御堂筋パレードと神戸パレードを見る。午前は御堂筋パレード。大雨の中、大きなフロート3台に分乗し、監督、コーチ、ナインが沿道に集まった大量のタイガースファンに手をふる。さすがに寒そう。中継は朝日放送。どうやら全国中継らしい。看板アナウンサーである道上洋三、宮根誠二アナウンサーを投入してのレポート。とはいえ、全国中継で宮根アナウンサーが出てきても単なる局アナとしか思われへんやろうなあ。大阪ではタレントなみの活躍をしてる人やねんけどね。
 神戸のパレードはサンテレビの独占中継。こちらのフロートはトラックにカバーをつけただけというようなあまり見栄えのしないものやったけれど、台が低いのと道が狭いのとで、御堂筋よりもファンとの距離が近い感じがした。神戸も御堂筋に負けない人出。いやもうほんまにすごかった。
 なんにしても、こういう楽しみがあるのはええことです。星野監督が「このユニフォームを着るのはこれが最後と思います」と言うてはったけれど、ファン感謝デーにはスーツ姿で出るつもりなんかな。たぶんもう1回着る機会はあると思うぞ。あ、できたらタイガースOBとして「阪神巨人OB戦」あたりにユニフォーム姿で出場してほしいなあ。まあ、こういうツッコミは今やから書けることで、テレビでこのセリフを聞いた時は涙が出そうになってしもうてツッコミどころやなかったんですが。

 あ、もう「鉄腕アトム」ぼやきを書く時間がない。まあええか。明日書こう。そうやってのばしておいてネタのない日に書くという戦法、ではないので。念のため。

11月4日(火)

 今日こそ書くぞ「鉄腕アトム」ぼやき。というわけで第30話は「地底旅行」地底開発事業団の地底探検車にのって隊長をサポートすることになったアトム。地底についたら、同乗していた地底開発事業団の団長が隊長に反乱を起こし、地底にあるエネルギー源を独占しようとたくらむ。ところがそのエネルギー源の鉱石は、光があたると硬化し光がないところで動き出す生物だった。しかも地底に住む大型の蜂が大挙襲来し、団長を襲う。アトムに救出された団長だが、むやみやたらに撃った拳銃のせいで地底のマグマが刺激され、溶岩がふき上がってくる。噴火による大惨事をアトムは防ぐことができるのか……、という話。
 隊長に「三つ目がとおる」の雲名警部、団長に「ミクロイドS」のノラキュラ先生というゲストを配している。ただし、雲名は「おお、友よ、溶岩が吹き出した。私は遺書を書くぞ。ハイリゲンシュタットの遺書!」などとは言わず、ひたすら熱血隊長を演じている。がっかり。ノラキュラはさすがに悪役。期待通りの活躍を見せる。
 ただし、この団長の間抜けなこと。地底開発事業団の団長ならば、地上でふんぞり返って探検隊の成果があがるのを待ち、開発が始まってからこっそりと地底資源を独占したらええのに、わざわざ探検車に乗るかね。しかも団長権限で隊長を指揮下におけるのに、拳銃で脅して支配しようとする。わざわざそんなことすることあらへんやんか。拳銃を撃ったくらいでマグマが刺激されるというのも不思議。噴火にともなう地震などは起こらへんかったんか? あ、隊員の一人が地底にもぐるのにわざわざサングラスをかけておった。いかにも悪役でございといわんばかりにね。
 はい、今回もなんか辻褄の合わんけったいな展開でありました。脚本は小林弘利。まともなものが書ける人のはずやのに、なんでこういう展開になるかなあ。
 やっぱり書いてるうちに疲れてきた。こんなん毎週やってて視聴率は落ちてへんのかな。私は見てへんとけなされへんから見てるようなもんですが。これが「鉄腕アトム」やなかったらとうに見放してるぞ。

11月5日(水)

 このところ教材作りに追われていて、家に帰っても本を開ける気にならんのが実情です。本を読まん書評家には何の値打ちもないと思うけれど、ここしばらくは教員モードの方が勝っています。家に帰っても教員モードが解かれへんのやから重症ですな。
 京都SFフェスティバルの合宿企画、「喜多哲士の名盤アワー」用のMD作成にもとりかかりたいしね。

 それはそうと、福岡ダイエーホークスの4番打者、小久保選手のジャイアンツへのトレードはいまだに不可解。たしかに今の球団経営の状態やったら、2億円もの年棒を払うのは大変なんかもしれんけれど、小久保くらいの選手やったら交換トレードは難しくても金銭トレードでないといかんでしょう。タダで4番打者をよそのチームにくれてやる野球チームがどこにある。それも4番打者コレクターのジャイアンツに、ねえ。同じタダでくれてやるんやったら球界全体のことを考えて、今年最下位やったベイスターズ、ブルーウェーブに移籍させるんやったら、まだ納得がいく。相手がジャイアンツというところに、なーんかきな臭いというか生臭いものを感じるのは私だけやあらへんやろうね。
 それにしても小久保がジャイアンツか。ホークスでは選手会長としてフロントにもずけずけとものを言うたという小久保だけに、ナベツネ氏にもはっきりとものを言うたってや。そして、1年たってFAの資格をとったらさっと宣言してジャイアンツから出るくらいのことはしてほしいね。

11月6日(木)

 今日もへろへろで帰宅し、本を開くこと能わず。演劇部のコンクールが終るまでこんな調子が続きそう。クラブ顧問というのもけっこうきついもんですね。学園を舞台にした小説やドラマでクラブの顧問がへろへろになってるシーンを見たことがないけれど、ああいうものは「熱心な指導者」が出てくると相場が決まっているなあ。私のようなぼんくら顧問ではドラマになりませんか。

 それはともかく曙親方のK−1入りには驚いた。元横綱レスラーとしては東富士、輪島、北尾(双羽黒)についで4人目になる。おそらく年寄名跡(いわゆる親方株)を取得するお金が揃わなんだんやろうね。親方が相撲協会を廃業するのはたいていそういう場合やからね。
 しかし、引退してかなり長くなるのにレスラーとして現役復帰するというのはかなり無茶のような気がするなあ。引退直後やったら、怪我の後遺症はあっても体は鍛えられていて俊敏さは衰えてへんやろうに。
 もし、この現役復帰で曙がK−1に通用したりしたら、K−1のレベルは実は低いということになるやろう。心配なんは、曙がめためたにやられてもうた場合やね。大相撲の横綱のレベルが低いとみなされてしまいそうな気がする。どっちにしても、相撲ファンとしては曙のK−1転向はあまり喜ばしい話やないということはいえるね。

11月7日(金)

 日曜は選挙ですねえ。でも、私はどうも選挙に行けそうにない。明日の夜は「京都SFフェスティバル」に参加し、その足で演劇部の地区大会に行き、終了するのが19時ごろ。家に帰るころには投票所は閉まってる。そしたら不在者投票したらええやんかといわれそうやけど、仕事仕事でそんな暇があるかい。ネット投票ができるようになったら投票率も上がると思うねんけどね。
 そこで選挙公報を日記のネタにするくらいしかうさ晴らしの手段がない。
 自由民主党の近畿ブロック比例代表の公報が面白かった。それぞれの選挙区で立候補している人の写真を並べてるんやけれど、府県ごとに分けてあってその府県にキャプションをつけている。まずは滋賀。「水と緑にかこまれた湖国」とはなかなか美しい。京都は「伝統と文化のふるさと」。いい感じですな。そして大阪。「活気あふれる個性のまち」。他に書きようがなかったんやろうなあ。翻訳したら「元気はあるけどみんなばらばら」いうことやないか。ものは言いようやね。兵庫は「復興促進、地域経済の活性化」。神戸だけやないもんな、兵庫は。明石も豊岡もみんな兵庫。難しかったんやろうね。奈良となると「歴史と緑豊かな古都」となる。これはまあその通りか。極めつけは和歌山やね。「空、山、海青し、輝く」和歌山県。ここだなんでかキャプションでは完結できず県名につなげている。自然の美しさしかないんか、和歌山には。
 それにしても苦心の跡がうかがえて面白い。マニュフェストなんぞ読まず、こんなとこばっかり読んで面白がっている。そうかて、政党の主張は新聞でだいたいわかってるもんね。
 うーむ、やっぱり選挙に行きたいよ。棄権したらまた3年ほど衆議院選挙はないわけやしね。京フェスから一度家に帰って、選挙に行って、そして演劇コンクールに……。やっぱり無理か。あーあ。

11月10日(月)

 土曜日は朝から演劇部のコンクール会場へ。初日が終ると電車で京都に直行する。京阪の丸太町駅で小林泰三さんと会う。小林さんもお仕事関係で遅れて着いた由。連れ立って京都SFフェスティバル合宿のさわやに。
 オープニングが終った直後やったらしく、大広間にはまだ人が残っていた。古沢嘉通さんから「テッド・チャンおもろないんやてなぁー」と責められる。おもろないとはいうてまへんがな。私とは合わんというてるこの微妙なニュアンスの違い、わかってよ。
 自分の企画「名盤アワー」が始まるまで、いろんな人とお話。なにしろ年に1回ここでしか会わん人も多いしね。企画の時間となり、MDを持って部屋にはいる。小浜徹也さん、おがわさとしさんなどの顔も見える。というよりも小浜氏はすぐそばにいてたんやけれど。今年は手塚治虫を特集したほか、関西ローカルの名曲などをかける。京阪電車のCM曲「出町柳から」が一番受けたかな。小浜氏いわく「これは三条の駅で買って、水玉螢之丞さんに聴かせてあげよう!」。今年も盛況でした。
 企画終了後、冬樹蛉さんと着メロ合戦をしたり(ええ年をして何をやっておるのか)、大部屋で冬樹さん、堺三保さんとおしゃべりをしたり。
 そやけど私には翌日もクラブ顧問の務めがある。いつもやったら大広間でおしゃべりの輪の中に入るんやけれど、今年は布団の敷いてある部屋を見つけてもぐりこむ。寝たのは3時くらいか。7時過ぎに起きて、洗面をすませると徹夜あけで座ってはったRyokuさんに「いってきまーす」とあいさつしたあとさわやを出る。「出町柳から」やなく丸太町から電車は走る。
 さすがに教師モードとSFモードの切り替えをこう短時間にやらんなんのはちょっときついね。それでもなんとか仕事はこなし、舞台装置を学校に運び込んで20時ごろ、完了。演劇部の生徒としばらくおしゃべりをしてから帰宅。やっぱり選挙にはいかれへんかった。
 選挙速報を見ていたらだんだん疲れが出てきた。ホームページ更新をあきらめて就寝。とまあ、これが今年の「京都SFフェスティバル2003私的レポート」であります。レポートになっとらんなあ。合宿の数時間だけレポートしてどないする。
 そして今日から1週間。また仕事の開始であります。ああきつい。


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