ぼやき日記


12月21日(水)

 よその夫婦の離婚を喜んでは失礼とは承知でありますが、内田有紀さんが女優に復帰するのは喜ばしい。結婚と同時に引退したのはもったいなかったもんなあ。いやもうアイドル時代からのファンですからね。ちくしょー吉岡某め、「男はつらいよ」シリーズではゴクミにふられまくってたくせにねえ、と思うていたら、実生活でも内田有紀さんにふられてるんだから仕方ないね。まあ吉岡某はどうでもよろし。帰ってきた女優、内田有紀の今後の活躍が楽しみであります。

 いや、そんなことを書くつもりではなかった。バファローズ入団を表明した清原和博内野手のことを書くつもりやったのでした。つまりその、仰木さんが亡くならはってから「男の約束」とかいうようなことを言わんといてほしかったなあと、まあ、そういうことです。そこまで仰木さんに恩義を感じてたんやったら、生きてはるうちに即答しとけよ、ということです。ゴールデンイーグルスやスワローズに入団しようと答をずるずると引き延ばしておいて、そちらの見込みがなくなったからバファローズ入団を決めたというような状況から、仰木さんの死にかこつけてまるで最初からバファローズ入りのつもりやったみたいな演出をしたのは、どうかと思うわけです。つまり、清原選手は関西弁でいうところの「エエカッコシィ」なんやろうな。そんな感じの入団表明やね。もっと素直に「どこでもええから野球を続けたかった」と言うてほしかったな。スポーツ紙はものすごく美化して一面トップで報じてたけど、そんなヒネクレタことを思うのは私だけかなあ。

12月22日(木)

 日本国中豪雪やったということで、大阪も朝から雪が舞う天候。
 たいていの学校は今日が2学期の終業式やということで、先生も生徒さんもたいへんやったんやろうねえ。
 あ、何を呑気なことを書いているかといぶかしむ方もいてはるかもしれんから、ちゃんと説明しておこう。私の勤務校は先週の土曜日に授業と中学生向けの学校説明会をやって、今日をその代休にあてているのでした。というわけで、授業は昨日まで。むろん仕事は残ってるから月曜以降は出勤せんと片付かんのやけど、今日は代休明日は祝日明後日は土曜日明明後日は日曜日と、胸を張って(張る必要はないですが)休みなわけですね。
 ラッキーとしかいいようがないな。別に学校の予定を組んだ先生は今日こんな天気になるやなんて予想もしてなんだやろうけど(今年の2月頃に日程の骨格は組んでるからね)、実にええタイミングで冬休みに入ったということになる。
 ということで、私は今日は1日中外出を控え、HDDレコーダーの奴隷をしておりました。2週間分ほどビデオがたまってて、まあおおよそ10時間分くらいビデオを見たかな。よい子は真似しないように。よい大人も真似しないように。
 それにしても、朝からがんがん暖房を入れてたというのに、なかなかぬくもらへんし、喫煙のためにベランダに出たら雪が吹き付けてきて落ち着いて煙草も吸うてられへんし。いやいや、タイミングよく休みになってずっと家でぬくぬくしてた人間が、贅沢をいうたらいかんね。贅沢は敵だ。

12月23日(金)

 年賀状をまだ書いておらん。もうそろそろデザインくらいしておくべきではないかと思うのやけれど、決まらんのですね。毎年この時期になると「デザイン集」とかいうCD−ROMつきの本が書店に並んでるんやけれど、あれは買う気にはならんよね。けっこうな値段がするんやけれど、結局使う画像はわずかやし、立ち読みしてどんな図案があるか確認するんやけれど、これといって気に入ったものが見つからんのがほとんど。
 昔、コンピュータ雑誌の付録CD−ROMに「スタジオジブリのスタッフによるオリジナルデザイン集」というファイルがついていて重宝したことがあった。何年か前には人気漫画家のオリジナルデザインばかりを収録したものがあって、これは年賀状だけやなく画集としても楽しめるものやった。そういうのがあんまりないのね、今は。あまりに個性的なのは一般には受け入れられんのかなあ。
 というわけで、今年もどこかから気に入ったイラストをスキャンして無断使用することになりそう。あまりほめられたことやないと思いつつ、他にいい案が浮かばんのであります。

12月24日(土)

 梅田に所用があり、昼前に外出する。ついでなので長らくほったらかしにしていてぼうぼうになっていた髪を切りに阪神百貨店の理容室で整髪する。そして今日はケーキを食べる日なんで、阪神百貨店の地階にケーキを買いに行ったけど、私の目から見てさほどおいしそうにも見えんショートケーキを500円以上で売っているのに激怒する。こんなん200円で十分じゃと大声で叫びたいのをこらえ、これやったら遠出してでもお気に入りの店で買うた方がええわいと、原チャリをとばす。目的地は以前住んでいたパナソニック市内の駅前のケーキ屋さん。とにかく味が上品でしかも320円とお値打ちであります。
 ケーキの味に特別うるさいわけやないけれど、まっとうな金額でええものを食べさせてくれるならともかく、ここは売り時と高値をつけて大量に生産したものをつかまされるのはかなわんのです。今日も寒くて原チャリで長距離を走るのはきついというたらきつかったけど、こういう自分の楽しみに関しては労を惜しまないというわがままな人間ですわ、私は。
 というわけで、妻にプレゼントのDVDを渡し、妻からはピンホール式プラネタリウムの付録の「大人の科学マガジン」をいただき、おいしいケーキをじっくり味わう。余は満足じゃ。三太さんも九郎さんも寒空の中トナカイに橇を引っ張らせてプレゼントを運んでおるのじゃのう。私は原チャリでケーキを運ぶ三太さんになったのじゃった。メリークリスマス。

12月25日(日)

 待ちに待った「M−1グランプリ」の決勝が放送された。私が期待していたアジアンは第1ラウンドで残念ながら脱落。いつものテンポのよさが見られず緊張してたかなと思うて見ていたら、審査員の中田カウス師匠から馬場園梓(小さくまるい方の人)さんが椎間板ヘルニアをおして出場したと明かしていた。それやったらいつものような元気さがないのにも納得。
 最終決戦には「M−1」常連の麒麟笑い飯、そして決勝に初めて残ったブラックマヨネーズが進出。ブラマヨはいつも以上のテンポと間のよさで一気にグランプリ獲得! こういう実力派が人気先行のコンビよりも高く評価されたのは喜ばしい限りやね。笑い飯も最終決戦ではかなり面白かったんやけれど、客を自分たちのペースに完全に引き込むというところまではいってなかったように思う。
 いやあ、南海キャンディーズはしずちゃんに今一つ迫力がなかったなあ。スタイルに慣れられたというところもあるかも。この1年で売れっ子になったから、よほどネタがこなれてないとこういうタイプのコンビは難しい。
 それにしてもブラックマヨネーズはよかったね。自分たちのスタイルと間を持っているコンビがきちっと評価されるというのは、ええことやと思う。

12月26日(月)

 4連休が終り、今日から仕事を再開。というても冬休みやから授業はない。通知表を書いたり(私の勤務校は前後期制なもんで、後期の中間テストの結果を通知表に転記して年明けに渡すのです)、提出させたプリントの点検をしたりという作業が残っている。かつては夏休み、冬休み、春休みの前にそれぞれ学期末テストをし、テスト休みを設けてその間に成績処理をし、終業式の日に通知表を渡すということになっていたわけやけれども、テスト休みをなくしてなるべく授業をやりましょうということになってきて、現在では前後期制の学校も増えているということらしい。そやから冬休みに通知表を書きに出勤するわけです。はい、学校を舞台にした小説を書いている作家のみなさん、おわかりになりましたでしょうか。もっともヤングアダルトの学園ものにはあんまり教師は重要な役どころでは出てこんけどね。背景というか装置というか、その程度の役割しかなかったりする。で、教師が重要な役をしている場合、授業もクラス運営もほとんどしておらなんだり、進路指導というたら「こんな成績じゃ志望校には手が届かんぞ」程度のことしか言わなんだりする。作家さんが教師のことを生徒の視点からしか見られへんから仕方ないというたら仕方ないんやけどね。
 というわけで、冬休みでも先生は仕事をしているという話でした。もっとも、消化できていない年次休暇をこの機会に取る先生もいてるので、すべての教師が出勤しているというわけやないけれど。私もやらんならん仕事を片づけたら休暇を取るぞう。

12月27日(火)

 今日は私の御用納め。明日は今年度ほとんど取ってない年次休暇を活用して休むのだ。なんかほっとしたよ。さあ、年賀状を書かねばな。

 「SFマガジン」の「オールタイム・ベストSF」の投票締切がいよいよデッドライン。こういう投票はその度に順位が変わるからなあ。あれこれと思案して、現在自分がどういう小説を面白いと感じるか、そしてその面白さを感じる部分を形成してくれた小説はなんやったか、そして、その作品と同質の面白さを持つ最近の作品と昔の作品を比較してみたらどっちに軍配があがるか、というやり方で選んでみた。そして、結局自分をSFに導いてくれたのは手塚治虫やったなあと思うわけです。あるいはウルトラマン、サイボーグ009、未来少年コナン。
 この日記を書き終えてからメールで投票する予定やねんけれど、投票の対象は「過去に日本で出版、もしくは雑誌等に掲載された全てのSF長・短篇作品、作家」やから、映像作品は対象外やな。そやけど、「小説」とは限ってへんからな。漫画を入れるべきかどうか、まだ迷うている。私にとっては、漫画もアニメも特撮も小説と同等の価値を持ってるからねえ。
 過去の「オールタイム・ベストSF」には漫画家も漫画も上位に入ってへんから、それを考慮すると漫画は外すべきなんかなあ。そやけど、小学生の時に親戚筋のおじさんの家で読んだ「火の鳥・未来編」の与えてくれた衝撃に勝つ小説はないんですよねえ。いとこの本棚から借りて読んだ「サイボーグ009・地下帝国ヨミ編」の面白さは今読み返しても変わらんのですよねえ。うーむ、困った。

12月28日(水)

 昨日の日記に書いた「オールタイム・ベストSF」やけれども、結局2通り作る。ひとつは漫画と漫画家をいれたもの。そして小説と小説家のみのもの。あとは編集部の手にゆだねることにした。つまり、漫画が可なら漫画を入れたものに、不可なら小説のみのものを採用してほしい、ということにした。投票の要項に漫画が可か不可か書いていただいていたらこんなに悩まんですんだんやけれどもなあ。

 相変わらずスパムメールがよくくるけど、特に最近しつこいのは「いいの しずか」名義のスパム。以前日記に書いた「井川りかこ」名義のメールは続き物でわりと楽しんで読んでた。今回の「しずか」さんのは続き物のようなそうでないような。例をあげてみよう。まずは最初にきたメールです。
「返事貰ってたみたいなんですけど、間違って送っちゃってたみたいです、ごめんなさい。。。
 メールはよくする人ですか?これを気にメールでも相談に乗って欲しいと思ってるんです。今、色々上手く行かない事ばかりで…
私は今年で24歳になります、今は一人暮らしをしてるんですけど何処に住んでる人なんですか?以外に近かったりしたらビックリですね。
こんなしずかですけどメールでも仲良くしてくれると嬉しいです。宜しくお願いします」
 翌日以降には、自分のブログはここです、やとか、メールを送ってやとかいうのが続く。わずか3日後にはかり切実なタッチになってきた。例えばこんなの。
「一人の写真…どうしても分かって欲しかったから…
 こんな姿でごめんなさい、でも正直な話私我慢する事をやめたんです、素直に友達になって会いたいと思ったからです!貴方に迷惑は掛けません…ただ一度だけ私のお願い!優しさ、癒しの関係になりたい…それが体の関係でも私は嬉しいんです。
 こうやってメールしてる事も実際は迷惑になってるんだろうな…という事は私にだって大体分かります。
 でも本当に最後に一度だけ!一度だけ私の願いを叶えてくれませんか?お願いします!
 私は今ここ(註・URL記載)で待ってます。
 本当に友達しか誘えないから私も安心して誘ってるんです!空欄を記入して友達登録するだけです…迷惑を掛けて本当にごめんなさい。
 フリーのアドレスでも何でもいいですから!もしそれでも入れないなら…私どうすればいいか分かりません。貴方に会いたくて!
 何処でもいいから…返事待ってます。ほんの少しの優しさをください。信じて返事待ってます」
 なんか変な日本語なのが妙に生々しいな。そして、ついに衝撃の事実が判明する。
「もっと前から言わないといけない事だったよね?今は自分で本当に後悔してる事があるんです。本当は私貴方の事知ってるんです、今まで言わなかったのも訳があるんです。
 どうして。。。今頃なんだろう。。。前からいつ連絡貰えるのかわからなかったからいつも気になってた。
 今でもそうだよ、全部受け止めて欲しいって思ってる!貴方に夢中になってる気持ち全部受け止めて欲しいって…
 考えてるだけで感情的になって一人で寂しくなったりもしたけど。もう一度会いたいと思ったから…こういう形でメールをしてたんです。ごめんなさい。本当だよ!!
 今でも連絡欲しいって凄く思ってる、
(註・URL記載)ここでずっと電話待ってたけど…ダメだったんだよね?
 これからの事を考えると凄く寂しくなっちゃう、だって連絡も出来ないし!それに会う事も出来なくなっちゃうんだよね?
 私何でも頑張るから。。。乗り気じゃなくても一回だけ私の家に招待したいの!私にもう一度だけアピールする日をください。今夜これから手料理作って一人で待ってるから来て欲しいです、私の家も知ってるはず…どうしても家に来て欲しい…もう一度招待したい。
 今日が私の記念日になる事を祈りながら待ってるから、本当にさよならなんていわないで!私待ってるから…」
 そうです。「いいの しずか」さんは私の知り合いらしいのでした!
 というわけで、こんな調子のメールが毎日2〜3通ずつ「いいの しずか」さんからくるのであります。最初はどんな展開をするのかが楽しみでメールを保存していて、一昨日あたりはかなりうっとおしいと感じつつここまできたらもう少し残しておくかと思い、今日はここまできたらどこまで展開するかとなんか楽しみになってきた。今日きたメールはこんなの。
「私二人っきりで会えたら、それだけで幸せ感じたと思うの。
 これっきり会えなくなるし連絡だってとれなくなるでしょ??
 そんなの耐えられないよ。。がまんできないよ。。。
 ひっし過ぎて引いちゃうかもしれないけど、私気持ちかくしたまま終わるなんて耐えられないもん。
 真剣すぎるから重くとられちゃってるのかも知れないけど、私なんだってできるんだから。
(URL)
 ここから連絡するのは抵抗ないよね?タダで入れるんだから。。。抵抗ないよね?
 私の気持ちにこたえてください。。せてめて今夜だけでも」
 なんというのか脈絡のない一人芝居というのか。だれか「いいの しずか全メール」なんていうサイトを開設してるかもしれんな。さて、明日はどんな切実な告白がくるのやら。

12月29日(木)

 なんということでしょう。昨日の日記でご紹介した「いいの しずか」さんからのメールが今日は一通も送られてこなかったやないですか。まさかこの日記を読んでいたのか「いいの しずか」さん。ううむ、せっかく楽しみにしていたのに、寂しいぞ。せめてお別れのメールをちょうだいな。返事はしませんが。

 年賀状をやっと書きあげる。昨日から風邪気味で背筋痛に苦しんでるんで、添え書きはあまりできず。夕方に投函する。なんか一仕事終えたような感じがするなあ。
 あとは「宮廷女官・チャングムの誓い」の最終回を見て、さらにもう一仕事終えたような気分になる。いやあ、面白かった。よくもまあ次から次へとチャングムに試練が襲いかかってくるものよのう。それにしても、最初に見た時は「スラッカン? チェゴサングン?」となじみのない言葉やら李氏朝鮮の宮廷の習慣なんかにとまどうことが多かったのに、今では「オナラ オナラ アジュオナー」という主題歌を知らず知らず鼻唄で歌ってしまうまでになってしまいました。大河ドラマ「義経」の退屈さと比較してはいかんのやけれど。まあ、次の「功名が辻」は原作司馬遼太郎に脚本大石静やからもう少しまともになるでしょう。いやNHKの大河ドラマの話ではなかった、「チャングム」の話やった。
 細部に矛盾はある。あれはどないなったん、とツッコミたいところもあった。そやけども、「そんなもん知ったことか」とばかりに怒涛のようにチャングムへの試練が押し寄せてくるから、「わかったわかった、もうええから次にどうなるか早う見せて」という感じになってしまう。地上波ではこれから話が盛り上がっていくところやから、まだ見てない人はお楽しみに。

12月30日(金)

 なんや知らんのんびりした年の瀬を送っておるなあ。正月の準備というても、誰かが訪問してくるわけやないと思うと、元日までにこれとこれをしておかんと、みたいなものもない。ええ年をしてこんなことでええんかと思わんでもないけれど。結婚当初、2人とも働いていた時は慌ただしかったけどね。こんな日記をだらだら書いていられるというのが、ええ証拠ですわ。

 年末は第9、ということで、年賀状のデザインを作っている時もこうやって日記を書いている時もパソコンに第9のCDを入れてBGMとして流している。今年は特に「バーンスタイン、自由の第9」のCDをよく聴いている。ベルリンの壁が崩壊した時に記念コンサートとして東西ドイツの混成オーケストラと合唱団、ソリストを起用し、今は亡きレナード・バーンスタインが指揮をした演奏です。なんでそんな録音を何度も聴き返しているかというと、「小泉劇場」かなんか知らんが今年の選挙の結果なども含め、今、自分の生きている社会が嫌なものになっているという実感があるからやねんな。ソビエト連邦が自壊してくれたおかげで「冷戦」という危機から世界は解放された。その時に感じた「平和で自由な世界の訪れ」を、いまこそ噛み締めるべき時やないかと、そう思うから、意識的にあの演奏を何度も聴くようにしている。たとえその時の解放感が見せかけのものやったとしても。
 私や同世代の者は、小さい頃から「終末」を意識しながら育ってきたというてええと思う。特に「冷戦」は、常にその危機感を強くする壁として目の前にあった。それがなくなり、「終末」の危険が少し遠のいたように思われたもんやった。今の社会は、誰も声高に「終末」を叫ばんけれど、あの頃よりも閉息感は強くなっているように感じる。ほんまに「終末」に向かいつつあるんやないかと思う時もある。
 のんきに年の瀬を送っているからこそせめて第9だけでも気を引き締める演奏を聴き、ごまめの歯ぎしりみたいな日記であるけれども、そんな社会に対してぼやき続けたいなあと、そんな風に考えているわけですね。
 ああもうあと1日で2005年が終るんやなあ。なんか実感がわかないなあ。

12月31日(土)

 今日は、帰省の手みやげを買いに梅田へ。茶菓子を探して阪神百貨店の地下を右往左往する。なんちゅうても、人出が凄い。それもね、もう手には大丸やら阪急百貨店やらヨドバシカメラやらの手提げ袋をいくつか持ってるんですわ。つまりは梅田界隈の店をはしごしてはるんですな。えらいパワーやわ。その人ごみをかきわけるだけでも大変やのに、とくにこれと菓子を決めて出かけたわけやないんで、お正月向けに縁起のええ干支のお菓子なんかをあれこれ見比べてからおいしそうなんを買おうとお菓子売り場を何周もする。やっとこさ私と妻の双方の親にはこれ、兄妹にはこれと決める。店の人に注文してからが大変ですな。大量のお客をさばいてるわけで、包装してもらうまで待たんならん。「お待たせしました」と受け取って、つい移動しようとして「お客様……、お会計が……」と言われ、「すんません」と冷や汗をかきながら財布を出す。ほんまに頭が働かんようになってますわ。
 百貨店の地下で大晦日までアルバイトをしている学生さんを見ると、私もそんなことをしたなあと感慨にふけったりもする。百貨店のバイトは長かったからね。「お正月のお漬け物にご利用下さい」と声を張り上げたこともあったよなあ。
 百貨店を出ると、梅田の地下の通路には既に陣地を取ってごろ寝をしているホームレスのおっちゃんたちが何人もいてる。地上は寒いもん。ここでこうやって年越しをするんやな。
 帰宅してから、しばらくビデオを見、疲れたので夕方から夜にかけて少し寝る。人ごみに慣れてへんから、かなりきつかったんやね。すぐに眠りに落ちた。さあ、いよいよ年越しや。

 今年もやくたいもないぼやきに毎日おつきあい下さい、ありがとうございました。来年は今年よりは読書量を増やし、ブックガイドのサイトとしてもご活用いただけるようにしたいと思います。それではよいお年をお迎え下さい。


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