ぼやき日記


12月21日(火)

 たぶん見ることのないNHK「紅白歌合戦」ですが、曲目が決まったというんで、ニュースサイトで確認。
 ジョン・健・ヌッツォの「新選組! メインテーマ」の伴奏はNHK交響楽団がやるんやろうか。その1曲のためにN響をスタンバイさせておくということは、まずあるまいな。あれは歌の部分だけ取り出したら1分足らずしかないんですね。あくまでもN響の演奏するテーマ音楽が主で、ヌッツォの歌は従でしかない。ア・カペラで歌うと歌が尻切れとんぼになってしまう。ちょいと無理があるぞ。
 国民番組にふさわしい選曲は何やろうと思いながら見てみる。松平健「マツケンサンバII」? 違うな。Ryu「最初から今まで (「冬のソナタ」の主題歌)」? 違うぞ。
 ずばり、島倉千代子「人生いろいろ」やね。できたらスクリーンに総理大臣の顔を映し出して、歌詞には「会社もいろいろ」というフレーズを付け加えていただけば言うことなしです。
 それにしても島倉千代子を出場させて「人生いろいろ」を歌わせるというのはNHKらしからぬアイデアですな。不祥事の多いNHKと「紅白歌合戦」やけれど、この選曲に関してのみはおもろいと認めよう。
 そやけど、顔ぶれと曲目見たら、別に「紅白」はいらんなあ。大晦日はたまっているビデオを見ることになるな、きっと。

12月23日(木)

 昨日は職場の同僚と忘年会。一応授業は全て終了したし、ほんまに次に会うのは年を越してからということになる。一次会はちゃんこ鍋。二次会はカラオケ。
 私はカラオケは嫌いやない。ただ、職場の同僚と行く場合、TPOというものを考えながら選曲せんならんという気持ちがあって、どうしてもほんまに歌いたい歌を歌えるというわけやないので、全てを発散でけへんのが難点ではある。
 前任校やとアニソン歌合戦のできる人が同僚にいていたから、二次会はその人といっしょに心ゆくまで好きな歌を歌えたからなあ。よけいにうずうずする。
 まあ、職場の宴会というものは、趣味の集まりやないんですからね。そやから結局一番楽しいのは翻訳家の山岸真さんと日本SF大賞の贈賞式のあとに行くカラオケということになる。2月までの辛抱ですか。あと少しやな。山岸さん、楽しみにしてるでえ。

12月24日(金)

 今日外出したおりに某コンビニに寄ったら、朝から店員さんがサンタクロースの衣装をつけて立ち働いていた。コンビニの中は暖房がよくきいていたから、さぞかし暑かったことでしょう。あんな格好させられるとは、バイト料を少し上積みしてもろうても罰は当たらんと思うぞ。気の毒に。

 予約していたアニメ『カウボーイ・ビバップ』のDVDボックスセットが入荷したというので引き取りに行く。前々から単品を徐々に揃えようかと思いつつ「いやいや、セットが出るまで待つのだ!」と辛抱していた甲斐があった。
 で、DVDショップに行って引き換えてもらうと、ケーキの箱が出てきたので驚いた。なるほど、クリスマス販売を想定してケーキの箱にしたんやね。それにしてもでかい。帰宅して開封すると、それぞれのケースがまた凝っている。1枚目は映画のフィルム缶、2枚目はコンピュータのマウスパッド、3枚目は市販のDVD−Rケース、4枚目は昔のフロッピディスク(あのペラペラに薄いやつです)のパッケージ、5枚目はシングルレコードのパッケージ、6枚目はプレイステーションのソフトのパッケージ、7枚目はビデオテープ(しかもβ仕様!)をそれぞれ模したもの。凝りすぎですわ。しかも、DVDのレーベル面にはクリスマスケーキを上から見た絵がそれぞれ描いてあり、1枚目から7枚目まで順番に少しずつケーキがなくなっていっているようにしてある。おまけについていたポストカードには、最後の一切れをめぐってスパイクたちがにらみ合っているという絵が描いてあるという念のいりよう。
 高い金を出してレギュラー盤を買わんでよかったわい。とても楽しいクリスマス・プレゼントでありました。しかし、1枚だけ人に貸すというようなことは、これではとてもでけんぞ。そやからというてボックスをまるまる人に貸すのもこわい。
 DVDのパッケージで満足してまだ本編は見ておりません。本末転倒ですな。まあ、これはぼちぼち見ましょう。こういうことをしているから本が読まれんのですね。

12月25日(土)

 来年の大河ドラマ「義経」のガイドブックを読んでいたら、賀集利樹が出演しているではありませんか。今年の「新選組!」にはオダギリジョーが出演してたし、「仮面ライダークウガ」と「仮面ライダーアギト」が続いて出演しているということになる。ということは、再来年には「仮面ライダー龍騎」の須賀貴匡が、その次の年には「仮面ライダー555」の半田健人が出る予定なのかもしれん。勝手に決めてはいけませんか。それにしても、オダギリジョーも賀集利樹もプロフィールの欄には「仮面ライダー」の出演歴が掲載されておらんぞ。NHKの番組に出た経歴やったら端役であっても掲載されているというのに。けしからんなあ。

 久しぶりにプロ野球の話題。福岡ダイエーホークスを買収したソフトバンクの孫社長が球団旗を発表した。なんと、ダイエー時代のマスコットキャラクター、ハリー・ホークがそのまま使われておる。応援歌も現在使用されているものの歌詞を一部変更するだけにするとか。福岡のホークスファンは喜ぶよなあ。客商売のなんたるかを心得ている。
 商売が下手なんはオリックスで、ブルーウェーブのユニフォームを全く変えずに書体も同じままにしてBuffaloesと入れているだけやん。ブルーウェーブのファンもバファローズのファンもオリックスバファローズを応援しようという気をなくすんやなかろうか。しかも、鈴木啓司投手の永久欠番「1」もなくしてしもうた。やることなすこともともとのファンの神経を逆撫ですることばっかりやね。ソフトバンクのやり方が鮮やかなだけに、オリックスの手際の悪さが目立つこと目立つこと。球団経営にもともと向いてへんのと違うかな。はやいとこライブドアにでも売っぱらってしもうたらどないだ。
 ところで、NHKのスポーツニュースではなぜかチーム名を親会社の企業名で呼ぶようにしてるけれど(民放の「報道ステーション」は企業名を外してニックネームで呼んでいる)、それでいくと来年のスポーツニュースでは「今日の結果です。ソフトバンク対楽天の試合をごらん下さい」てなアナウンスが流れることになるなあ。何の勝負やねんという感じがする。もっともかつては「阪急対近鉄」「阪急対南海」「南海対近鉄」というカードが常にあったし、はるか昔やと「阪神対国鉄」というカードもあったわけで、およそ野球の試合とは思えん響きの言葉が毎日のようにアナウンスされてた。関西に在住している人やったら、あまり違和感なく受け止められるかもしれんけど。あと「阪急対西武」やと関西では百貨店の対決という感じになったか。もっとも、西武百貨店では阪急百貨店とは格が違い過ぎて勝負にもならんか。
 もうそろそろNHKもチーム名をタイガースやライオンズというようなニックネームに統一した方がええんと違うかなあ。ただ、そうなると、球団の親会社としては、NHKで宣伝してもらえるといううまみがなくなるけどね。

12月26日(日)

 今年も若手漫才ナンバーワンを決める「M−1グランプリ」の決勝をテレビで見る。
 優勝したのは「アンタッチャブル」。昨年の決勝で見せた勢いのあるコント漫才を今年も見せてくれた。何がなんでも笑いをとるという力が一番強かったのがこのコンビやったということやね。見ていて文句なしの優勝ですわ。
 私は決勝に残ったメンバーを見て、「南海キャンディーズ」がダークホース的な存在になるんやないか、いや、ひょっとしたら優勝するかもしれんと思うていたんやけれど、その予想があたった。しずちゃんの大ボケがみごとにヒットした。最終決勝にまで残ったのは嬉しい限り。ただ、敗者復活で「麒麟」が勝ち上がってきた時に、もしかしたら「麒麟」がそのまま優勝するかもとも思うた。実際、決勝に残ってなんだのが不思議なくらい。最終決勝では最後に息切れを見せたのが残念やけれど、漫才の出来では優勝した「アンタッチャブル」と紙一重の差やったと思う。
 優勝候補といわれていた「笑い飯」を、今回は私は最初からあかんのと違うかと思うていた。というのも、「優勝しなかったら解散する」というようなコメントを残していたからね。あんたら、賞のために漫才をしてるんか、と言いたかった。お客を笑わせるために漫才してるんやろ。MBSの「新世紀漫才アワード」では優勝したけれど、その時も何がなんでも笑わせるという迫力を感じられなんだというのもある。また、やる前から自分たちに無用のプレッシャーをかけてしまうことの影響も不安材料の一つやった。実際、今日の漫才はネタをうまくこなしはいたもののボルテージがちっとも上がってこないもので、この漫才に最終決勝進出の点を与えなんだ審査員の見識を評価したい。
 それ以外のコンビは、緊張し過ぎていたのかいずれも間の悪いできで、これまでの「M−1」に比べると、ちょっと質が落ちているかなと感じたりもした。
 とにかく、今年の収穫は「南海キャンディーズ」。賞をとることよりもお客を楽しませるということが大切やというところを忘れんコンビが最後に残るんやということを再認識させられた今年の「M−1」でありました。

12月27日(月)

 スマトラ沖で地震があってマレーシアやスリランカに被害が出ている。死者2万人を越すというからただごとやない。で、またちょうど読んでいる本が谷甲州『パンドラ』で、この物語の発端がマレーシアで動物が異常進化をとげて人間を襲い、多数の集落で人間が根こそぎ殺されてしまうというものやったから、なんか怖くなってしもうた。
 こういうのって、意外とあるかもしれん。阪神大震災の時はちょうど架空戦記をがんがん読んでた頃で、焼け野原になった神戸の映像を見てから、あまりに無造作に戦争が描かれている架空戦記が嫌になったという記憶がある。
 『パンドラ』の場合は、練りこまれた設定とリアリティのある描写で真摯に命の尊厳を追っている小説やから、読むのは嫌にはならんですんだけれど、もしこれが書き飛ばしたような作品やったら下巻の途中で読むのをやめていたかもしれんな。まだ最後まで読めてへんのやけど。小説というのは、まあいうたら嘘を書くわけやけれど、ええかげんに嘘をついたらあかんということやね。
 それにしても、偶然ではあるけれど、こういう偶然というのはなんか寒気がするほど怖いなあ。

12月28日(火)

 しかしまあ、なんですねえ。スリランカやマレーシア、インドなどなどで大災害が起きているのに、朝からこつこつと「謹賀新年」などというようなハガキの図案を作っているというのも空々しいような気がするんやけれど、せっかく買うた年賀ハガキをムダにするわけにもいかず、こつこつと素材をいじったりしながらなんとか図案は完成。宛名書きやらなんやらやらんならんことはまだまだあるけど、図案ができたら全てできたような気になってしまうのはいかんなあ。こんな調子で元日に年賀状は届くのでしょうか。明日出したら近畿圏は間に合うか。
 来年はほんまにめでたいという気持ちで年賀状を書きたいものです。もっとも、来年の今時分は担任を持っている生徒の卒業のことやなんかが気にかかって心からめでたいと言えるような状態にはなっていないかもしれんけれど。
 今から再来年の年賀状の心配をしてんと、来年元日に年賀状が届くようにする方が先決ですか。鬼が笑うとはこのことですなあ。

12月29日(水)

 今日から正月三が日まで夕刊は休み。配達の方の負担の減る時期でありますね。まあ、なけりゃないでなんとかなるという程度のものではある。もともとは朝刊だけの新聞と夕刊だけの新聞があって(夕刊だけの新聞は今でもある「夕刊フジ」や「日刊ゲンダイ」がそう)、戦時下の紙不足の時代に国策で統合されて、名称を統一して一つの新聞にしたのが始まりやという。
 今やテレビニュースやネットのニュースサイトもあるんやから、夕刊の存在価値は連載読み物などを掲載しやすいというところしかないのかも。それならそれで報道を少なめにしてニュースの背景にあるものなどをじっくり解説するというようなものに特化したらどうやろう。
 それはともかく、ないならないで、何かが足らんというような気持ちになってしまうもんですね。単に習慣の問題だけなんかもしれんけど。

12月30日(木)

 お正月のための買い物をするために梅田へ行く。歳末も大詰めやというのに、いや、それやからこそ買い物客で百貨店はごった返していた。
 正月に帰省する(というても実家が比較的近いんで日帰りやけど)ので、手みやげ用のお菓子を買う。実は、出かける前に決めていたお菓子があったんやけれど、梅田の各百貨店からは店が撤退しているみたいで、入手できず。よく似たお菓子もあるんやけれど、ちょっと値段が上がるんやなあ。阪神、阪急、大丸とまわって、それでも見つからんのやから仕方ない。お菓子の売り場の一番広い阪神百貨店に戻って、洋菓子和菓子問わずいろいろとみてまわり、ようようのことでかわりのお菓子を買い求める。
 どうしても地下の売り場は各店鋪のスペースが小さいから、包装するのに場所がない。店員さんも苦労して包んでいるから文句はいわれんけれど、もう少し上手に包まれんかなあ。前にも書いたけれど、私は若い頃百貨店で5年ほどアルバイトを続け、特に進物のコーナーが長かったから、こと包装に関しては徹底的に鍛えられた。今やれといわれたら腕は落ちているやろうけれど、包装紙の上に品物を置く位置やら、折り目の付け方やらセロテープの貼り方やら、けっこうチェックポイントは多いのです。うまい人は、紙を余らせず、セロテープも一ケ所だけにしか貼らずにぴちっと包んでみせる。私はその域には達しなかったけどね。
 それでもあの混雑の中でていねいに包んでくれはるのを見ると、かつてデパ地下で歳末ぎりぎりまでお漬け物を売ったりしてたことを思い出すねえ。店員さん頑張れと応援したくなる。
 それにしてもあの人ごみには正直参った。暮に百貨店をハシゴするのはやめましょう。ああきつかった。

12月31日(金)

雪の大晦日
 今日は朝からぐっと冷え込む。本格的に冬になったんやなあと実感。リビングにもしっかり暖房を入れ、重ね着をして新聞を読んだりしていた。
 どうも外の様子がおかしい。風がかなりきついみたいや。カーテンを閉めてたからわからなんだけど、ばたばたばたと音がしている。
 タバコを吸うついでにベランダに出る。おお、初雪。しかもボタン雪。天気は荒れ気味やとラジオで気象予報士の方が言うてはったけど、ここまで本格的な雪になるとは。写真を撮ってみました。左のがその写真。時間は11時前くらいかな。
 このまま降り続けたら積もるかなあと思うていたら、午後にはやんだ。
月の大晦日
 それでも曇り空は続いている。
 大晦日の夜というたら、しんと町は静まり返り、凛とした冷たい空気がひろがり、雲ひとつない空に星がくっきりと見え、除夜の鐘の音が響く……。そういうイメージがある。今年は星も雲に隠れるどんよりとした大晦日になるのかなと思うていた。
 ところが、夜が深くなるに従って雲は晴れていき、いつもの大晦日のような、静かで張り詰めた夜になった。不思議なものやねえ。
 右の写真は22時半ごろのもので、左の写真と同じ場所を撮影した。月がきれいに輝いている。来年はこの空のこの月のような、すっきりとした年になってほしいものです。
 うん、大晦日の夜はこうやないとな。


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