ぼやき日記


9月1日(水)

 食玩もついにDVDの時代になって、新日本プロレスの試合のものが出ているのを最近見かけたと思うたら、今日は「よしもとお笑い劇場」なるキャンディつきのDVDをコンビニで発見した。そういえば、数日前のスポーツ新聞で紹介されてたなあ。
 で、さっそく何枚か購入。シリーズは全5種類と集めやすいのがうまい。横山やすし・西川きよし、B&B、ザ・ぼんち、中川家、インパルスと新旧取り混ぜてあるのも戦略としてはうまいもんです。ただ、人選で悩んだのはインパルスやね。インパルスがいかんというわけやないけれど、売り出し中の若手で他の4組に匹敵するコンビは他にあるように思う。失礼ながら、1組だけ格が違うという感じか。なんでフットボールアワーでも笑い飯でもチュートリアルでもハリガネロックでもキングコングでも麒麟でもりあるキッズでもなくインパルスなんか。
 おそらくターゲットは30代後半以上やろう。やすきよなど漫才ブームの中心にいたメンバー3組を求める客は多いはず。また、中川家も若手ながら人気は高い。そこで、これらの漫才を目当てに買うたお客にインパルスを売り込もうという作戦なんやろうなあ。そうとしか私には考えられんのです。上方お笑い大賞クラスのコンビが並ぶラインナップに知名度では数段下がり笑いの質も相当違う若手を1枚入れる理由としてはそこらあたりが妥当でしょう。
 やすきよを当てようと買うたら、インパルスやった。せっかくやから見てみよう。そう思うてくれたらええという図が透けて見えるのが、ちょっと嫌やなあ。もっとも、そうやってわざわざ売り出してもらえるインパルスには、それだけ吉本興業の期待も大きいということなんかもしれんが。
 これが売れたら第2弾も出るかな。そしたら私としてはWヤングや人生幸朗・生恵幸子といったあたりもまぜておいてほしいぞ。今や幻と化したダウンタウンの漫才を加えれば話題にもなるのと違うかな。それに松竹芸能も負けずに同じような企画のものを他の製菓会社と組んで出してほしい。そういう二番煎じなら大歓迎。そちらはますだおかだやオセロをメインにしたセットにすれば、さりげなく宮川左近ショーやフラワーショウをまぜてても大丈夫! かどうかは知らんが、私なら買うぞ。

9月2日(木)

 波に乗っている時は、そのまま流れにまかせて何もせん方がうまくいく。色気を出して小細工をすると、逆に失敗する。例えば、「モーツアルトは振るべからず」といった指揮者がいた。モーツァルトの曲は指揮者が小細工すると音楽の流れが悪くなってどうしようもなくなるそうだ。いったん指揮棒をおろしたら、楽団が奏でる音楽にそのままのっかって流れを乱さないようにしているといい演奏になるんやという。
 何の話かというと、タイガースの岡田監督のことであります。せっかく8連勝といういい流れに乗っていたんやから、相手が首位のドラゴンズで苦手としているナゴヤドームの試合やったとしても、勝負を賭けるために先発投手のローテーションや打線の入れ替えなんていうことをしたら、それまでの美しい流れが乱れてしまうだけ。この3日間というもの、下柳、井川、藪、福原、ホッジス、三東というここまでのローテーションを、あろうことか井川、下柳、福原というような組み替えをやって、その3人が3人ともやられてしもうた。
 別に野球に限らず「流れ」というものはあると思う。いい調子やなあと思うたら、欲は出さずにそのままのペースで物事を進めていくべきなんやと思う。その方が結局はうまくいくんやろうなあ。
 というわけで、書きかけの原稿は、今日は続きを書くのやめ。流れに乗り切れてへん時に書いてもろくなもんにはならんからね。

9月3日(金)

 家に帰って食事をとったり録画してあった「プラネテス」を見たり本を読んだりしたあと、パソコンを立ち上げメールをチェックすると『元気してる?』というメールが来ていた。
「最近電話くれないね、嫌いになったの?
 彼女出来たのかな?たまには連絡ほしいな。
 美香」
 そういえば美香という女性には最近どころか生まれてから一度も電話したことがない。こんなメールを出してくる女性はもともと嫌い。彼女はできていないが、妻は10年前からいてるぞ。電話番号を知らんから連絡をとりようがあらへん。あ、メールに返信したらええんか。残念ながら学校の仕事があれやこれやで忙しい上にものかきの仕事もまだ片付いてへんし、個人情報をただでくれてやるつもりもないんで連絡はでけんぞ、どんな人か知らんが、美香さん、残念でした。

 某在京球団の元オーナーで現在球界には無関係な人物が、かつて自分がオーナーをしていたチームを別のリーグに移すと発言したという報道が朝日新聞に書いてあった。そやからね、形だけかも知らんが球界から離れた人物の発言など無視しなはれ。相手をしてやるからつけあがるんだ。まあ、某球団が別リーグにいった方がええというのは私の持論でございまして、どうなと好きにしたらよろし。そんなことよりドラフト制度の改正、FA制度の変更、サラリーキップ制の導入などなどもっと大事なことを先に片付けんと、某球団がいった先のリーグは泥舟に乗っかってすぶずぶずぶと沈んでしまうことでありましょう。

9月4日(土)

彦八まつり
 今日から2日間、生國魂神社で「彦八まつり」が開催されるので、妻といっしょに行く。上方落語協会主催の、落語家さんによる文化祭みたいなもんかなあ。境内には写真のようにテントがはられて、いろいろな落語家さんが模擬店を出している。私の目的は、上方落語協会が発刊した機関誌「んなあほな」創刊号の入手であります。新聞などによると一般の販売はなくてこの「彦八まつり」やワッハ上方で行われている「島之内寄席」でないと入手でけんという。
 天気予報では雨になるというので、鞄に折り畳み傘をしのばせて行ったんやけれど、カンカン照りの暑さ。もう少し早めに行ったら「らくごのご」の特別復活公演に間に合うてたんやけれどね。まず目的の「んなあほな」を探すけれども、なにしろ模擬店がようけあって、どこで売ってるんかなかなか見つからん。
 あてもの、のみもの、古本などなどいろんなお店が並んでいた。「彦八まつり」の名前の入ったうちわを持ってる人も多くマジックを持ってそこら中にいてる落語家さんのサインをもろうている人もこれまた目につく。妻ももらいたいと思い、どこでもらえるんかなあと探していたら、「んなあほな」もうちわも協会の出店においてあった。うちわはもらえるんやなく、200円で売っていた。マジックも販売してあって、いやなかなか商売がうまい。お金を出してまでしてほしいというわけでもなかったということで、うちわは買わず。「んなあほな」も200円。うちわなみかい!
小染ビール
 暑い中をうろうろ歩いていてのどが乾いたので、林家小染さんのお店でビールとチヂミを買う。いやあ、うまかったなあ、ビール。ビールのプラコップには「小染茶屋」のシールがはってあり、ビールも小染さん自らがついでくれはった。右は証拠写真です。このあと、コップからシールだけ剥がそうとしたんやけれど、露がついて湿ってしまい、剥がしている途中で破れてしもうたんで、やむなく廃棄。チヂミはなかなかおいしかった。
 それ以外にも「染丸一門せんべい」を買い、退出。高津神社まで足を運び、木陰で涼む。生國魂さんの喧噪とと高津さんの静寂のコントラストもなかなかよいものでした。高津さんの巫女さんが、社務所でシュークリームを持って歩いているのを妻が目撃。「巫女さんのおやつはシュークリームやぁ」と嬉しそう。賽銭箱の中身を回収しているところも目撃できて、妻は御満喫でした。
 こういう機会でもないと生國魂さんには来ないからね。祭の雰囲気も楽しかったし、また来年も行きたいものです。

9月5日(日)

 やっと脱稿。枚数の関係で書きたいことを全て収められなかったが、今回の原稿はかなり苦しくも楽しい作業やった。昨日の外出の疲れと脱稿できてほっとしたのがかさなってか、夕方は爆睡。それでもナイターが始まる時間には起きてきてラジオをつける。ところが、タイガースとジャイアンツの試合は台風の影響による雨のために中断し、結局中止。この試合の予備日は10月に設定されてて、それが今季の甲子園の最終戦になるんやけれど、実はその日はもう予定が入っていてどうあがいても行かれへんのですね。何があってもそのシーズンの甲子園最終戦に行くのが楽しみやったのになあ。しかも、もしかしたらその試合が八木選手の引退試合になるかもしれんのやし……。あとはその日が雨天でまた試合がのびるというようなことになるのを期待したいんやけれど、そこまで先のことを気にしてても仕方ないか。
 やれやれと本を読んでいたら、19時5分ごろ、震度4の地震が! ぎし、ぎし、ぎしと家財が鳴る。高層マンションの耐震構造のおかげで、地震の力を分散させるために建物がしなるようになっている。そやから、地震がおさまった後も揺れはなかなか止まらん。なんか酔いそう。あの日の記憶があるから、よけいに怖い。被害がなくてよかったわい。台風に地震と、こういう風に重なる日もあるんやね。

 と、ここまで書いてから、シャワーを浴びに風呂場へ。さっぱりしてから更新と呑気に体を洗うていたら、0時ごろ、また地震。今度は19時過ぎのものよりも横揺れが強く、長かった。なによりも、私はすっぽんぽん。最も無防備なところを地震に襲われたわけで、そらもう怖かった! 床に座り込み、壁に取りつけてあるバーを両手で握りしめ、揺れがおさまるのを待つ。ああもう地震は嫌じゃ! ええ年した、明日42歳の誕生日というようなおっさんが「ひええええ、怖いよお」と風呂場でへたり込んでる図というのは、なんとも情けないけれど、怖かったもんはしゃあない。ああ、今でもびくびくしてますわ。

9月6日(月)

 今日で42歳になりました。
 特に感慨もない。
 ちょっとあせるかも。

 とうとうプロ野球選手会がスト決行に踏み切ることになった。やっぱりナベツネ氏の「たかが選手」発言が効いているなあ。あの一言がなかったら、ここまでこじれることもなかったと思う。つまり、選手会のしごくまっとうな主張にオーナーたちが耳を傾けようとせず、協約上決められている「特別委員会」の開催も認めず、という態度を続けてきたことの根底に「たかが選手」という意識があるんやろうと、そう勘ぐられても仕方ないよな。
 選手会は、端的にいうと拙速はやめて1年間かけて協議してほしいという要求を出しているだけなんやね。それ以外の要求というのは、その1年の間に検討してほしい議題ということになるわけで、全てをのんでくれというているわけでもない。
 私のような一ファンでも、こんな短期間にチームを合併させて1リーグにして、それがあかなんだらむりやりその必要のないチームを合併させて5チームずつの2リーグにして……ところこ変わる状態を見たら、やっぱり時間をかけて最善の方法を取るべきやと思うもんね。
 プロ野球ファンは、今回のストでは選手会を指示する人も多い。「たかが選手」は、つまりは「たかがファン」につながるもんやと無意識のうちに察知してるのと違うかな。私は、1年間の凍結を勝ち取るまで、ストは続行してええと思う。選手抜きでプロ野球が成立すると思うてるのか。「たかが選手」が本気を出したらどうなるか。たとえ土日限定のストであっても、効果はあると思う。私は選手会を断固として指示するぞ。

9月7日(火)

 朝、担任をしているクラスでショート・ホームルームを始めようと生徒を起立させたら、足下がゆらゆらときた。「せんせー、揺れてる!」。またもや地震だ。どないなってんねん。騒ぎ立てる生徒たちを挨拶なしで座らせ、「落ち着きなさい」と声をかける。やっと揺れがおさまって出席を取りはじめたら、手洗いにいっていた生徒が教室に帰ってきてなにやらざわついた空気を感じたか「どうしたん?」ときく。「地震やがな。いま、地震があったんや。気ィつかんかったか?」。そういうと、くだんの生徒はまったく気がついてなんだらしく「ほんまに! きゃーこわい」。揺れてる時に怖がれよ。まあ、歩いていたら揺れには意外と気がつかんもんなんは、私も今の家に転居してすぐの頃の地震で経験している。ともかく事故などなくてよかった。
 と、思うたら、12時過ぎに暴風警報が発令され、午後からの授業はカット。校内放送で「午後からの授業は中止します」と流れたら、廊下中に歓声が響き渡る。地震よりも激しい響きと違うか。とにかく生徒たちを急いで帰らせる。なんかバタバタした日ですなあ。
 それにしても、日曜日に続いてまた地震とは。なんか気色悪うなってきたなあ。これが大災害になるところを小出しにしているというんやったらええんやけどね。

9月8日(水)

 来季のプロ野球は2リーグ11球団でペナントレースが争われると、オーナー会議によって議決された。ならば、とりあえずはそれでええ。そのかわり、これはあくまで暫定措置であるとして、あと1年かけて抜本的な改革を進めてほしい。それは、球団削減を進めるものやなく、新規加入料の撤廃あるいは値下げという処置をして、再来年にはふたたび12球団に戻していくような方向のものであってほしい。また、経営を圧迫するドラフト自由枠なるものも撤廃し、完全ウェーバー制とした上で、サラリーキップ制を導入して選手の年棒を健全な球団経営ができる範囲にとどめたり、FA宣言ができる年数を縮めた上で、FA選手獲得に対する補償金という制度をなくし、たとえばドラフトの上位指名権の譲渡など、あくまで公正な競争ができる制度に改めていってほしい。
 経営を成り立たせるためには、ファンを大切にすることが必要で、ファンが望まないままにことを進めていったんでは、今後どのチームも経営不全で球団消滅を繰り返し、さいごにタイガースとジャイアンツだけ残って2チームでペナントレースを闘うなんちゅうけったいなことにもなりかねんですよ。
 さて、オーナー連は選手会ときちっと向き合う気があるんやろうか。意地の張り合いみたいなことばかりが続いても、問題は解決せんということだけは間違いないやろう。それにしても、肝心なことがまるで決まらんままに2チーム合併を承認するということ自体、ほんまに来季の公式戦を実施することができるんかどうか、それが一番危ないと思うね。

9月9日(木)

 私は毎日帰宅途上で最寄り駅の近くの書店に寄る。その時に、書店の隣にあるコンビニでタバコを買う。私が愛飲している銘柄は「ホープライト」。で、最近そのコンビニに新しいアルバイトが入った。若い女性で、おそらく高校生やないかと思う。私が「すんません、ホープライト2個下さい」というと、彼女は必ず「ポークライトですね」と復唱する。私は豚肉加工食品を注文した覚えはないんやけどねえ。そのアルバイトの女性が入った初日は、先輩のアルバイトに教えてもろうてなんとか探し出した。喫煙の習慣のない人にしたら、大量にあるタバコの銘柄から一つを探し出すのはたいへんやろう。翌日、「ホープライトを下さい」というと、またもや「ポークライトですね」。そやから私はやせ細った豚がほしいわけやないってばさ。一所懸命に探すのはええんやけれど、「ポークライト」を探したって見つかるわけないやん。私は彼女に「ほらほら、その下のすみっこの78番」と教えたけれど、お客が店員を教育してどうする。その次の日も彼女は「ポークライトですね」と豚の右なるものを探し、私はまたもやその場所を教えるはめになった。今日、そのコンビニに寄ると、レジにはやっぱり彼女がいる。私はコンビニを出、店の前に置かれた自動販売機で「ホープライト」を購入した。しかし、彼女はいったいどんな耳をしてるんや。それとも私の発音がおかしいのか? いやいや3日も続けて同じ間違いをするということは、彼女の脳内には「ポークライト」なる銘柄のタバコがあると刷り込まれてしもうているに違いない。明日は一度「ピースライト」を注文してみようか。「キープライトですね」てな返事をされたらどないしよ。いや別に、いじわるして楽しもうという気はないんですけどね。

9月10日(金)

 今日はコンビニのバイト娘は「ポークライト」の人やなく、語尾が「〜ですぇ」になる人やった。どっちがええかといわれると返答に困るんですけど。

 プロ野球は、今週に限ってストは回避された。「オリックスと近鉄の合併凍結」という選手会の要求に対し、経営者側の返事は「合併した場合としなかった場合の収益の違いをシミュレーションし、分析した結果を選手会に示す」というもの。いやはや、あきれますね。「合併しないと赤字がふくれる」というこれまでの主張には何の根拠もなかったんか! それやのに1リーグにするのなんのとさらに大事なことを何の裏づけもなく進めようとしてたんかい。
 もっとも、球団経営に金がかかるというのはドラフトの自由獲得枠で逆指名を得るためやFAでスター選手が出ていこうとするのを引き止めるために、表に出されん金が大量にあるからなんやろうと思われる。そやから収支を公表でけんままに「赤字や」と言い続けるしかなかったんろうなあ。
 この際やから「自由獲得枠制度を続けた場合と完全ウェーバー制度にした場合との支出の違いをシミュレーションして結果を公表する」というのもやってみたらどないだ。
 某「球界の盟主」球団に有利な制度にしたために、他の球団が消滅するという理不尽な状況が明らかになるだけでも意味はあると思うけどね。


てなもんや囲炉裏端 ゆっくりまったり掲示板ですお気軽にご利用下さい。

メールはこちらまで。どうぞよろしく。


過去の日記へ。

ホームページに戻る