ぼやき日記


4月11日(火)

 今日は予定ではタイガースの甲子園開幕戦を見にいっているはずやった。ところが、昨日から雨が降り続け、今日も一日中やむことはなく、16時には試合中止が決定した。いっしょに行くことになっていたお連れさんからメールがきて、悔しがるというたら、もう。実は私は明日の試合のチケットも入手していて、2試合連続甲子園で応援という予定やったわけでね。2試合あったらどっちかは勝つやろうと思うていたんになあ。
 今日のお連れさんはタイガースファン数名。ところが明日のお連れさんは、ドラゴンズファン。今日タイガースファン同士でわあわあ騒ぎ、明日は相手球団のファンとじっくり観戦という予定やったのですね。ここまで用意周到やったというのに。世の中うまいこといかんもんですなあ。
 明日は降ってもそれほどやないということなんで、なんとか試合を楽しめそうやけれど。馬鹿騒ぎするのも楽しみの1つ、野球談義を戦わせるのも楽しみの1つ。両方を2日連続で味わおうとした私が贅沢すぎたんですかねえ。

4月12日(水)

甲子園球場 甲子園での今季開幕戦にいってきた。 試合結果は タイガースの逆転負け。いっしょに行ったドラゴンズファンの同僚には喜ばれたけれど。
 お互い相手に気を遣いながらの応援なんで(リードしてても大喜びしたり馬鹿騒ぎしたりはしにくいな)、不完全燃焼という感じなんやけれど、半年ぶりの野球観戦をしっかり楽しんできました。
 けっこうアルコールも入ったので、帰宅時には妻から「酒臭い」といわれる始末ですわ。もっとも、妻からそう言われるのは実は「スーパードライ」を飲んだ場合の時が多い。エビスやキリンはなんぼ飲んでも臭いと嫌がられたりせんのにね。そやけど、甲子園のスタンドに売りにくる売り子さんはスーパードライしか持ってへんのやもん。キリンも売ってるけど、スタンドの裏の通路売店までいかんとあかんのやもん。
 というわけで、書いているうちに酔いがまわり、まともな日記は書けそうにもありません。ただ、一言だけ「負けたのは私のせいやないぞー」。タイガースの試合では2003年以来、甲子園に限定すると2002年以来の敗戦やからね。
 まあ、開幕カード限定の帽子ももらえたし(当たったのは同僚。ドラゴンズファンなんで私がいただいた)幸運といえば幸運な日なのかもね。 

4月13日(木)

 昨日野球を見に行って疲れたのか、今日は調子が悪かった。そやけど、年度当初なんでけっこういろいろ仕事がつまっている。障害児学級の担当やけれども教科の授業もあるので座席表を作ったり、来週にある生徒集会の担当になっているのでそちらの段取りも進めなならん。
 帰宅して「追っかけ再生」で野球の試合を見ていたら、タイガースはリリーフ陣が炎上してしまい連敗。こらこらこら能見くん、こう毎日大事なところで起用してもろうているんやから、もっときちんと抑えて下さい。妻は「ええねん、能見は男前やから」というけれど、不細工でもええからちゃんと抑える投手を起用してよ岡田監督。
 というわけで、体調が悪い上にタイガースが勝ち試合を次々とひっくり返されるもんやから精神衛生上非常によろしくない。おまけに録画したアニメはたまる一方。土曜にはまとめて10本以上は見なければならんぞ。私は書評家であってアニメ評論家やないというに。
 もっとも、昨日と明日は新入生の体験入部があり、顧問である私は漫画研究部にべたっと入ったりしていて、そこで上級生たちとアニメの話をしたりしているわけで、仕事の役にはたっている、のか? 漫研顧問だけが仕事やったら楽しいのにねえ。そんなわけにはいかんか、やっぱり。新入生もこんなにアニメばっかり見てる教師が喜々として「『アニマル横町』おもろいなあ」てなことを言うているのを横で聞いていて「この学校は大丈夫やろうか?」と不安がらねばよいが。

4月15日(土)

 今日は寒かった。そういえば今週は黄砂の影響もあってすっきりとした青空と暖かい陽光というものがなかったな。昨日の晩は職場の飲み会でビールをちょこちょこ飲んだんやけれど、居酒屋の外に出ると「あ寒う」と口をついて出たりしたなあ。

 プロ野球は今日もジャイアンツが勝ってスタートダッシュに成功したように見えるけれど、実はまだタイガースと対戦してへんのです。タイガースはこの前対戦したばっかりのドラゴンズと試合をしてからやっと今季初のジャイアンツ戦という具合。この日程の組み方は絶対おかしいと思う。やはり一通り順番に対戦してから2回目の対戦という形にするのが公平やないかと思うね。
 これはきっとここ数年タイガースにたいして分が悪いジャイアンツが開幕してすぐにタイガースと対戦してボロ負けするんと違うかと恐れた人たちがいたんやないかとつい邪推してしまう。
 こうやってジャイアンツは昔から無理を通してきたという実績があるもんな。
 ところで、私の予想ではジャイアンツはきっと夏までに息切れしてシーズン途中から優勝争いから脱落するとみている。監督が交代した効果が今は出ているけれど、短期的なものやないかと思う。ひとつつまずいた時に果たして建て直しができるかどうか。そこがポイントになるやろうな。

4月16日(日)

 今日はたちよみの会例会日。参加者は久々に私一人。わざわざ京都までいってコーヒーを飲みながら読書をしてたというわけです。もっとも家にいたらたまっているビデオをヘトヘトになるまで見なければならんということになるので、この半月「本を読まない書評家」状態であったのが解消されたかも。もっとも小説やなくもっぱら解説書や評論ばかり読んでいたんやけれども。これを機会に小説の読める頭においおいシフトしていかねば。

 行きがけに梅田のナビオの前あたりでアサヒフードの「ミンティア」のキャンペーンをやっていた。テレビコマーシャルほどの人数やないけれど、例のぴっちぴちの衣装を着た若い女性たちが6名ほどばかでかい「ミンティア」のパッケージを頭上に掲げながら阪急グランドビルの前に列を作ってなにやら嬉しそうに駆け足で走っている。そばにはキャンペーン用のバスが停車していてコマーシャルで流れている曲をエンドレスで流していた。いやこれけっこうインパクトあったなあ。道行く人はたいていそちらに視線をやっていたし。これでキャンペーンガールの人たちの量がコマーシャルなみやったらもっと効果的やったんやろうけれど。まあ、人数が少なくともインパクトを与えさえすればええわけやけれど。
 ここのポイントは、コマーシャルでやっているのと(規模は違えど)同じ光景を目の前で見せるということやろうなあ。例えば「武富士ダンサーズ」が路上パフォーマンスをしていたとしたら、やっぱり誰もが立ち止まって注目するやろうし(もっとも「武富士ダンサーズ」のCMは現在は行われてへんけれど)。なんやかんやというてもテレビの画面の中で見るものは現実とは別次元のもので、落語や漫才、お芝居を生で見にいった方が面白いのは、別次元のはずのものが目の前で自分と空間を共有しているからやと思う。特にCMというのは別次元の最たるものだけに、あれを実演でやるというだけで効果は大きいと思うね。
 ところで、別なキャンペーンガールさんが道行く人に「ミンティア」の試供品を配ってて、私ももらおうとタイミングをはかって近くを通り過ぎようとしたんやけど、他の人に渡したところで通り過ぎてしまい、もらわれなんだ。人の流れというものもあってわざわざ戻ってもらいに行くというのも難しく、もらうのを断念した。まあ、わざわざ立ち止まって手を出してまでしてほしいものやないので惜しくはないけれど。惜しかったのはくだんの行列を携帯のカメラで撮ろうとしたら、すぐにみんなバスの中に入ってしもうてシャッターチャンスを逃したことかな。

4月17日(月)

 テレビアニメの「ブラック・ジャック」は先週からリニューアルして「ブラック・ジャック21」になった。オリジナル・ストーリーを加えながらより面白くというコンセプトらしい。そらそやろと思う。私は原作の短い話を無理矢理30分にのばすために強引な入れごとをしたりよけいなエピソードをくっつけたりするのを見るのがたまらん嫌やった。手塚治虫ならではのコマ割りや物語の運びがあったればこそ矛盾した話やわざとらしいエピソードでも面白く感じられたわけで、それを間のびした構成にしたら原作の欠点があらわになったりするんやなあ、これが。先週は2つのエピソードを少々強引ではあったけれど1つの物語に仕立てあげていた。そうすることによって話の運びがスムーズになり密度も濃くなっていた。今週の分はまだ見てへんからなんともいわれんけれど、原作とはまた違うアニメならではの面白さが出るんやったら、無理な引き延ばしよりもよっぽどええと思うぞ。
 それはそうとタイトルの「ブラック・ジャック21」はちょっと野暮ったいなあ。別にお尻に数字をつける必然性なんかないやん。数字をつけるんやったら「ブラック・ジャック・2nd season」でええんと違うん。

4月18日(火)

 今年は職場の親睦会の幹事の役がとうとうまわってきた。来週末あたりに最初の飲み会を設定すべく、あちこちの店をネットで調べてみた。ネットでの紹介だけではどの店がええのかその選択に困るところやね。ほんまは候補にあげた店に下見がてらにいってみて判断すると間違いがないんやろうけれど、そこまでの余裕もないしなあ。そこで条件を設定し、その条件にあう店に絞っていく。予算の問題では飲み放題定額であるほうが会計をするのに都合がええんで、そういう宴会コースをとっている店に絞り込む。個人的にはエスニック料理の店という選択肢もありやけれど、こは趣味の問題もある。個人の趣味を押しつけてもいかん。無難なところとなると、結局居酒屋なんですな。
 交通の便、二次会に流れやすい立地条件……。あれこれと見ながら、いくつか候補をあげ、それに順位をつけていった。第一候補の店に電話をしてみるけれど、話し中ばかりでつながらん。第2候補の店で予約がとれたので、そこに決定。この1年で何度飲み会を設定することになるかはわからんけれど、今回の宴席がうまくいったら今後幹事をしていく上でも参考になるやろう。うーむ、今年もいろいろと仕事が重なって忙しくなりそうですな。それでもタイガースの試合は録画してでも追っかけていくぞ。本は読まんのかというツッコミはなしにしてね。

4月19日(水)

 それにしても今年のタイガースはドラゴンズに勝てんなあ。これで4連敗ですか。勝てそうな試合をことごとく落としてるもんなあ。もったいない。実力は伯仲しているだけに、交流戦が終って再び顔を合わせた時に、なんとか調子を上げた状態でぶつかってほしいもんです。

 北海道日本ハムファイターズのSHINJO外野手がヒーローインタビューでいきなり「今季限りで引退宣言」をやらかしてくれた。普通はヒーローインタビューでそんなことは言わんやろう。そこがSHINJOらしいというかなんというか。「今季限りで僕のことを見られなくから、ファンのみなさんもっと球場に来てね」というメッセージなわけやけれど、並みの選手がやると嫌味に聞こえるような言葉ですわ、実際。ところがSHINJOの場合、これがちっとも嫌味に聞こえんのやからなあ。特別なキャラクターとしかいえんなあ。これは凄いことですよ。
 こういう野球選手はもう二度と出てこないという気がするね。何をやっても何を言うても許されてしまう、それがSHINJOやね。何か凄い記録を持ってるわけやない。タイトルをとったというわけやない。それどころか3割を打ったことも30ホームランを放ったこともない。ただ、ここというところで記憶に残る派手なことをやらかしてしまう。敬遠球サヨナラヒットやとか、オールスターでのホームスチールやとか、人を驚かす見せ場を作ってしまう。
 そういう意味ではイチロー外野手との対極にある選手やないかと思う。イチローは天才であることを努力で裏づけているという感じがするんやけれど、SHINJOは努力とか根性とかいう価値観を全部アホクサイものに変えてしまう。どちらも空前絶後の選手であろうと思われるんやけれど、ここまで両極端な選手が同時代にいたという事実を忘れてはならん。そしてそれはどちらもプロ野球というスポーツの楽しみをはっきりと示しているわけでね。
 で、シーズンが終り引退セレモニーをした時に、SHINJOは決して涙は見せんやろう。そしこう言うんや。
「やっぱり来年もやろーかなー」。
 それを聞いたファンは、バカにするなと怒ることはなく、「いいぞー」と拍手を贈るやろう。SHINJOとはそういう存在なんですわ。何をしても「SHINJOやから、ま、ええか」と許されてしまう。
 なにはともあれ今シーズン目一杯楽しませてくれSHINJO!

4月20日(木)

 落語家を主人公にした映画の製作が発表されたり落語本が次々と出版、復刊されたりということで「落語ブーム」ということになっているらしい。「らしい」と書いたのは、私にしてみたら、学生時代、まだ「上方落語四天王」が健在で、そこに枝雀、朝丸(現・ざこば)、鶴三(現・松喬)、福團治、小染、文珍、八方というような人たちがからんできて、べかこ(現・南光)、吉朝、文太、小春(現・小春團治)というような人たちが若手として出てきて、福笑、春輔というような異端児がいいポジションにいて、三枝をはじめとする創作落語も新風を運んできていた、今から20年前のあの頃の方が活気があって面白かったと思うからね。
 深夜のテレビでは毎週「枝雀寄席」やら「とっておき米朝落語」なんかが放送されていたしなあ。今、民放で毎週レギュラーで落語番組を放送してますか。あの頃は確か関東でも「らくごin六本木」なる番組をしていたはずや。そういう話は伝わってこないもんな。
 落語そのものの面白さが盛り上がってるんやない、これまで落語に関心を持たなんだ人たちが「こういう世界もあったんだ」と落語を「発見」している段階に過ぎんと、私は思うんやけどね。だいたい枝雀が逝き志ん朝亡きあとに「落語ブーム」てなもんが起こるというのは、私にはちょっと信じがたいもんがある。ほんまのブームやったらテレビのゴールデンタイムで落語だけの寄席中継番組が企画されてもええように思うんやけどね。
 まあ、ブームなんちゅうもんはないほうがよろしい。じわりじわりと人気が盛り返し、気がついたら誰もが1回は寄席や落語会に行ったことがあるというような状況になっていたという方が望ましいと思うがな。


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