ぼやき日記


6月21日(水)

 おお、「フロッグマンショー」が本日で最終回を迎えるやないか。古墳刑事コフィーちゃんの活躍も悪の秘密結社鷹の爪の陰謀ももう見られないのかと思うと寂しいのう、たーかーのーつーめー。
 フラッシュアニメで動きがほとんどなく声優もコフィーちゃんなど女性役を除くとフロッグマン一人で何役もやるという超低予算やからこそ、そのナンセンスのセンスが光っていたと思う。思うに、何をやりたいのかがちゃんと見えているから面白いわけで、これは別にアニメでなくとも映画でもドラマでも小説でも芝居でも同じことやわなあ。例に出すのも何やけれど、「ひぐらしのなく頃に」やとか「SOUL LINK」なんていうアニメは結局そのストーリーから伝わってくるものが弱いわけですよ。前者やと、同じ登場人物を使うて繰り返し同工異曲の怪談を演じさせる理由がわからんのですよ。後者にいたっては、女性マッドサイエンティストがわざわざ宇宙ステーションで軍の施設にもぐりこんで人体実験をやる必然性があらへんから、ストーリー全体が矛盾だらけのものになってしもうている。仕官候補生たちはそろいもそろって私的な感情を優先させて後先考えずに行動し自体をさらにややこしいものにしてしもうているし、こういう仕官に率いられた軍隊は不幸といわんならんな。そういいつつもまだ見ているのは、ここまできたら、矛盾点を全てきちっと整理して決着をどうつけるのか見届けたいという気になっているからなんやけれどね。そういうアニメがおたくをターゲットにして金儲けをしたいという魂胆だけは見えるけれど。
 スタッフに「こういうものを作りたい」という熱意があるかどうかは見てたらわかるよ。「フロッグマンショー」や「OH!マイキー」みたいな低予算ナンセンス・フィルムにはそれがある。楽しんで作ってるのがわかる。そやから面白い。
 ちょっと終るの早いやん。もう少し楽しませてほしかったなあ、たーかーのーつーめー。

6月22日(木)

 今日の夕刊を読んでいると、アメリカ大統領ジョージ・ブッシュJr.がヨーロッパ各国の記者から「ヨーロッパではアメリカこそ国際社会での最大の脅威とされている」と言われて起こっている記事と写真が掲載されていた。私もそう思う。ブッシュJr.は「わが国は情報をちゃんと公開している」と民主的であることを強調していたけど、〈えくぼ票〉とかいう怪しげなもののおかげで大統領選挙に当選したのはどこの誰やったか。「オーストリアの世論調査では米国不支持が支持を上回っている」と言われたら「私は世論調査には左右されない」と答えたそうな。
 それこそ非民主的な政治姿勢なんやないかい。何を言うてもボロの出るおっさんではあるけれど。もっとアホなことを口走ったりする御仁ではあるけれど。
 私ね、「現代社会」の授業で政治についても教えるわけですよ。で、教科書には民主政治で国民の意思が反映されるケースのひとつとして「世論形成」というのをあげているわけですよ。むろん思想誘導の危険性というのもおさえた上で、それでも世論というのは選挙のない時期に国民は政府をどう評価しているかのものさしになっているわけですよ。新聞で内角の支持率が上がったの下がったのということが話題になったりするのは、民主政治において世論というものがいかに重要であるかを示しているわけですよ。
 いやしかし、「世論調査に左右されない」ということは、「国民の意見なんか無視する」ということなわけで、「どこが民主的やねん」とその場で誰かツッコまなんだんかいな。どんな独裁者でも世論というものに対しては敏感なわけで、そやから情報操作をしたり恐怖政治をしいたりして表面上だけでも国民が自分を支持しているようにもっていくんやからね。
 こういう人が核兵器使用のボタンを指でもてあそんだりするんかいなと思うと笑いも凍りつきますわ。

6月24日(土)

リーグ戦再開の甲子園
 昨日は甲子園でリーグ戦再開の試合があり、天候は気になったけれど雨は前日のうちに降り切ってしまい、試合は無事行われてよかったよかった。試合には負けたけれど、片岡のホームランを目の前で見られたし、まあよしとしよう。
 それにしても、昨日はよく移動した。授業で生徒を「住まいのミュージアム」に連れていき、いったん戻ってからすぐに大阪市の南側にある松原市まで出張。仕事が終ってバスで近鉄南大阪線の河内天美駅まで行く。これが各駅停車しか止まらへん駅で、途中停車した駅で急行なんかが抜いていくのを待ったりして時間がかかる。あべの橋で地下鉄に乗り換えて梅田に出、阪神電車で甲子園に。ちょっとした遠足よりもよほど移動距離は長かったと思うぞ。
 今日は所用で京都に行ったから、この2日間で相当な移動距離になっているはず。「一人遠足」と呼びたいわい。
 甲子園で大騒ぎしたりしていたから、帰宅時はもうへろへろへろへろ。一度寝転ぶともう起きたくないくらい。今朝起きてもまだ疲労がとれてへん。やっぱり年いったんやなあ。

6月25日(日)

 大相撲元大関北天佑の二十山親方の訃報に接する。死因は腎臓ガン。享年47。
 先代の三保ヶ関親方が「北の湖と北天佑を東西の横綱として番付にのせるのが夢」と広言してはばからなかった逸材。たしかに大関昇進までは私も北天佑が横綱になる可能性は高いと思っていた。そやけど、大関昇進後は地位を守ることにとらわれてしもうたか、豪快な取り口が見られなくなり、結局大関のまま引退してしまう。大関在位期間の長さは貴ノ花に続く第2位やけれども、それは決して勲章とはいわれんところが残念だ。
 記憶に残っているのは千代の富士との熱戦。実弟が千代の富士の九重部屋に入門し、「リンチ事件」で若くして廃業した。北天佑の弟というだけでいわゆる「かわいがり」の標的になったんやろう。弟の無念を晴らさんかのごとく、千代の富士に対してだけは見違えるほど激しい相撲をとった。なんで他の相手にもこれくらいの気迫で取られんかと思うた。きっと優しいお兄ちゃんやったんやろうなあ。その優しさが勝負師としては弱点になったんかもなあ。
 親方になってからは白露山を幕内にまで育て、これから三役も狙わせられるというところやっただけに、この若さでの死は本人が一番無念やったやろうと思う。
 謹んで哀悼の意を表します。

6月26日(月)

 今日の朝日新聞の夕刊を読んでいたら、声優さんの特集記事が載っていた。この日記でも書いたことのある「コンバット」のCMに、有名俳優の起用などが話題となっている。個人的には今だけの現象として取り上げるんやなく、「刑事コロンボ」の小池朝雄さんや「警部マクロード」の宍戸錠さん、「シャーロック・ホームズの冒険」の露口茂さんなどNHKの配役の妙の伝統なんかも押さえてほしいところなんやけれどね。
 で、声優の代表格として、「ふしぎの海のナディア」のネモや「攻殻機動隊」「イノセンス」のバトー、「ブラック・ジャック」でブラック・ジャックを演じる大塚明夫さんを取材していたけれど、なんと大塚さんはやはり俳優である父親の周夫さんから「声の仕事もやってみたら」と勧められたという。なに? 周夫さん? 大塚という姓で周夫さんというたらあの「チキチキマシン猛レース」「スカイキッドブラック魔王」でブラック魔王を演じた、「ガンバの冒険」で白イタチのノロイを演じた、あの大塚周夫さんですかあ! 無知な私をお笑い下さい。今の今までこの2人が親子やなんて知らなんだよう。みんな知ったはりましたか?
 周夫さんは辛口の渋い声。それに対して明夫さんはマイルドな深みのある声。声質が違うから、わからなんだなあ。ブラック魔王の息子はブラック・ジャックやったんですね。なるほど同姓や。そこに気がつかなんだとは……関係あるかい!
 この分でいくと、意外な人同士が姻戚関係にあるというようなことがあるかもしれん。実は平野綾は平野文の姪、とか(冗談のつもりで書いたけど、ほんまやったらすごいな)。

6月27日(火)

 昨日の日記に対する反応が返ってまいりまして、メールでのご指摘では大塚親子のことは納谷悟朗・六朗兄弟くらい常識的なことなんやそうですね。無知な私をさらにお笑い下さい。関心のあることについては無駄に知識があるくせに、そうでないことについてはほんまにうといのです。偏りが激しいんです。そういう人間です。まあこれで1つ常識を身につけたと思うといて下さい。そのかわり、桂米朝と桂小米朝が親子やということを教えてあげます。えっ、みんな知ってた? えーと、北桜と豊桜が兄弟であると……知ってますか。露鵬と白露山が兄弟だと……知ってますか。うーんと手塚治虫と手塚眞は親子で……これこそ常識か。えーとえーと嵐寛寿郎と森光子は伯父と姪の関係で……アラカン自体忘れられてるかわからんですな。横山エンタツと花紀京が親子で……これも常識やけど、かなり古いな。藤山寛美と藤山直美は親子……知らんもんはおらんか。大木こだまと海原さおり、内場勝則と未知やすえは夫婦……ご存知ですね、きっと。新田次郎と藤原ていが夫婦で藤原正彦はその息子で……これも有名やろうな。中田ダイマル・ラケットは兄弟! 夢路いとし・喜味こいしも兄弟! 中川家も兄弟! 桂枝雀とマジカルたけしも兄弟! 海原やすよ・ともこは姉妹! コシノヒロコとコシノジュンコとコシノミチコも姉妹! おかべりかと水玉蛍之丞も姉妹! 阿川弘之と阿川佐和子は親子! 檀一雄と檀ふみも親子! 幸田露伴と幸田文も親子! 幸田文と青木玉も親子! 古田敦也と中井美穂は夫婦! ウルトラの父とウルトラの母も夫婦! ウルトラの父とウルトラマンタロウは親子! バカボンのパパと天才バカボンも親子! 目玉親父と鬼太郎も親子! マジグリーンとマジピンクとマジブルーとマジイエローとマジレッドは兄弟……はあはあぜいぜい。
 いやあ、意外な人たちが姻戚関係にあるものですねえ。みんな知って……ますね、きっと。

6月28日(水)

 誘拐というのは割に合わん犯罪であるというのは周知の事実やと思うていたけれど、「テレビに出ていたのを見て、誘拐を思いついた」という程度で、即席で集まった者たちが実行したんやから、まあ逮捕されるわなあ。
 誘拐でほんまに成功したのは、私が記憶している限りでは「グリコ・森永事件」の「かい人21面相」たちくらいのもんやろう。これはまあ特別なケースやろうとは思うけれど。
 今回の事件で一番気の毒やったのは、犯人の潜む部屋と間違えられて土足で家にあがられた男性やね。犯人も犯人なら警察も警察じゃ。さぞかしびっくりしたことやろう。もしこの人がびっくりして心臓マヒでも起こしていたら、警察の責任は重大ですぞ。あり得へん話やないと思うよ、ほんまに。
 ともかく、営利誘拐というのは手間がかかる割に成功率が低い犯罪やと思うね。それでもこの犯罪が絶えることがないというのは、なんでなんやろう。ちょっとした不思議であるように私には思えるんやけれど。

6月29日(木)

 今日はタイガースは試合がなく、必然的にナイター中継もない。ジャイアンツの試合は行われているのにこちらもナイター中継はなし。そうか、ジャイアンツ戦なら必ず全国中継があるという時代は終ってたんやなあ。私は毎日タイガースの試合ばっかり見ているから、ジャイアンツ戦の中継があるないかなんて気にもとめてなんだ。だいたい、全国ではジャイアンツ中継の枠やのに、関西だけその枠でタイガースの試合を流したりしていることもあるからな。
 ジャイアンツ戦の中継が気になるのは、その中継をしている局で、深夜にアニメを放送している場合だけで、これは録画開始時間を設定しなおすという作業があるから。
 ううむそうか。野球のオフシーズンというのは毎日こんな状態なんやなあ。試合がないとなんやもの足りん。これが半年続くんやから、開幕近くなるとうずうずするわなあ。
 というわけで、今日は食後ゆっくり本を読みました。まあ、こういう日も必要ではあるんやけれど。

6月30日(金)

 今日は、久々にジャイアンツの試合をじっくりと見る。交流戦が終ってから初めて対戦することになる。
 なんや惨めというか哀れというか。なんですか、あのディロンという外国人選手の草野球みたいな守備は。特にバカスカ打つ訳でもないし。そらアリアスを急遽獲得したくなる気持ちはわかる。
 ところでジャイアンツにはディロンのかわりになるような若手内野手はいてへんのやなあ。若手選手からひたむきさが感じ取れないのは確かやけれど。
 テレビ解説の江夏豊さんは「ジャイアンツには強くあってほしい」という希望を述べたけど、私はこのままガタガタ状態が10年くらい続いてくれてもええと思うている。そしたら「球界の盟主」なんていうポジションは雲散霧消し、プロ野球界はより公平になっていくと思うんやけどね。


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