ぼやき日記


2月11日(金)

 所用で外出し、帰ってから録画しておいた「タイガース対ファイターズ」練習試合の実況中継を見る。
 なんか、凄く胸躍る気分。ああ、プロ野球が帰ってきたんやなあ。公式戦の開幕まではまだ1ヶ月以上あるけど、このあと、オープン戦やらなんやらで気分が徐々に高まってきて、開幕を迎えるんやなあ。長年タイガースファンをやってるけど、この時期がいちばんわくわくする。あ、一昨年にマジックナンバーが出た時もわくわくしたけど、ちょっと質が違うなあ。ずっと辛抱して待っていて、やっと待ち人が現れた時、みたいな感じかな。
 先日、サッカーの「日本対北朝鮮」の試合をテレビで見た時は、それなりに面白くはあったけど、サッカーのファンでもなんでもないんで、ああよかったねくらいにしか感じられなんだわけやしね。翌日、勤務校の生徒から「私、感動したわァ。先生も感動した?」ときかれて返答に困った。その生徒は私が「感動」しなかったことに対して不満気やったけど、こればっかりはどうしようもないもんな。
 うん、国際試合の予選での大黒選手のシュートよりも、単なる練習試合の鳥谷選手のホームランの方が、私は興奮した。鳥谷選手のバッティングフォームがリプレイで出たのを見て、妻に「ほら、頭が動いてへんやん、そいで、フォロースルーがしゃくりあげるような形になってへんやん。このフォームはええで!」とせんでもええ講釈をたれたりしたもんなあ。
 球春という言葉を実感した中継でありました。ああ、もう開幕まで待たれへん!

2月12日(土)

 紅白歌合戦の再放送をしてたんで、録画して見る。
 ふだん歌番組を見ない私たち夫婦にとっては、この番組はいわば歌手のカタログみたいな感じがしたな。この歌手は、こんな歌を歌うているのか、とか、どの歌手がほんまに歌がうまいんか、とか。内容のある歌はあるんか、とか。
 字幕が出るから、歌詞の内容がわかる。もし人生幸朗師匠がいてはったら、どんな風にネタにするやろうか、なんてことを考えながら見てるとおもしろい。
「空がうなづいたら、飛行機が落ちてまうやないか! 昨日の涙はもう乾いた? 乾かなんだら布団がびしょぬれになってしまうやないか!」てな感じですな。
 ただし、そういうネタにできそうな歌は、実はすごく少ないことに気がついた。あたりさわりのない決まった言葉が次々とくり出されるだけで、これでは人生幸朗師匠も張り合いがないことやろう。
 そんな歌ばっかりヒットするのは寂しいと思っているところへ、「マツケンサンバII」は効きますなあ。こういう徹底的にすっとばした歌がヒットしているうちは、まだまだ大丈夫。そんな気がした。
 1ヶ月半遅れで見る紅白というのも、逆に面白い。かなり冷めた目で見られるし、どうでもええ歌は全部すっとばして見られるしね。
 それにしても、人生幸朗師匠がちゃんとぼやけるような歌をもっと作ってほしいもんです。歌自体がおもろないぞ。なんでこないなったんや。日本語が貧困になってるんか。責任者出てこい!

2月13日(日)

 例えば、NHKはスポーツ中継をする際に、「日本ハム」「オリックス」「阪神」「中日」「ヤクルト」「ロッテ」「西武」というような企業名を連呼する。これらはチーム名であると同時に親会社の名前でもある。今季は「ソフトバンク」「楽天」がこれに加わるわけです。休場名でも昨季までは「ヤフーBBスタジアム」と連呼してたわけです。
 選手をアップでうつしたら、例えばタイガースやったら「JOSHIN」という企業広告がユニフォームの右肩に入ってる。これをうつさんわけにはいかん。球場のフェンスにはめったやたらと広告が入ってる。センターから投手と打者を常にうつしているけど、そこには「不老林」やら「くるりんぱ」というような商品名がしっかりとうつってる。そやからというて、NHKがそれがうつらんように配慮して、スポーツ中継は全て録画放送で広告を見せんように加工して見せていた、ということはなかったわな。
 ラグビーの試合で審判のユニフォームに広告が入ってるから生中継せんと編集して録画放送するという発表をしたのは、その広告が「朝日新聞」やったからやと、誰かて思うわな。NHKサイドがなんぼ否定したかて、今回だけ特別なことをしてるわけやから、否定すればするほどボロは出るわ。いっそのこと、「朝日新聞とは係争中なんで、NHKで宣伝するのは嫌です」とはっきり言うた方が潔いと思うけどねえ。その上、視聴者の抗議があったから、急に生中継に切り替え、とにかく審判がアップでうつらんようにして放送したというのを聞くと、なんというのか、往生際が悪いように思うぞ。
 それやったら、徹底して企業名を番組から排除しなはれ。ニュースでも「IT関連会社が東京のラジオ局の株を38%保有しました。この結果、系列のテレビ局の経営にも発言権を持つことができるようになり……」というようにせんならんでしょう。

2月14日(月)

 8年以上乗り続けてきた原チャリ「HONDAジョルノ」もかなりガタがきていた。何ヶ月か前、ブレーキのワイヤーが切れた時、修理に出したバイク店で買い換えを勧められた。そらそやな、おっちゃん、ライトの枠ははずれてビニールテープで押さえてる、バッテリーを換えてもエンジンのかかりは悪い。最近はマフラーがつまってスピードが出んようになってきた。いつもやったらマフラーの掃除をするんやけれど、そうやってもたせたところで、またいつエンジントラブルを起こすかわからんし。
 というわけで、先日バイク店にいって、新車に買い替えることにした。最近のスクーターはたいてい4ストロークのエンジンをつんでいる。昔、赤カブに乗っていたことがあるけど、4ストロークは音も静かやし燃費もええし、できたら2ストロークエンジンのバイクには乗りたないと思うてた。そけど、手軽に乗れるスクーターはたいてい2ストロークやった。ところが、今は逆に2ストロークのスクーターの方が少ないくらい。時代を感じますね。
 というわけで、新車は「HONDAトゥデイ」。安うて小そうて、買い換えにはうってつけ。ほんまは「HONDAスクーピー」みたいなオールドスタイルのスクーターの方が好みではあるやけれど、気分一心の意味を込めてスクーターらしいデザインのものを選んだという次第。もっとも、ジョルノに乗る前は「HONDAタクト」に乗っていたんやから、もとに戻したということになるかな。
 しかし、「ジョルノ」とは長いつきあいになった。それまでは、事故を起こしたりして5年たたぬ間に買い換えを余儀無くされてたのが、この「ジョルノ」に関してはこけたりぶつかったりということもなく、8年以上も走ることができた。とくにていねいな手入れをしていたというわけでもない。相性は悪くはなかったみたいや。
 ナンバープレートを外されて、バイク店の店員さんに運ばれていく「ジョルノ」に、心の中で「お疲れさん」と声をかけ、新しいパートナーとなる「トゥデイ」のエンジンをかけた。
 さて、次はヘルメットを新調するか。こいつはもう11年はかぶり続けてる。中の緩衝材はかなりぼろぼろになってるやろうな。表面も傷だらけやし。近いうちにカー用品店に足を運んでみよう。

2月15日(火)

 掲示板で松浦晋也さんのご指摘がありました。スクーターに気筒は1つですな。機会音痴が露呈してしまいましたな。昨日の日記は訂正しておきました。それに、11年も同じヘルメットをかぶっていることの危険性も指摘して下さいました。ありがとうございます。
 というわけで、仕事が終ったらすぐに退勤してバイク用品店に行く。職場の同僚に教えてもらい、ヘルメットのセールをやっているバイク用品店まで新車で走る。急いですっ飛ばしたいところを、ならし運転の時期でもあるので、とろとろと走る。小雨が降ってきた。それでもとろとろ。せっかくの新車やから、大事に乗りたいしね。
 ほんまはフルフェイスのヘルメットを買いたいところやったんやけど、新車「トゥデイ」君のヘルメットホルダーは平たくてフルフェイスを入れようとしてもつっかえてしまう。ヘルメットを座席の下に入れておくと、駐車中に雨が降ってきて濡れてしもうたりしないし、防犯という点でも比較的安心。そやから収納はしたい。ジェットタイプのヘルメットでも、耳まですっぽり隠すものは、ホルダーに入るかどうか微妙なところ。かというて、耳まで丸出しのヘルメットはかぶりたくない。安全面でも頭部はなるべくすっぽりと覆っておきたいし、だいたい耳が出てたら冬はこたえる。ずっとフルフェイスのヘルメットで完全防御してきたわけやからね。
 店員さんが親切な人で、機会音痴のおっさんにもわかるように手ほどきしてくれて、ジェットタイプのヘルメットをいくつか選び、店員さん立ち合いのもとで実際に収納してみる。Araiのヘルメットはちょっとでかすぎてシートが閉まらん。あまり聞いたことのないメーカーやけれど、店員さんのすすめるもう一つのヘルメットはなんとか収納できた。そこで、そのヘルメットを購入。これで2年は新しいヘルメットに守ってもらえる。そこらにぶつけたりせなんだら、3〜4年は使えると、くわしく知ってる同僚の先生から教えてもろうたから、大切に使おう。
 今までかぶってた緩衝材ぼろぼろヘルメットは、バイク用品店で処分してもらうことにした。これも長年私の頭になじんできたものや。感傷的にはならんものの、やっぱりちょっとは寂しかったかな。さあ、明日は新しいヘルメットをかぶって出勤! と思うたら、えらい雨がきつくなってきたやないか。ううむ。明日は風邪の予防という意味からも原チャリには乗らずに電車に乗った方がええかも。なるべく毎日乗ってならし運転をしっかりすましておきたいところやねんけどなあ。

2月16日(水)

 17歳の青年が母校である小学校に行って教員を刺殺した事件に関して、ある生徒から「先生はどう思われますか」と真剣な表情で問われた。その時は、「親切に案内したところを後ろから刺されて殺されるんやから、安心でけへん嫌な世の中なんやなあと思うたよ」と答えた。その生徒は不満そうな表情で「加害者についてはどう思われますか」と重ねて問う。「事情はどうあれ、人を殺すというのをしたんやから、それについてはけしからんと思うよ」と答えた。さらに何か言いたそうやったけど、私は続けた。「新聞やテレビの報道では、加害者がゲームが好きやったことやら引きこもりやったことを取り沙汰したりもしてるけど、それを理由に加害者のことをどうこう言いたくないな。彼がどんな人間なんか、なんで人を殺したいという気になったんか、あまりにも情報が少ないやろ。わかりもせんのにわかったようなことは言いたないねん」。
 その生徒はそれで納得してくれたらしく、それ以上つっこんでくることはなかった。
 実際、一つの事件をたてに、それをゲームのせいにしたりするのはたやすい。そやけど、こういった犯罪というのは、そんなに単純に割り切れるものでもないやろう。不可解な部分はまだまだ多いみたいや。ただ、メディアはなにかしら理由をつけんと安心して加害者を断罪でけんのやろう。それを鵜呑みにしたらあかんと思うし、わかったような気になってもいかんと思うんやな。そこらあたりのニュアンスをその生徒が理解してくれたかどうか。
 加害者の心情を自分と重ね合わせたかったという可能性もある。それでストレートに「この人は自分と同じなんや」と思い込んだりしてほしくない、ということ。少しはわかってくれたかなあ。

2月17日(木)

 ドラマにもなった「ヤンキー母校に帰る」の著者である義家弘介さんが勤務校を退職したという。同業者としては、気の毒であると同時に、こうなるやろうなという予測はついていた。
 学校で問題のある生徒に接するのは、一人の教師では無理。いろいろな教師が協力しあう。しかし、義家さんは、マスメディアに乗ってしまうことによって、本人はそう思うてなくても「一人で生徒に体当たりする教師」というイメージがついてしもうた。同僚はそのイメージが虚像であると理解していたとしても、こういったイメージは一人歩きをしてしまう。しかも、教育講演を引き受けたりしてしもうたことにより、現場から離れなければならない時間も増えてしまう。
 私は週刊誌に連載している義家さんのエッセイを何度か読んだけれど、自分の体験をそのまま書くということは、関係者が読めば個人を特定できるということについて、この人はどう思うているんやろうと感じることが多かった。書いた本人の思いとは違う受け止め方をする関係者も出てくるに違いないと思うた。
 義家さんに対して批判を寄せたのは、OBやPTAやと報道されていた。彼が自分の体験を書くことにより、それは彼だけのものやなく、一人歩きをする。その学校は不良ばかりの学校であるというイメージは、彼ががんばって書けば書くほど強化されてしまう。それが彼の意図したものではなかったとしても。
 彼は勤務校を退職したとしても、現場で仕事をしたいと希望しているらしい。そやけど、彼のイメージを過大に評価した「荒れた」学校から誘いがあって、そこに赴任したとしても、彼は今までのような成果をあげることができるかどうか。彼に対する期待は大きいやろう。そやけども、彼が力を発揮でけたんは母校やったからということもあるのと違うやろうか。同じ教師であっても、学校が変われば前任校と同等の力を発揮でけんことがある。母校なればこそ、同僚の理解も得られたやろうけれど、そうそう同じようにはいかんのやないか。
 ついでにいうと、教師のほんまの力量は、ええ授業ができるかどうかで評価が決まると私は思うている。義家さんは生徒指導には力量を発揮したかもしれんけれど、その授業に関しての評価はどうなんやろうか。元ヤンキーが教師として不良少年たちのために体を張るという物珍しさだけが突出しているとしたら。
 義家さん以上に体を張っている教師は日本中にいっぱいいてると思う。彼一人がヒーローのような扱いを受けるという現象に関しては、私自身はあまりいい気持ちになられんかった。教師というのはそういうスポットの当たり方をするもんやないとも思う。
 いろいろな意味で、これからが彼の正念場やないやろうか。そう思わずにはいられんのですね。

2月19日(土)

 原チャリを「トゥデイ」に買い替えて1週間もたたないのに、昨日の朝刊に「ホンダ『トゥデイ』などにエンジンの問題があり、リコール」という記事が掲載されていて驚いた。ホンダのサイトを見てみたら、リコール製品にはダイレクトメールなどで連絡がきて、それから無料修理を受けられるということなんで、連絡を待つしかないか。熟考の上で決めたけれど、買い換えを1週間遅らせていたらどちらにしようかと迷っていた「スクーピー」にしていたやろうなあ。
 実は、昨日は朝ばたばたしていて新聞を読まずに出勤した上に、夜は飲み会があったから、全然そのことについて知らなんだんやけれど、二次会のカラオケボックスで絶叫してたら妹が携帯のメールで教えてくれたのです。もつべきはしっかりした妹ですな。兄貴が「ゆめみてはしるしのこおおおおおおおおうやぁー」と呑気に歌い叫んでいるというのに。
 それにしても、ホンダさんももう少し早く発表して下さいよ。そういうわけにはいかんのか。ううむ。買うたばっかりで修理せんならんとは。HDDレコーダーのハードディスクがクラッシュしたと思うたら、これですか。運が悪いというのはこういうことをいうんですかね。

2月20日(日)

 今日は「たちよみの会」の例会やったけど、参加者は私だけ。そろそろ会そのものを見直す時期にきているのかもしれん。今後どうしていくか、考えてみようか。まあ、来月は予定通り例会はするけどね。

 今週の「仮面ライダー響鬼」を見てたら、〈立花勢地郎〉という役で下条アトムさんが登場した。こういうベテラン俳優を配置することで、若い役者さんたちの演技も変わってくる。今回の「仮面ライダー」には力が入ってるなと感じるのはそこらあたりをちゃんとしてるからかな。
 それにしても、〈おやっさん〉役が「立花」という姓なのは、「仮面ライダー」を子ども時代に見て育った世代としては嬉しいね。初代〈おやっさん〉は小林昭二さん演じる〈立花藤兵衛〉やったからなあ。そこは意識してるんでしょうな。もうひとつ。ヒビキが本拠地としてるのは柴又で、下条アトムさんが柴又の団子屋の前を通った時に、「もしかしたらスタッフは『男はつらいよ』のファンなんか?」と思うた。下条アトムさんのお父さんである故下条正巳さんは長期にわたって寅さんの〈おいちゃん〉役をつとめた人やからね。寅さんは「生れも育ちも葛飾柴又です」やもんな。さすがに団子屋の屋号は『とらや』でも『くるまや』でもなかったけど。映画会社が違うから、そこまではできませんわな。それでも、きっとそれを意識したキャスティングに違いないと踏んでるんやけど、どうかな。
 今度の「仮面ライダー」はかなり細かいところまで凝った作りになっているなあと、そんなところからも感じた次第です。


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