ぼやき日記


4月21日(金)

 嘘やん。わざわざ相手の劇的な逆転ホームランを演出するために一度は勝ち越したというのかタイガース。1点差で逃げ切るためのリリーフエースと違うのか久保田ぁ。今年も優勝してくれなんて贅沢は言わんけど、せめて勝てる試合には勝ってくれよぉ。2試合連続サヨナラ負けですか。はは、はは、はは。そういえば、今年ジャイアンツに移籍してリリーフエースとなっている豊田もライオンズ時代に連続サヨナラ負けなんてことがあったよなあ、確か。ふんばれ久保田。一流になるための大きな試練と思うてくれ。それにしても、ほんまにしばらく脱力したよ。唖然呆然とはこのことか。

 今年も健康診断がありました。一気にバリウム飲みました。あの、バリウムにはそれなりの味がついているのね。バリウムが気持ち悪いんやないのね。気持ち悪いのはその前に呑む発砲剤なわけね。おなかがパンパンに張ってげっぷが出るのに、それを我慢せいというのが辛いわけやね。X線の写真撮影台に乗ったあと、ぐるぐる回らされたり機械が動いて逆立ちさせられたりするから気持ち悪いのね。そやからというてやっぱり検診を受けへんというのはようないと思うからよけい辛抱するわけやね。よけいに気持ち悪くなるわけやね。
 将来はきっとナノマシンが胃の中に入ってごそごそ調べて記録して、時間がきたら口から出てきたりするのやろうね。それはそれで何も感じないということを気持ち悪く思うたりするかもね。どっちがええか。たぶんどっちにしてもこういう検診は常に嫌やなあと思いつつ我慢して受けるということなんやろうね。

4月22日(土)

 今日は私、自己嫌悪に陥っています。ごっついスカタンをしてしもうたんです。
 同僚の結婚おめでとうパーティーに出席の約束をしておきながら、今日がその日やということをスコッと忘れておったのです。たいていは携帯のカレンダーに登録して常に確認しているのに、今回のパーティーについてはなぜかそれもしてなんだ。せっかく声をかけていただき、喜んでお祝しようと思うていたんに……。こういう大切なことを忘れるほど疲れているということなんかね。その方に対してもほんまに失礼なことをしてしもうた。
 疲れてはいます。職場で新しいポジションについて、昨年までと仕事のパターンが変わったことも関係しているかもしれん。とにかく休みたいという気持ちが強かったということはある。それにしても、こういう集まりにをすっぽかすような真似をしてしまうなんていう時はほんまに疲れ切っている時が多い。いつやったか演劇部顧問の忘年会の日を間違えたこともあったなあ。あの時もかなりしんどい年やったはず。
 次の職場の親睦会は必ず出るぞ。いや、私が幹事なんやからすっぽかしたらえらいことになる。そこまでぼけてはいてへんつもりなんですが。うう、すっぽかしてしもうたらどないしよ。

4月23日(日)

 やっとタイガースが勝ったなあ。中継をしていた日本テレビのKアナウンサーはきわどいコースをついた球がストライクとコールされたら「絶妙のコントロール!」と吠えてみたり、明らかにボール球でも「判定はボール」とかいうとんちんかんな実況やったけれど。タイガースのシーツ選手が敬遠気味の四球で歩いた時には続く金本は組みしやすしというようなことを言うて解説の川藤幸三さんにたしなめられていた。「(いくら調子が悪くても)相手は天下の金本ですよ!」と。そして金本選手がタイムリーを打った次の回の守備ではもう豹変したように金本選手を持ち上げる持ち上げる。コマーシャルの間にプロデューサーから叱られたかな。日本テレビのアナウンサーのプロ野球実況のまずさはこの日記でもさんざんぼやいてきたけれど、解説者にたしなめられて次の回から掌を返したようになるというのは珍しい。
 やっぱり実況はサンテレビの湯浅明彦アナウンサーですよ。なんというても福本豊さんの「居酒屋でテレビを見ながらわあわあいうてる」状態な解説をちゃんと翻訳し、いなす技術のすばらしさはもちろんのこと、タイガースにかたよってはいるけれど、それでも実況に必要なことだけはきっちりと視聴者に伝えるという姿勢がいいね。日本テレビのアナウンサーの中にはジャイアンツに対する美辞麗句は忘れんでも、眼前で行われている試合の描写もまともにでけん人がいてるもんなあ。

4月24日(月)

 現代社会の授業で技術革新(イノベーション)の話をするのに、レコードやオープンリールのテープレコーダーを実例として生徒たちに説明する。これがまあ、具体的にイメージでけんみたいなんやな。そらそやな。物心ついた時にはもうCDがレコードを駆逐し、自分でポータブルオーディオを購入できるようになった時にはカセットテープやなくMDを使うことが多くなっているという世代やもんな。私はiPodナノとMDウォークマンを見せながら説明したんやけれど、ここらあたりを持ち出すと食いつきがいい。昔、レコード屋にいってLPを買うと、店員さんがレコードを出して検盤したというような話も、けっこう熱心に聞いてくれていたように思う。この年になると、ラジカセの変遷なんかを実体験として語ることができる。昔話はそれなりに面白く聞いてくれるみたいや。調子にのって雷が鳴ると変電所の電圧が下がってかいきなり停電ということが多かったという話やらファミコンというものを初めて家で購入した時の感動まで(これでマリオがドンキーコングからお姫さまを助けるまで100円玉を大量に消費しなくてもよくなったというのは、革命的というても言い過ぎやないと思うたな)、しゃべり過ぎやて。
 昔話はそれなりに面白く聞いてもらえるやろうけれど、時事ネタは難しい。株式会社の説明をするのに、去年の授業やったらホリエモン社長の話をするだけで食いついてきたけれど、これはもう既に時代遅れになってしもうている。阪神と阪急の合併話も食いつきが悪い。こうやって考えてみると、良くも悪くもホリエモン社長というのはなかなか役にたつキャラクターやったんやなあ。
 それにしても1年でここまで変わってしもうているか。時代の流れは早すぎると思うよ。いやほんま。

4月25日(火)

 ここんところ自分の日記の更新のみで他人の日記も読めないままに、けさコンビニエンスストアに寄ったら、「読んでから食べるか! 食べてから読むか!」というあおりで文庫本つきのウエハースチョコ、「クリスピー物語」というのを見つけた。予備知識なしでしたからね、驚いた。「食玩」ならぬ「食文」というところか。どんな本やと手にとると、6人の作家によるオリジナルアンソロジーで、書き手は鈴木光司、大石圭、北野勇作、小林泰三、牧野修、森山東……。角川ホラー文庫でおなじみの顔ぶれやないか。
 うーむ、キットカットにチョコレートをかけていないウエハースを食べながら読むのにはあまりといえばあまりのラインナップやねえ。何を考えているか日本ネスレ。ホラー文庫のアンソロジーとしては申し分のない顔ぶれやろうけれど、お菓子の付録としてふさわしいかどうかは別の話。いやあ大胆な企画やなあと思いつつ、もちろんレジに持っていく。
 職場についてからパッケージを開けて本の奥付を探してみたら、ブックカバーの裏見返しに「ネスレ文庫プロジェクト」と発行元の名があり、そこには角川書店が一枚かんでいることがわかった。どないぞしてネスレをだまくらかしたか、ネスレの担当者がホラー文庫のファンやったのか。
 というわけで、食べてから読んだら胸が悪くなるといかんので、お菓子はその場で職場の人たちといっしょに食べた。読むのは……最近読書ペースが落ちているからなあ。すぐにでも読みたいけれど、読みさしの本を読んでからということになるな。
 帰宅して妻に見せたら、ネット上では既に話題になっていたらしい。うーむ、やっぱりネットはこまめにチェックせねばならんのやな。こういうのをデジタルデバイドというのかな。いや、ただ私がものぐさなだけやて。
 それにしても、CDつきの食玩、DVDつきの食玩に続いて今度は文庫本つきですか。いずれ家電製品つきの食玩、インテリア家具つきの食玩なんていうのが出てきても驚かんぞ。いや、それはそれでほんまに出てきたら驚くか。卓上掃除機つきの食玩なんてええかもしれんな。「食べこぼしも卓上掃除機できれいに!」なんていうコンセプトやと案外売れるかも。誰が買うねん。

4月26日(水)

 最近気に入ったCMといえば、大阪毎日放送の自社PRCMですな。キャンペーンキャラクターの「らいよんチャン」が白黒テレビの中で歌うているんやけれど、この歌があの「パルナスの歌」を意識して、酷似しているけれども微妙に違うメロディという優れものなんですわ。哀愁漂うメロディライン、それは私のノスタルジーをかきたてるのです。
 「らいよん、らいよん、らいよんちゃんねーる」と歌う「らいよんチャン」、ええなあ。一連のCMがまとまったら関西テレビの「ハチエモン」みたいにDVD化してほしい。
 よみうりテレビ(10ch)には「テレビヤン」というキャラクターがいてるけど、こちらはあまり露出がない。そのかわり「名探偵コナン」の江戸川コナンくんがいきなり画面に出てきて「じゅっちゃんの名にかけて!」というのが気にいっている。「じっちゃん」と「10チャン」をかけているんやけれど、この決め台詞は金田一少年のもので、コナン君のライバルのものなんやね。ライバルの決まり文句をもじったものをテレビのPRとして使用するというこの大胆さ。ええよなあ。
 東京のテレビ局の自社PRはどうなんやろうなあ。東京のことやから、笑いをとったもんの勝ちみたいな感じにはならんやろうな。

4月27日(木)

 私は朝でかける前にHDDレコーダーを起動し、新聞のテレビ欄をチェックしながらその日に録画しておく番組を予約したりなんかしている。なにしろこの春はアニメの新番組がやたら多く、突出してすばらしいといえるものはないかわりに、もうどうしようもないというのもないので結局かなりの量のアニメを見ることになってしまっている。「女子高生」やとか「桜蘭学園ホスト部」なんて1回見たら2回目からはもうええやろうと思うていたけれど、意外と気にいって見続けるはめになってしまった。「ラブゲッCHU」はもうそろそろええかもとは思うんやけど。
 で、今日帰宅したら、妻に「『ゼーガペイン』の予約を忘れてたから入れといたよ」という。おお、これはもうしばらく見続けたいなと思うていたアニメなんで、妻のフォローに感謝したい。
 妻が言うには、この予約が私の調子のバロメーターになっているんやそうや。調子が悪いともれていたりチャンネルを間違うていたりする。そういえば「ノエイン」を録画しそこねたのはチャンネルを間違えたからやった。あの時は担任クラスの3年生の進路のことやらなんやらでばたばたしていたなあ、そういえば。
 というわけで、今日はちょっと早めに寝て体調を整えることにしよう。それにしてもいろんなバロメーターがあるんやなあ。

4月29日(土)

 昨日は職場の親睦会やった。幹事を拝命した私は、宴会が和気藹々のうちにおひらきとなり、やれやれ。二次会は久しぶりにカラオケ。カラオケボックスに行くのも久しぶりやなあ。今年は東京での徹夜カラオケもなかったし。カラオケはやっぱりアニソン絶叫に限る。「なみだでわたるちのたあいがあ、ゆめみてはしるちのこおおお、うやああああああ!」と戦い忘れた人のための歌などを歌うたのでありました。ああ気持ちよかった。

 で、昨日職場から宴会の会場に行くのに電車に乗りまして、iPodで音楽を聴きながら座席に座っていた。その時に感じたのは、私の持っているiPodnanoがあくまで簡易の携帯音楽再生装置やということ。好きな曲をあらかじめダウンロードしておいて、それを聴くわけやけれども、聴きたい曲全てをダウンロードできるわけやないからね。一応「こういう曲を聴きたくなるやろう」という見当のものをいれておくわけやけれど、その日の気分によってはダウンロードしてへんものを聴きたい時かてあるわけです。長い間棚に立ててあった「春の祭典」の、しかも今日はコリン・ディヴィス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管のCDを聴きたい気分やなあとなにげなくふと思うても、iPodにはダウンロードをしてなかったりする。「幻想交響曲」を聴きたいと思うても、今日聴きたいのはロリン・マゼール指揮クリーブランド管の演奏であって、iPodにダウンロードしておいたレナード・バーンスタイン指揮フランス国立管のものではないという、これはちょっと不便かもなあ。まあそういうあれこれとっかえひっかえして聴きたいと思う者にしてみたら、あらかじめパソコンにかなりの枚数のCDをストックとしてダウンロードしておいてそこにiPodをつないでパソコンで曲の入れ替えをしたりするという方法をとるしかないんやけれど。さもなくば30GBのiPodを買うて大量のCDをダウンロードしておくか、ということですわな。
 もちろん簡易式の再生装置と割り切れば、そこまでこだわりたい時にはかさばってもええからCDウォークマンを持っていくというように使い分けをするまでなんやけれど。ただ、iPodの薄くて小さいのに慣れたら、CDウォークマンはやっぱりでかいし重いよなあ。まあ、すべての欲求を満たすものというのは存在せんわけやから、そこは考えて使うとするか。

4月30日(日)

 今日の昼間、野球中継を見ていたらフィギュアスケートの浅田真央選手が大豆どりんくの宣伝に出演していた。浅田選手が俳優の柳葉敏郎さんに大豆ドリンクの説明をして「知ってた?」ときく。柳葉さんが「知ってるよ」とこたえたら、だらだらと涙を流す浅田選手の顔がアップになり、慌てた柳葉さんが「知らなかった!」と答えると、ご機嫌になって銀盤上よろしくポーズをとる。
 浅田真央選手がタレントやったら、ははあこんなことさすんかいなと、まあそれだけで終るところやねんけれど、彼女が昨年末のグランプリ・シリーズの金メダリストであるというようなことを考え、さらにまだ企業に所属する社会人やなく今年の4月から高校生になったばっかりの子であるというようなことも考えると、この宣伝をこしらえた広告代理店の人が一流スポーツ選手の、しかも金メダリストというものに対してなんら尊敬の念を感じておらんことがようわかるね。だいたい涙を流させるなら浅田選手やなく村主選手でしょ。この宣伝をこしらえた人にしたら、浅田が村主でもどっちでもええのと違うか。
 私は自分が運動が苦手で精神が軟弱なぶんだけ、一流のアスリートに対してうかつに茶々はいれられんと思うている。プロフェッショナル、あるいはトップクラスの人物に対してどういう気持ちで接しているか、宣伝なんかはっきりとわかるね。
 不快、というほどやないけれど、その程度の扱いしか受けられんということは、この宣伝は浅田選手にはまことに気の毒な仕上がりという感じがしたね。


てなもんや囲炉裏端 ゆっくりまったり掲示板ですお気軽にご利用下さい。

メールはこちらまで。どうぞよろしく。


過去の日記へ。

ホームページに戻る