ぼやき日記


6月1日(木)

 最近はスパムメールにもあまり面白いものがないので日記に書くネタにならんなあ、数だけは嫌っちゅうほどくるのになあ。そう思うていたら、「ウルトラマンのワレメ」なるタイトルのスパムが混じっていた。ネタになるかと思うて開いてみる。
「初めまして、私は森園あきこ。19歳で短大生です。teacup.「みんなの掲示板」っていうところの地域別の書き込みを読んでメールしました」。
 なんや、普通やん。そのあとも「えっちの友達とかにもなってもらえる感じですか…?」てな調子でごくあたりまえのデタラメお誘いメール。
 どこが「ウルトラマンのワレメ」なんやと思うていたら、最後の一行、P.Sとして添えられている一文がタイトルに関係していたのでありました。
「どちらかといえばあきこはウルトラの母のワレメのようにつるりです」。
 おお、森園あきこ嬢は「ウルトラの母のワレメ」を見たことがあるのか! 私もウルトラマンのファンになって長いけれど、あのスーツの下に隠されたM78星雲光の国の人々の正体を見たことはないぞ。だいたいウルトラの母は人間と同じような生殖器を有しておるのですか!
 もしかしたら、この森園あきこ嬢はM78星雲光の国の関係者かもしれん。
 む、待てよ。「あきこ」という名は「ウルトラマン」に登場したフジ隊員のファーストネームやないかいな。もしかしたら、あなたの旧姓は「フジ」? となると、年齢もおそらく「ウルトラマンマックス」のヨシナガ教授と同じくらいなのか!
 というわけで、なんとかオタクの気をひこうと考えたスパムメールやろうけれども、正しい知識(?)があれば森園あきこなる人物が私たちよりも相当年上の女性であることに気がつくのであった。まだまだ甘いぞふっふっふ。
 ところで、ほんまにウルトラの母のワレメは「つるり」なんやろうか。見てみたいとは思わんけれども。その謎を解明すべく、第2弾のメールがくるのを待ってるんやけど、さすがにニセオタクは一発だけで球が尽きたらしい。しょうもな。

6月2日(金)

 今日はかなり疲れていたので、帰りに寄ったコンビニで無性にアイスが食べたくなる。抹茶のアイスもなかがおいしそうやったので手にとってみる。販売者は「祇園辻利」。ほんまもんのお茶の店やないか。ということは、味には期待できそう。その場で食べたい衝動を抑え、妻の分も合わせて購入。夕食後のデザートとしていただく。
 味が濃い。しかしこくがあっておいしい。ほんまもんのお茶の味がする。真ん中のあんこもみっちり入っているけれど、食べている時は抹茶の苦味によう合うていて、一気に食べてしまう。袋の表示を見ると、「アイスクリーム」とある。乳脂肪分10%と、こちらも中身が濃い。さすがいささか高めの価格設定をしているだけのことはある。
 それにしても、京都の葉茶屋が思い切った構成をかけているんやなあと思う。福寿園がサントリーと組んで「伊右衛門」というペットボトルの緑茶を出したりして、ブランドイメージを表に出した商品展開をしている。
 となると、次は一保堂あたりか。「一保堂 雁ヶ音」なんてお茶のペットボトルがコンビニに並ぶ日もくるかしれん。そうなると逆にブランドイメージが落ちるか。緑茶ブームに乗ってどこかが仕掛けてくる可能性がないとはいわれんな。

6月3日(土)

 結局DVD−RWドライヴを買うことにし、午前中は昨晩から今朝にかけて録画した番組「西の善き魔女」「シムーン」「シュガシュガルーン」「学園アリス」「機動警察パトレイバー」「彩雲国物語」「超新星セイザーX」「ふしぎ星のふたご姫Gyu!」などを見てから昼頃でかける。パソコン専門店に行き、ほしい機能だけついているドライヴをさがす。いろいろ機能がついていてもどうせ使いこなせへんし、予算の関係もある。価格も手ごろで機能もそれなりで、しかも期間限定値引きというものを見つけたんで、それを買う。これで教材作成などに活用できるやろう。特にデジタルビデオで撮影したものを編集してDVD化するというような使い方ができそう。ついでに梅田の旭屋書店に寄り、DVD売り場で「探偵!ナイトスクープ」のDVDを買おうとしたら売り切れていて、取り寄せてもらうことにする。7月発売の分も予約。家の近所のユニクロでチノパンを買う。これで週末の買い物は終了。
 帰宅してから録画しておいてまだ見てなんだ「フロッグマンショー」と「ケロロ軍曹」を見ながら昼食をとり、あとは夕方までプロ野球の中継を見る。これがまた逆転また逆転という目の離せない試合で、最後はタイガースがサヨナラ勝ち。妻が「この回で終るわ」と予言したらその通りになった。
 テレビ中継を見ていたら、客席にいる外国人女性をとらえた画面に目がいった。私の勤務校に来ているNETの先生やないの。黒人女性で小柄やけれどもかっこいい人やからすぐにわかる。隣には同僚の若い女性の先生もいてたから、間違いない。客席に移っているのが知人やったりすることはたまにあるけれど、職場の同僚というのは初めて。月曜に「I watch you on TV.」とでも声をかけるか。ところでこんな英語で通じるやろうか。
 試合終了後、寝床にもぐりこんで本を読みはじめたけれど、さすがにくたびれて寝てしまう。起きたらちょうど夕食の時間。録画しておいてまだ見てなんだ「アニマル横町」と「探偵!ナイトスクープ」を見る。それからパソコンに向かいこの日記を書いているわけやけれども、こういう週末を過ごしててええんか。買い物がでけたからええとしておこうか。

6月4日(日)

 日記を書くのにBGMにしようと、つボイノリオのベストアルバムがたまた手近にあったのでパソコンにほりこんでかけてたら、ついつい歌に聴き入ってしもうて何も書けやせんがね。つボイノリオのCDはBGMにはならへんのでみなさんも気をつけよう。あら、あなた、つボイノリオのCDを持ってへんの。avex系の歌手の曲を聞いても左から右に素通りするから、今度からavexのCDを聴くことにしよう。あ、わし、avexのCDいうたら「犬夜叉」や「仮面ライダー龍騎」のサウンドトラックか佐渡裕指揮のクラシックのシリーズしかないかも。
 他、すぐ手にとれるところに置いてあるCDは、なぎら健壱、牧伸二、宍戸留美、70年代TVヒットコレクション、海ゆかばのすべて、東宝特撮映画メインテーマ大全集、上原彩子のチャイコフスキー、バーンスタインのガーシュウィン、内田光子のモーツアルト・ピアノソナタ全集……。嘘じゃありゃせん、ほんまじゃで。この中でBGMに向いているのはどれかなあ。あ、このネタでもう日記が書けた。BGMなんか要らんじゃないかいな。

6月5日(月)

 DVD−RWドライヴを使ってDVDに動画を焼いたのはええけれど、ソフトの使い方が悪かったかディスクのファイナライズができておらず、パソコンのDVD再生ソフトでは映像を見ることはできるけど、テレビにつないだDVDプレイヤーでは見ることがでけんのじゃ。これでは生徒に見せる教材にはならんやないのさ。よいやさのよいやさ。
 今日はあまり時間がとれずマニュアルを調べることがでけなんだけれど、明日こそはなめるようにマニュアルを読んでなんとかファイナライズを成功させて教材用のソフトを作るぞう。それにしても、たいていのコピーソフトはコピーしたらディスクのファイナライズもできるようになっているけれど、ファイナライズだけできる機能というのは独立してはついておらんみたいなのね。これでは今回私がやったように編集してバラバラに焼いた映像データがある場合に困るではないですか。そうか、ハードディスク上で編集しておいて一括してコピーせんならンということか。うーむ、エンジニアの考えることは効率性を重視するのが当然となっているからいかんなあ。私のようなずぼらユーザーはけっこういると思うんやけれどねえ。
 もしかして、単に私が見過ごしているだけで、実はちゃんとファイナライズ機能が独立してあったんやったらごめんね。ただ、今のところ見つかってへんということは、あってもわかりにくいということか。それやったらついていても意味ないよねえ。

6月6日(火)

 ファイナライズだけの機能がソフトにみつからなんだので、HDに保存してあった記録を新しいDVD−Rに焼き、同時にファイナライズするという形で一からやり直したらDVDプレイヤーで再生でけた。うーむ。DVD−Rを損した気分。

 3月に卒業した生徒が私のもとにも立ち寄ってくれた。しかも、立て続けに3人も。高校で担任をしたのはこの前卒業した生徒たちが初めてやから、こういう嬉しさも初体験。あ、養護学校時代に1人だけ学校に遊びにきてくれた子がいて、すごく嬉しかったなあ。あれ以来か。教員をやっていて喜びを感じるのはこういう時なんやなあと実感した。

 帰宅後、タイガースの試合をテレビで見る。放送枠は、全国ネットではホークス対ジャイアンツの試合を中継してるんやけれど、関西だけはタイガース戦。タイガースがファイターズに完敗し、早々と試合が終ったんで、全国版のホークスの試合に切り替わった。
 テレビ朝日のアナウンサーは、前々から野球中継の基本をはき違えていると思うていたけれど、今夜もそうやった。2点差でホークスがリードしてむかえた9回表、ジャイアンツは2死ランナーなし。アナウンサーは「このバッターが出たら、清水にまわる! サヨナラ男の清水にまわる!」と興奮している。ジャイアンツの小坂内野手が三塁打を打って清水外野手に打席がまわった。
「さあー! 2試合連続サヨナラの清水が打席に入った!!!」
 冷静に考えてみましょう。点差は2点。しかもホークスの本拠地ヤフードーム。たとえ清水がホームランを打ったとしても同点止まり。その裏にホークスが1点とれば試合はホークスのサヨナラ勝ちになるというホークスに有利な条件。しかもマウンドに上がっているのは、12球団でも有数のストッパー馬原。もし馬原が清水との勝負を避けて歩かせたとすると、逆にフォースアウトをとりやすい状況にもなる。清水がいくら勝負強いというても、そこまで興奮する場面やないやろう。
 テレビ朝日はいつから読売系列の放送局になったのかな。そこまで強引にあたかもジャイアンツが大逆転をするかのような実況をせんでもなあ。それに、ジャイアンツ戦のテレビ視聴率は今年も昨年なみ。つまり、野球をほんまに見たい層だけが見るようになっているということやろう。つまり、時代は変わった。そやのに、福岡からの中継で露骨にジャイアンツにかたよった実況をするテレビ朝日のアナウンサー。おそらくジャイアンツファンが見てても白々しさを感じたんと違うかな。福岡からの中継やねんから、ホークスびいきでもええやん。その方が現地の空気を伝えてくれると思う。
 テレビ朝日のスポーツアナウンサーは、大阪の朝日放送にみんな一度出向し、福本豊さんに鍛えてもらいなさい。「福本さん、今のプレーはどうでしたか?」「あかんね」。「福本さん、シーツは絶好調と見ていいんですか?」「そんなもん数字見たらわかるやん」。「福本さん、気迫あふれるヘッドスライディングでしたね」「怪我せんでよかったね」……という会話の後をどのように続けるかというテクニックを身につけていただきたい。そして、トラ番主義の朝日放送でも、タイガースが負けている時はその事実を受け止め、無理に盛り上げずにお通夜みたいな放送をしていることも知っていただきたい。
 テレビ朝日のアナウンサーは野球があんまり好きやないかルールを知らんかどっちかやないかと思わせる実況でした。

6月7日(水)

 授業で「現代社会」などというもを教えていると、例えば「技術革新」なんていう話をする時に、自分の子どものころの家電と今の家電の違いを例にあげて説明したりするわけですね。で、話が過去回顧モードにはいると予定していたことよりもどんどん話が変わっていく。
 今日は高度経済成長期に技術革新が進んだというような話をしていたわけやけれども、真空管がトランジスタに変わってテレビがすぐにうつるようになったというような説明が意外に難しい。
 今の子どもにしてみたら、テレビなんかリモコンのスイッチを押したらパッとつくもんなんやろうけれど、私の子どものころはそうやなかったもんな。真空管があたたまるまで、ブラウン管にはなんにもうつらなんだよな。しばらくしたら画面がぼんやり明るくなって、ぼけた画像が映し出され、時間を追うごとにそれがはっきりと見えてくるというような塩梅やった。
 そのことからまず具体的に話さんと、テレビがスイッチを入れたらすぐにつくという状態がいかに画期的なことやったかということを理解してもらわれん。いや、たぶんどう具体的に話をしてもほんまの意味での理解はでけんやろうけれど。
 ホームビデオなんかなかったからカセットテープにアニメの音声だけ録音して、映像を思い出しながらセリフを覚えてしまうまで何度も聴き返した、なんていうのもきっとわかりにくい話であろうなあ。
 年をとるということは、若者にとっては歴史でしかないことを自分の体験として語れるようになるということなんやなあということがだんだんわかってくる。そういう年頃になったんですわ。

6月8日(木)

 有線放送で評判になってとうとうCD化されたという「猫夜叉」というグループの「しあわせ大阪」という曲をやっと聴く。スポーツ紙などではかなりほめていたし、リーダーが「横山エントツ」を名乗っているのが、故実を踏まえたものであるだけに、かなりユニークなものやないかと期待させるものはあったわけね。グループの名前は漫画のタイトルのもじりやし、おそらく遊び心にあふれた楽曲やないかと。
 正直申しますと、私の好みにはあいませんでした。やっぱり有線放送のリクエスト曲だけあるわ。全体がぬるい。ぬるま湯にひたひたとひたっているような楽曲が好きな人には好まれるかもしれんけれど、珍品好きの私には当たり前すぎてちっともそのよさが伝わってきません。
 やっぱり私は、出町柳から電車が走ったり(1)、東京より大阪の方が淡路島に近かったり(2)、どんなにうまいたこ焼き焼いてもやっぱりタイガースが勝ちよらんかったり(3)するような、そういう歌の方が好みです。人気のある地名をあげ、人情があってええ町やとほめたたえるというような歌とは相性が悪い。面白い歌やったら京フェス合宿の「名盤アワー」で披露しようと思うていたけれど、そこまでには至らなんだ。
 「名盤アワー」向けに時々あれこれとCDショップで珍品を探すんやけれど、ツボに入る楽曲にはなかなか出会わんのですなあ。いえ、珍品のストックはもちろんあるから企画自体は今年もやる気満々なんですけどね。

註 (1)中之島ゆき「出町柳から」(2)ミス花子「好っきやねん」(3)西川のりお「がんばれたこ焼きタイガース」

6月9日(金)

 今日も朝から録画してあったアニメを見ながら食事して、少しでもHDDの容量の残りを多めにしておかねばならんと、そんな毎日。この年になってこうも毎日アニメばっかり見ているというのはどういうことでしょう。何も見ているものすべてが面白いというわけやないのにね。楽しみにして見ているのは「シムーン」、「女子高生」、「桜蘭高校ホスト部」、「錬金3級まじかる?ぽかーん」、「涼宮ハルヒの憂鬱」、「ブラック・ラグーン」、「ゼーガペイン」、「獣王星」、「銀魂」、「シュガシュガルーン」、「フロッグマン・ショー」くらいか。あっ、「おねがいマイメロディ〜ぐるぐるシャッフル〜」と「機動警察パトレイバー」を忘れたらあかんな。
 なるほど、ここに書いた倍くらいのアニメと特撮を見て、毎晩プロ野球を見て、奇数月は相撲も見ているんやから、家にいてる間に本は読まれへんわ。なんでこんな生活になってしもうたんか。
 ネタ的には毎日その日に見たアニメの感想を書き綴る「アニメぼやき日記」に変えた方が毎日ネタに困らんですむかも。ただし、そうすると読者をより狭めてしまう危険性が高いんで、今のところかろうじて踏みとどまっている感じですかな。
 それにしても今季は本格的なSFやファンタジーにこれというものがないかわり、「まじぽか」や「女子高生」みたいなすっとぼけた話がけっこう面白かったりする。前季は「ノエイン」と「舞−乙HIME」という力作にはまっていたのですけどね。ほら、もうついていかれへん人がどんどん出てる気がするぞ。

6月10日(土)

 旭屋書店のDVD売り場に注文していた「探偵!ナイトスクープ」が入荷されたというんで、昨日店に買いに行き、今日は1巻の「爆発卵」と「母乳でケーキ作り」だけ見る。こういうのは一気に見ると笑い過ぎで疲れてしまうので、少しずつ味わいながら見るのがよろしいな。
 見たことがない人は不幸である、とだけ言うておきましょう。そして、つくづく関西に生まれ育ち在住できている喜びを味わうのでありました。そうかて、関東では一時期放送そのものがなかったということやからね。東京のテレビ局は、関西発のおもろいテレビ番組を恐れているのか、あまりネットしたくないみたいやし。もっとも、そのまま全国放送すると、なんでか視聴率は関西でやっている時より低いらしい。四半世紀前、上岡龍太郎さんが「笑っていいとも」のテレビショッキングに出演した時に言うてはった。「僕が東京の番組に出んのは、ですね。箱根から東は民度が低い」。もっとも、引退前の一時期は巻頭からも出演依頼がきてかなり出まくってましたけどね。まあしかし、半分シャレで言わはったんやろうけれど、当たらずとも遠からずかもしれん(こういうことを書くと箱根から東の読者を失いそうですが)。
 DVDを見ていて、上岡局長時代の「ナイトスクープ」は、探偵と局長の間に流れるいい意味での緊張感が番組に漂うていたなあと気がついた。今の西田敏行局長が悪いというわけやないです。西田局長は探偵局にアットホームな雰囲気を持たせているという点で、番組に新風を吹き込んだわけやからね。
 大好きなあなたも、見たことのないあなたも、借り手でも見ましょう。DVD売り場にないとは、取り寄せましょう。私は朝日放送からもワーナー社からも一銭も宣伝料はいただいておりません。金を出して買うたくらいです。つまり、純粋にお薦めしているのです。特に上岡局長時代を知らん方は必見ですぞ。難を言えば、嘉門達夫探偵や越前屋俵太探偵などのVTRが未収録やということですか。特に俵太探偵のものは再度見たい! 7月に発売される第2弾に期待しよう。
 DVDを切ったらテレビ放送の「エンタの神様」をやっていた。たいして面白くもない小梅太夫とかいう芸人のギャグに会場の若者が爆笑しているのを見て、「笑いの質」の違いを感じた。


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