ぼやき日記


12月1日(月)

 イラクで殺害された外交官は自ら護衛を断わっていたというが、それは自分が犠牲になっても自衛隊の派遣を阻止しようという意図があっての事やったんやろうか。もしそうやったとしたら、そこまで彼らを追いつめたんは日本国首相及び与党各党の責任やないやろうか。外交官が身の危険を肌で感じてへんわけがないから、死を覚悟で行動していたことには違いなかろう。自分は殺されへんというような根拠のない確信はなかったやろう。殺された外交官が護衛をつけなんだという意味の重さを感じる。
 さあ、どうする。小泉純一郎。これは戦線布告やねんで。非戦闘地域に自衛隊を配備というような寝言は通用せんのやで。自衛隊を派遣したら、そこは即戦場となるという覚悟がいるんやで。
 奥、井ノ上両外交官に、謹んで哀悼の意を表します。

12月2日(火)

 何げなくふと思うたんですが。大阪ミナミの地下街に「なんばウォーク」という場所がある。もしかしたら、この地下街では右手右足を同時に前に出すような歩き方をする場所なんやろうか。いやなに、書店で「ナンバ歩き」に関する新書を見かけた時にそない思うただけで。特に深い意味はありません。しょうもないネタですんません。

 今日、漫研の生徒と「鉄腕アトム」でロックの声をあてていた藤井フミヤの声について話をしていた。なんというか、年をとったなあと思うのは、声優さんの声の聞き分けを私がでけてへんということ。高校生はちゃんと聞き分けをしてるんですな。先日妻と声優の話をした時の事を思い出した。女性の声優さんでも、男性の声優さんでも、昔はかなり特徴のある人が多かったけれど、今は声質の似た人が多いんやないか。
 思うに、声優という職業が成立する前は、もともと俳優として活躍していた人の中から、声に特徴のある人がアテレコの仕事を持ちかけられることが多かったんやと思う。そやけど、現在は声優養成の専門学校があったりするぐらい、最初から声優になろうという人がその職についているんやろう。そやから、もともと悪声の人が声優を目指したりというようなことはあんまりないんと違うか。
 もちろん、今でも声にそれぞれ特徴があって注意して聞いてたらその違いはある程度聞き取れるわけやけれど、例えば熊倉一雄さんや滝口順平さんみたいなその人にしか出せん声というほどはっきりした違いはないように思われる。
 そういう意味では、今後はドラえもんのようなキャラクターであってもつるんとした声の声優さんが演じて、このキャラクターならこの人、みたいな決定的なケースは少なくなってくるてと違うかなと思う。幼い頃からアニメとともに育ってきた世代としては、少し寂しいなあと思うのでありますね。

12月3日(水)

 授業でフリーターを扱い、本を読んだりネット検索をしたりして調べたりしたんやけれど、どうやら20代後半の私はずっとフリーターやったらしい。教員採用試験に合格するまでの私は毎年のように学校を渡り歩く講師生活をしてた。これは厚生労働省の外郭団体である労働調査機構の定義ではフリーターにあたるんやね。そんなふうに一度も思うてへんかったからね。講師というのは教諭になるまでのステップであったし、職務も教諭に限り無く近いものやった。実際、ある中学校では1年生の担任を受け持ったこともある。
 そういうのも全てフリーターに含んで統計を出しているみたいなんですわ。ところが、労働調査機構ではフリーターは専門的な技工を必要とされないという定義もしている。学校の講師というのは、身分的には確かに不安定ではあるけれど、その職には専門性を要求される。そういう意味ではフリーターとはちょっと違う。
 調査のデータとしては不安定な身分ということでフリーターと同格になるんやろうけれど、仕事の実態は単なるアルバイトとは違う。学校の講師というのは、そういう意味では不思議な身分であるなあと、調べものの段階で感じたのでした。

12月5日(金)

 予定では、昨日と明日が忘年会でありまして、今日は間に挟まった休肝日のはずでありました。昨日は一次会だけで4時間半という長い宴会。さすがに疲れた。次の忘年会が明日でよかったわいと、帰宅したあと夕食まで少し寝る。妻に起こされて夕食を食べ、くつろいでいると携帯電話が鳴った。明日の忘年会で会うはずの人からの電話やった。なんやろうと電話をとる。「いやあ、喜多さん、今どこ?」「家ですけど」「宴たけなわやでえ」。
 渡されていた案内状を見ると、忘年会は明日やない、今日やった!
 私はなんでやしらん案内を渡されてからずっと明日やとばっかり思い込んでいたんですな。宴会の開始は18時半。電話をもろうたんが21時ごろ。もうちょい早く電話をかけてくれはったらよかったんに。場所は家からはちょっと遠い。今からでは二次会に出かけても終りがけになってしまうやろうし、結局欠席にしてもらう。
 昨日行ってまた明日というのはしんどいなあと思うていたから、明日予定があくのはありがたくないわけやない。とはいえ、約束を破ってしもうたわけで、いくらわざとやないとはいえ、心苦しかったりもする。
 それにしてもなんで私は案内状をもろうた時点でカレンダーに間違いを記してしもうたんやろう。今年はこういう読み間違いみたいなミスをちょいちょいしてしまう。オーバーフロー気味なんか、頭が悪いんか、ようわからんけれど、注意力が散漫になっていることだけは確からしい。来年の目標はもう決まったね。

12月6日(土)

 午前中に本を1冊読み、家に持ち帰っていたノートパソコンを立ち上げて少し遊び、昼食をとるためにいったん落とした。食後、再び立ち上げようとスイッチを押すけれど、うんともすんとも言わん。あらら、こらら、ぶっこわれてしもうたんかい。あかんがな。仕事関係の一切合切、バックアップもとらんとハードディスクに入ってる。うわあ。Macがなおったら今度はWindowsかいな。今年はコンピュータ難の相でも出ているのかしらん。
 これはしばらく放っておいてもういっぺん立ち上げることにしよう。というわけで、授業に使おうと買うてきたDVDを見てから、再度チャレンジ。やっぱり何の反応もない。ただ、電源を差し込むとバッテリー充電のガイドランプはついている。完全に死んでるわけやないみたい。
 データを失うことを覚悟で、修理に出すことにする。来週はテスト週間なんでもし修理に出すことになっても完全に困るというわけやない。梅田のソフマップまで走る。相談コーナーに持ち込み、見てもらう。もちろん立ち上がらへん。すると、店員さんはバッテリーを抜き出し、アダプターの電源は差し込んだままにしてスイッチを入れた。
 動き出した。窓のマークが液晶画面に浮かび上がった。星野監督胴上げのデスクトップピクチャーがくっきりと写し出される。ああ、よかった。
 店員さんの話によると、こういうことはままあるそうな。バッテリー自体がいかれているというわけでもないらしい。もちろん、これが頻繁に繰り返されるならば修理に出さんならんそうやけれど。
 というわけで、宴会の日を間違えたおかげで1日家にゆっくりと思うていたのに、外出するはめになった。なんや知らんけど、毎日なんかかんかトラブルがあるねえ。

12月7日(日)

 今週の「鉄腕アトム」は第35話「アトムVSロック」。先週の続きになる。異空間に吸い込まれたロックは火の鳥と出会い、進化の扉を自分でつかめと言われる。催眠術で人の心を操ることができるロックはわざわざリヨン議長のもとに行って催眠術をかけてお茶の水博士に遺蹟の調査団を組ませるという、悪の天才にしてはまわりくどい方法をとってアトムを引っぱり出す。熱海教授に化けてお茶の水博士に同行するんやから、そんな危険のともなうことをせんでも、熱海教授が直接お茶の水博士に依頼するというような方法で十分やないかと思うが。とにかくアトムを連れていくことに成功したロックはお茶の水博士を人質にとって、アトムの力を利用して進化の扉に触れることに成功する。ところがロックはよこしまな心を持っていたんで、火の鳥はロックに力を与えへん。それどころか何がどうなったかわからんけれど、のたうちまわるような苦しみを与えられる。アトムは先週手に入れたロックが首にかけていたロケットをロックに渡す。そこでロックは自分が両親に捨てられたんやないことを知り、改心する。
 原作でいうと、「ブラックルックスの巻」のラストシーンを彷佛とさせる決着のつけ方やね。ロックの手口やら、極秘行動をとってるはずのお茶の水博士に簡単にヒゲオヤジが連絡をとれたりするなど、おかしな部分はみられるけれど、全体には手塚カラーを大切にしたエピソードという感じか。まあ「火の鳥・アトム編」というには少々スケールが小さい気もするけれど、2週だけでそんな壮大な話を作れるはずはないから、仕方ないか。アメリカ市場という縛りがある中では健闘した方かな。

12月8日(月)

 仕事の帰りに40過ぎのおっさんらしく、おっさん向けの雑誌をコンビニで立ち読みする。生徒に見られてるかもしれんが、まあええわ。で、「週刊現代」を開いたら、驚いたことにABCのタマちゃん、赤江珠緒アナウンサーがカラーグラビアでポーズをとっていたりするやないか。おっさんは思わず買うてしまいましたよ。タマちゃんが東京に行ってしもうてからというもの、「おはよう朝日土曜日です」も見る気が失せ、仕事をしている関係で「スーパーモーニング」などという番組を見ることはできず、寂しい思いをしていたのであります。
 見出しには「あの人気女子アナ密着成功10ページ」とある。そうかあ。タマちゃんは「あの」がつく人気者になっておったんかあ。ラジオで「鼻唄球道くん!」てなことを言うていた頃は「あの」もなにもついてへんかったもんなあ。こころなしか二の腕が細くなっているぞ、タマちゃん。
 記事を読むと、「原稿がきちんと読める、控え目だけど存在感がある。彼女の安定した司会は、お茶の間の主婦層にも支持された」とある。ちょっと待てよ。アナウンサーなんやから原稿がきちんと読めるのは当たり前でしょうが。それどころか、2年連続で高校野球の実況をした実績もあるんですぞ。それとも東京の放送局の「女子アナ」は「原稿はきちんと読めない、派手だけど存在感はない」というのが当たり前なんか? それでもプロか?
 なんにせよ、タマちゃんはもう全国区の顔やねんなあ。大阪で芸人さんや野球解説者たちに鍛えられたおしゃべりを存分に発揮してるんやなあ。おっちゃんは嬉しいぞ。
 ところで、勢いにまかせて買うてきた「週刊現代」やけれど、ほんまに読むところが少ないな。こうやっておっさんたちはますます頭が悪くなっていくのか。なんか哀しいな。

12月9日(火)

 ついに自衛隊のイラク派遣が決まった。前にも書いたけれど、非戦闘地域に派遣したとしても、そこがその場所が戦闘地域に変わる可能性があるということだけは再度書いておきたい。今は、イラクの人々が自衛隊に対して期待しているような活動を無事にやりとげ、無傷で帰国してくれることを祈るのみ。

 コンビニで「アーモンドグリコ タイガース逆転劇場 完結編」を見つけ、さっそく購入。ABC朝日放送の実況中継を収録した8cmCDがおまけについてきている。
 同時に、アニメソングのCDのついた食玩も発見。こちらはバンダイが発売元。最初にCDをおまけにつけたのはブルボンやったけれど、「タイムスリップグリコ」でかつてのシングルレコードのジャケットやらラベル、袋までを再現していたのを見た時には感激した。曲自体はベストアルバムやオムニバスで容易に入手できるものばっかりやけれど、細かいところまでを再現したという付加価値にポイントがあったと思う。バンダイのアニメソングCDもやはり「タイムスリップグリコ」と同じように、シングルレコードの再現が売りになっている。
 CDをコピーできるようになり、CDショップの売り上げが落ちているというけれども、ジャケットなどの再現はCD−Rに焼きつけるような具合にはいかへんからね。買うしかないわけで。「タイガース逆転劇場」もCDのケースにデイリースポーツの1面をあしらっているのがポイントやろう。コレクター心理をみごとについている。
 クラシックのCDでもかつてのLPのケースを模して音質を向上させたものが出されたことがあった。CDの内容だけやなく、そこにどれだけの付加価値をつけていけるか。食玩のCDラッシュはレコード会社に対して問題提起をしているように思えるね。

12月10日(水)

 年賀状のデザインをそろそろ考えねばならん。昨年は喪中で欠礼したのでそういうことをせずにすんだ。一昨年は手塚治虫全集の「フィルムは生きている」のカバーをスキャンして勝手に使うた。今年やと「ぼくのそんごくう」が使えるなあ、でも芸がないなあ。と、手塚全集の背表紙を見ていてふと思いついた。
 「三つ目がとおる」にポゴという猿人が出てくる。その巻の表紙カバーをスキャンしたらええんや。よしよし。妻に「これでどうや」と見せると、一言「それ猿と違うやん」。
 ええそうですとも。ミッシングリンクの猿人ですとも。それくらいわかっとるがな。そやけど知らん人が見たら猿やん。
 というわけで、ポゴはあえなく却下されたのでございました。今年は手塚全集はやめ。
 というても、書店に並んでる素材集は高いしなあ。ネットのフリー素材のページでも探すかな。毎年悩むところではありますね。


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