ぼやき日記


8月11日(水)

 今日は午前中はパスポートセンターへ。今は申請から1週間で交付されるんですねえ。助かる助かる。しかし、大阪府庁に行くまでが暑かった。帰りもより暑かった。帰ったらばてばて。午後は少し休み、夜は妻といっしょに映画の試写会に行く。「LOVERS」という中国映画の試写会に当たったのです。むろん妻の趣味。
 唐の末期を舞台に、反朝廷組織の女性を2人の男性が取り合うというストーリー。何も考えんでもみられる娯楽作品ですね。アクションシーンが面白かった。手裏剣や矢や竹やりが特撮でびよよーんとアクロバティックに飛んでいくところなんか楽しい楽しい。映画を見ていて発見したこと。アンディ・ラウが笑うと、三代目桂春團治が「いかけや」などでにいーっと笑うのと同じ顔になる。三代目の方が小顔ではありますが。チァン・ツィイーは若い頃の日色ともゑに似ている。つまりは垢抜けてへん。彼女を金城武とアンディ・ラウが取り合うというのはいくら「蓼喰う虫も好きずき」とはいえ、あんまりやないかと。
 映画を見ている最中に、入り口でもろうたチラシやらうちわやらが入った封筒を、座席の下に落としてしもうた。座席は組み立て式なんか知らんけど、後ろの高い席は真下が部屋になっていて、座席と壁の隙間から封筒が落ちると階下の部屋にいってしまうのです。別になくして惜しいものやないけれど、落とした瞬間はかなりうろたえていたと妻に指摘されてしもうた。まるで大事なものを入れてたみたいやったそうな。まあ、単にもろうた物をなくすのはなんかもったいないというけちくさい根性なだけなんやけどね。
 そやけどなあ、カンヌ映画祭で20分以上もスタンディングオベーションが続いたって、ほんまやろか。お約束を知ってる人にとっては面白いのかもしれんけどね。

8月12日(木)

 昨日あたりから夜風がかなり涼しくなってきた。日中はまだまだ暑いものの、朝晩は「秋」を感じさせる。暦というのはなんやかやというて正確なもんなんやなあ。特に昨晩は、寝る前にざっとシャワーを浴びたあと、ベランダの窓を明け放して夜風に吹かれながら本を読んでたら、最初は体がぬくもってたから気持ちよかったけど、油断してたらぐっと冷えてしもうた。さて寝ようとタオルケットをかぶったけれど、正直寒い。こらいかんと肌がけ布団にもぐりこんだら、しばらくするとぬくもってきて眠れた。逆に暑かったんでしょうな、朝起きると布団をはねとばした上に寝汗をたっぷりかいてた。こういう時に風邪ひくんやろうね。みなさんもお気をつけて。特に夜にクーラーをかけて寝てる人は、注意しなはれや。
 人の心配してんと、自分の体温調節をしっかりやれですか。そらそやね。

8月13日(金)

 妻が「まぐまぐ」のメルマガからこんなページを見つけてきた。大学も生徒募集にいろいろと考えておるなあ。効果の有る無しはともかく、つくりとしては私は好感を持ったぞ。

 東京読売巨人軍のオーナーナベツネ氏が辞任したということで、びっくり。理由は、明治大学一場投手の逆指名をもらうために現金200万円を渡していたことが発覚したんで、その責任をとってのことやそうです。
 これまでにも読売は有望な新人に逆指名させるためにかなりの裏金を使うていたという噂は飛び交っていた。200万円なんてケタやなく億単位の金が動いていたともいわれる。タイガース志望やったはずの上原投手、カープ志望やったはずの二岡内野手、スワローズかベイスターズのどちらかといわれていた高橋外野手が土壇場でジャイアンツを逆指名した頃の話ではありますが。これが表に出なんだんは、本人に渡すんやなくて、親やら関係者に渡していたからやともいう。ほんまかどうかは知らんよ。あくまで表に出んところでの噂。とはいえ、前3者の場合、あきらかにどこかで逆転劇があったとわかるくらい唐突にジャイアンツ逆指名を表明していたからね。特に高橋なんか、逆指名の発表をした時には喜びどころか不本意なチームにくじで指名されたかのような表情で記者会見に臨んでいたのを私は覚えてる。本人の意志と違うところでなんらかの決定があったと勘ぐられても仕方ない顔やったよ、あれは。
 逆にいうと、本人に現金を渡さんなんくらい、読売はせっぱつまっていたのかもしれんな。しかも、このことで一場投手は学生野球のルールにより処罰の対象となり、野球部の退部を余儀無くされた。大学生活最後となる秋のリーグ戦には出場でけんのや。オーナー及び球団首脳全員辞任だけではすまんことと違うか。
 今こそコミッショナーは強権を発動し、ジャイアンツに対して今年のドラフトでの自由枠使用を禁止させるというような措置を取るべきやないかと思う。それくらいのことをせんと、裏金疑惑は今後もついてまわると思うぞ。というよりも、これを機会に自由枠を廃止し、今季から完全ウェーバー制のドラフトにするくらいのことはしてほしい。ええ機会を読売がくれてんのやからね。ここは一気に進めてほしいところですわ。
 球界再編の問題について、ナベツネ氏の退場がどうでるかはちょっと予測が立たんなあ。少なくともオーナー会議で読売の提案に反対するものに対するナベツネ氏の恫喝がなくなるということだけは確かやね。

8月14日(土)

 夕刊の記事はほとんどオリンピックでしめられとるやん。私のようにオリンピックに対して全くといっていいほど思い入れのない者にとっては、読むとこないのね。プロ野球に全く関心のない人が読むスポーツ新聞みたいなものか。
 といいながらも、チャンネルホップをしていたらどうしてもオリンピックの中継にぶち当たる。たいていは切り替えるんやけど、女子ソフトボールの試合には思わず手を止めたね。オーストラリア代表の投手のごついこと。肩から太股が生えてるんと違うかと思うくらい太い腕を目にも止まらぬ速さで回転させて、あのでかいボールを恐ろしい速度で射出する。また日本の小柄な選手がそれを打ち返すんだ。日本代表の投手もかなり力強い球を投げてるんやけど、オーストラリアの選手はそれを外野にまで運ぶんやからなあ、たいしたたまげた。
 めったに見られん競技を見ることができるのがオリンピックの魅力かもしれん。それにしても、こんだけ凄いことを普段もやっておるのかと思うと、オリンピック以外の試合はきちっと中継してへんのはもったいないと思うぞ。それぐらい私は圧倒されました。いやはやなんとも。

8月15日(日)

立ちション禁止
 「たちよみの会」例会はお盆の最中ということもあって、参加者はいなかった。墓参りで疲れていたので喫茶店で長時間休んで読書にいそしんだ、みたいな格好になったけれど、ちょっとばかし辛かった。
 そのかわり、日記のネタはちゃんと拾うてきたぞよ。いわゆるVOWネタですかな。右の写真は、四条木屋町の近くで発見したもの。ここらあたりは歓楽街やから、夜になると酔っ払いが多数徘徊する。酒をのむと小便が近くなるもんやから、そこらにしてしまう奴が多いんやろうね。昔ながらの鳥居も貼りつけてあったりするんやけれど、不信心な奴には通用せんのやろう。ところで、このポスターに書かれている人物は、電柱の影に隠れて立ちションをしてるんやろうか。それとも立ちションをしている奴を町内会の誰かが見張ってるというしるしなんやろうか。ちょっとわかり辛いのが難点ですね。そのうち「ゲロ吐き禁止」のポスターも貼り出されるかもしれん。ポスターがあってもなかってもやるやつはやるんやろうけど、よほど腹にすえかねてるんやろうな。その気持ちは十分伝わってきたぞ、町内会のみなさん。
 もう1件、こんどはぼやき。昼食をとりに牛丼屋(豚丼屋というべきか)に入ったんやけれど、勘定を払う時にアルバイトの若い女性が「320円ですぇ」と発音した。ああもう、耳にさわるなあ。なんでちゃんと「です」と言われへんのやろう。ほんまに耳につくね。

8月16日(月)

 1週間のお盆休みが終り、今日から出勤。とはいえ、授業もない会議もない。夏休みの日直当番という仕事です。完全下校時間になっても残ってる生徒に追い出しをかける。お盆やというのに学校に来て友だちといっしょに受験勉強してる生徒もいてた。偉いもんですなあ。

 夜、テレビを見ていたら「ケチケチ主婦」の特番をしていた。私はちらっと見ただけなんやけど、なんでも一つの卵で目玉焼きを2つ作るという「ケチケチ主婦」が登場。その主婦がフリーザーを開けたら、ハーゲンダッツのアイスクリームのカップがずらりと並んでる。どこが「ケチケチ主婦」やねん。1つの卵で2つの目玉焼きを作る前に、そんな高いアイスクリームなど買わんとかき氷に砂糖水かけて食べときなさい。それで浮いた金で特売の卵を買いなさい。妻といっしょに思い切りブーイングをかましてました。別にやらせでもなんでもかまわんのやけど、リアリティというものを考えなあかんのと違うん。この番組を見ている家庭で同じブーイングがようけ出たことでしょうねえ。まさか抗議の電話はないと思うけど。そこまで真剣に見る番組でもなかろうし。

8月17日(火)

 大阪市内では19時頃からかなり強い雷があった。私の住むマンションの近くでも落雷があったんやないかな。リビングの窓から見てたら、間近に稲妻が地面に向かって何本か走り、間髪入れず雷鳴が轟いた。いやあ、ほんまに垂直に落ちますなあ。なんか現実味を欠くくらい鮮やかな光やった。むろん、こちらは安全圏にいてるからそんなに呑気でいてられるんやけれど。それでも、2回ほど瞬間ではあるけれども停電した時はさすがに驚いた。特に1回目ははっきりと電気が消えたもんな。
 コンピュータを立ち上げようと思うたんやけれど、さわっている途中にまた停電するのが怖いから、雷雲が遠ざかるのを待った。ベランダに出ると、かなり東の方で小さく垂直の稲妻が光るのを見た。近くでも稲妻は走っていたけど、さっきのように垂直に落ちるんやなくて雲と雲の間を走っているという感じになっていた。もう大丈夫かなあと思わんでもなかったけれど、自重して雲が晴れるまでコンピュータは立ち上げんようにした。
 停電というのは、子どもの頃はようあった。停電したら、まず外に出て近所の家も停電してへんか確かめたもんです。近所も停電してたらもうこれは復旧するのを待つしかない。うちだけが停電やったら、ヒューズを交換した。ここらあたり、ブレーカーを上げ下げするだけですむ現在の状況しか知らん人にはわからんかもなあ。そうそう、小学校の5年か6年の時、人形劇「新八犬伝」が夏休み期間を終えて再開するという日に落雷があって停電し、番組が始まる時間になっても復旧せず、番組が終った頃になって初めて復旧してものすごく悔しかったのを今思い出した。子どもの頃のことって、覚えてるもんですなあ。

8月18日(水)

 勤務校の仕事で、知的障害者の作業所に行く。障害者の受け入れをしているのと、地域との連係というのなどが理由で、うちの生徒たちもボランティアにいっている作業所なんですな。私は引率の仕事。とはいえ、私が担任をしているクラスに知的障害のある生徒がいてるんで、結局私は3時間ほどその生徒について作業の指導なんかをやった。
 前任校では1〜2週間、朝から夕方までこういう指導をした経験がある。その時もそれなりにしんどかったけれど、今日はその時よりもきつかったような気がする。これがもし、全く経験したことがなかった場合やったら、いろいろと新しい発見もあったりして面白かったかもしれん。ところが、私の場合、これはいわば追体験みたいなもんである。現在の自分の状況は、作業所での指導というリズムから完全に離れてしもうている。そやのに、いわば無理矢理過去の自分に引き戻すという作業を自分の中でやっていかんならん。疲れたなあと感じたのは、たぶんそのためなんやろうなと思う。
 もし再び養護学校に転勤したとしたら、次にこういう指導をするのはそれほど苦にはならんかもしれんなあ。それが常態やったら、それなりに対処できるはずやから。今回はイレギュラーであるだけに、なおさら負担がかかったと、そういうことかもしれん。なかなか難しいもんですな。

8月19日(木)

 SF大会向けに1冊再読したと思ったら、SFマガジンから依頼のきた原稿にからんで何冊か読み直し、あるいは読もうと思ってて買うたのにまだ読んでなんだ本を何冊か読むことになった。それに加えて自宅研修で読むべき本もあったりして、SF大会までに読んでおこうと思うてた文庫本はあとまわしになった。こうやって、あとまわしになっていった本は、いつ読めるのか。おそらく「SFが読みたい!」の年間ベストアンケートに答えるために一気読み、ということになるのでありましょう。夏休み終了直前に宿題を片付ける小学生となんら変わらんやないですか。
 おお、SF大会は明後日に迫っているではないか。そして月曜日からは授業再開やないか。あれえ、夏休みてついこの前始まったばっかりと違うのん。9月は修学旅行の準備と文化祭の準備と前期の期末テストの作成、採点、評価とやたら忙しくなるというのにねえ。むむう。

8月20日(金)

 パスポートを受け取りに谷町四丁目に行く。パスポートの表紙の菊の紋は、やっぱり違和感かあるなあ。これはつまり日本国の旅券を持っているというのは天皇陛下の赤子であるということになるのですかねえ。十六菊はつまりは皇室の家紋なわけで、菊の紋所を見せて外国を闊歩するということは「私は皇室につながりのある者であるぞよ」と示して歩いているということになるような気がするのですが。気にし過ぎなんかなあ。もっとも、菊の紋以外となると日の丸ということになってしまうからなあ。パスポートを焼かれたりしら大変やから、ここは菊の御紋くらいしかないんか。うむう。

 明日からSF大会。今回は岐阜で開催されるんで近くてよかった。私の出る企画が直前までなんもなかったんで、行ってええもんか正直迷ってたんですが、企画出演依頼もきたので大手を振って参加できるわい。というわけで、次回更新は日曜深夜の予定です。


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