ぼやき日記


7月21日(金)

 今日から夏休み。というわけで昨晩は所属学年の飲み会があった。もっとも、今年度の幹事は私が当番にあたっていて、ネットで調べて職場に近く交通の便がよく、定額コースの飲み放題つきで料理が充実しているところを探し出した。探せばあるもんやね。我ながらようこんなにうまいこと見つけたと思うわ。クーポン券もついていたんで、消費税や短時間だけ参加した人の分を値引きするなどというような形で活用でけた。今回は非常にうまくいったと思う。さあ、次回はいつ頃、どこにしようか。けっこう、幹事というのは好きやったりするんですね。

 今日の午後、久しぶりに雨が上がった。いやほんまに今週はよう降った。もうそろそろ梅雨明け宣言といってほしいな。

 夏休みに入ったのは生徒だけ。仕事が終って帰宅し、のんびりとプロ野球オールスター戦を見る。SHINJOが例によって好き放題していた。レインボーメタルカラーのバットを使うたかと思うと、ベルトのバックルには電光掲示板をセット。それで二塁打を打ったりセンターでスライディングキャッチをしたり、ちゃんとプレーでも見せ場を作るところがSHINJOらしいところやね。それはそれとして、最終回に藤川とクルーンがカブレラ、小笠原、里崎、フェルナンデスという強打者たち相手に速球合戦を繰り広げたのには見ごたえがあった。公式戦なら勝つことが第一目的なわけやけれど、ここでは個人のこれぞプロという技量を見せたらええ。藤川に2三振をとらせたところで最後の1アウトをクルーンに任せるというところなんか、岡田監督やるやんかと思うたね。交流試合の実行で対戦そのものには新鮮味が欠けるかもしれんが、そのぶん勝敗を度外視して選手の持てる力をファンに披露させればええという、そういう姿勢でいけば、オールスター戦の値打ちは下がらんというもの。
 フジテレビの中継も、ボール犬ミッキーをクローズアップするなど、試合の進行に合わせた演出をしていて好感をもった。もっとも、なにかというとSHINJOと清原ばっかり映すのはちょっとうっとおしかったけど。
 これたけパ・リーグの選手を目立たせる演出をするんやったら、ジャイアンツ戦の公式戦の放送を削る分、ライオンズとホークスの試合に振替えるというようなことをしてくれたらええのになあ。今季は視聴率はとられへんかもしれんけれど、毎年続けていけば数字も上がっていくと思うんやけどねえ。

7月22日(土)

 今日は所用で京都に出かけるので、朝のうちに夕方の番組の録画予約をしておいた。プロ野球オールスター戦中継の関係で、「ウルトラマンメビウス」と「BLOOD+」が1時間ずつ繰り上がるので、そのように予約する。
 用事をすませて17時半過ぎに帰宅。「ウルトラマンメビウス」を見ようと思いテレビをつけると、16時半から始まって17時には終ってるはずの「メビウス」を通常の時間通りにやってるやないか! 慌てて新聞のテレビ欄を見たり、録画したものを見てみる。
 わっ! 細木数子が出とるやないか。そんな番組を録画した覚えはない!
 新聞をよく見直すと、野球中継のところに「雨の場合は17:30〜『ウルトラマンメビウス』」てなことが書いてあるやないか。つまり、オールスターは雨で中止になったんか。雨傘メニューになったんで、今、「メビウス」をやってると、そういうわけかいな。
 私は大急ぎで18時から「BLOOD+」の録画予約をやり直した。なんとかひとつでも録り逃しを防いだわけやけれど。見てたら「メビウス」はおもろいやないか。ああ、ちゃんと最初から見たい! 第1話からずっと保存してたのに、欠けてしもうたやないか……。
 新聞の書きようが悪いわ。野球の番組欄のところだけやなしに、雨傘メニューで時間が変わるものすべてに「野球中止の場合、変更」と書いておいてほしい。私のようなおっさんだけやなく、お出かけしている間に録画して、帰ったら見ようと楽しみにしていた子どもたちもいてるやろうに。
 毎日放送は責任もって来週もっぺん放送し直してほしいと思う。いや、もしかしたら抗議の電話をしてる親もいてるかもしれんな。ウルトラマンのかわりに細木数子の顔が出てくるんやもんな。怪獣より怖くて泣き出した子どももいてるんやないか。
 この前のブラックジャックでは雨傘を見逃さなんだ私も、今回はやられたよ。不覚やった!

7月23日(日)

ミス英会話
 原チャリが故障したので、バイク屋まで押していく途中に、右のような看板を見つけた。
「うーむ、最近はいろんなコンクールがあるもんやなあ。ミス英会話とはどういうイベントなんやろう。英会話教室に通っている生徒から選ばれるんかしらん。それとも外国人講師から選ばれるんかしらん。生徒やったら、美貌やスタイルと共に英会話の実力も試されるんかな」などとアホなことを考えつつ、携帯のカメラで写真をとる。
 で、道の側に飛び出した看板を見たら、「スミス英会話教室」と書いてあった。1枚「ス」の字がはがれただけでえらい違いや。
 読み方を変えたら、「失敗例を教える”ミス英会話教室”」ともとれるなあ。なんにせよ、はがれた文字ははやいとこ補充した方がええぞ「スミス英会話教室」。

 プロ野球サンヨーオールスター2戦目はたまたまええところでまわってきた藤本がうまいこと決勝タイムリーを打って200万円獲得。ひと振り200万円ですか。藤本君は三洋の本社に足を向けて寝たらあかんぞ。まあ、今年のオールスターはSHINJOと藤川のためのオールスターやったという感じやな。藤川は球界を代表する名選手になったという感じやな。その藤川をうまく使いこなさなんだWBC日本代表チームの某監督は、入院先の病院でこの試合を見てどない思うていたやろうか。

7月24日(月)

 私の勤務校の野球部は大阪府でも有数の強豪高校とあたり、無念の敗北。それでもプロから注目されているバッターからホームランを打たれた投手は(私も授業を受け持っている生徒です)、それだけの打者に勝負を挑んで打たれたんやから、立派ですわ。女子が圧倒的に多い学校で、なんとかメンバーを揃えて試合をするだけでも大変な学校が、全国から優秀な選手を集めて全国制覇を狙う学校に真っ向から勝負をしたんや。打たれたなら打たれたなりに得られたものは多いはず。さて、彼は9月からどのような変化を見せてくれるか。なんも変わってなかったら私は寂しいぞ。

7月25日(火)

 なんで私は朝早く起きて「ラブゲッCHU!」(声優志望の女の子が主人公のクサーイ青春コメディ)だの「僕等がいた」(高校生の女の子が主人公のわりと古典的な恋愛もの)だのという録画しておいた深夜アニメをけっこう一所懸命見ているんやろう。見出したらとりあえずどういう終わり方をするのか最後まで見届けたいという心理が働いているのは確かやけれど。
 まあ、「僕等がいた」はていねいに作ってあって、主人公の心の動きの描き方なんかはけっこう細やかで面白かったりはするんやけれど。なんか、中学生時代に妹の読んでいた「りぼん」の陸奥A子やら篠崎まことやらをなんかわからんけど一所懸命読んでいた時の感覚に似ているかも。
 問題は「ラブゲッCHU!」なんやなあ。展開はクサイし、「そんな奴おらへんやろ」という大木こだま的ツッコミをいれまくったりしているくらい穴だらけやのになあ。もしかしたらこの適度にツッコミを入れながら見るというところにツボがあるのかも。どうやら私は「ラブゲッCHU!」にツッコむことによってストレスを解消しているらしいことが、この日記を書くことによって判明したぞ。エウレカ!
 わかったと喜んでる場合やないか。そやけどね、この不健康な楽しみが癖になるもんでねえ。あなたもいっぺんやってみる? やらんでええて。

7月26日(水)

 暑かった。
 自転車で職場近くのスーパーに出かける用事があったんやけれど、熱射病になるかと思うくらい、暑かった。
 職員用のインスタントコーヒーを仕入れてスーパーを出たら、さらに暑くなっていた。
 何も考えんと自転車のサドルを素手で触ってしもうた。
 不覚やった。
 熱かった。
 帰宅してからタイガースとドラゴンズの試合を見てたら、元気を失ってしまうような試合やった。
 その時間だけ、寒かった。
 それはともかく、今日はほんまに暑かった。
 梅雨明けは近いな。

7月27日(木)

 昨日に引き続きクソ暑いし、タイガースはドラゴンズに3連敗するし、DVD−RWのヘッドをメーカーが交換したにもかわらずまたDVD−Rへの録画ミスを連発しよるし。ほんま、元気になれる要素というものがない。そのせいか「めしや丼」が屋号を改めた新しい看板を「やおい軒」などと読み間違えてどきっとしたりするんや。うわあどんな店や。苦味走った店長とうぶな大学生のアルバイトがお互いを意識しあいながら仕事をしているというような店か。そんな店には入りたくないぞ。で、お客は腐女子ばっかり。ますます入りたくないぞ。そんな屋号にするやなんてなんと思い切ったことをするんや。いっそのこと「やおい丼」にしたらどないだ。怪しさが五割増しになるぞ。
 一瞬、ほんまにそない思いました。われながらなんというてええのやら。

7月28日(金)

 予約していたDVDが入荷したというんで、仕事の帰りに旭屋書店のDVD売り場に寄る。レジのカウンターにヒジをついて身を乗り出し、店員さんと何やら交渉している男性がいる。どうもアニメオタクっぽい人で、後ろに並んでいると何を買うているかもはっきりわかるのであった。「ふしぎ星のふたご姫」を予約購入してたらしく、店員さんが予約票をケースからはがしている。立ち聞きしたくなくても、大きな声で話をしているんやから、自然と耳に入ってくる。予約した初回限定ボックスが品切れで入荷されなかったことに対するクレームらしい。また、他のシリーズを予約しようとしているんやけれど、それも初回限定仕様のものを取り寄せたいと希望してはる。それは店員さんの言葉に寄ると、今日発売のものやから、注文しても限定版が入荷するかどうか確約でけんということらしい。まあ、店員さんとしたら確約してもし入荷せず通常版の商品が入荷されてクレームをつけられるてはいかんから、当然の対応やろう。ところが、そのお客さんはどうしてもそれを手に入れたいと粘っている。「できれば予約は2ヶ月前にはしていただきたいのですけれど……」。そらまあそうやろう。もし私が店員やったとしても、同じような対応しかでけんやろうなあ。
 しかしなあ、後ろで客が並んでるんやぞ。ええかげん納得して引き下がってくれよ。そう思いつつも、なんかこのオタク的悲しさみたいなものを感じてしもうていた。相手の話が耳に入ってへん。自分の都合だけでものをいう。つまり対人コミュニケーションがまともにでけへん。オタクという名称がいささか蔑みの意味をこめて使用されるのは、こういうことがあるからやねんやろうなあ。
 別の店員さんが応援にかけつけ、そのお客さんには先の店員さんが対応を続けている横で、私は「涼宮ハルヒの憂鬱 1」の初回限定版を購入した。もしかしたら、くだんのお客さんが欲しがっているのは、これと違うかなあ。いやいや、ほんまにお好きな人ならば、先月発売の「朝比奈ミクルの冒険Episode00」も購入しているはずやし、その時に全巻予約しておけば何らトラブルは発生せんはずや。そやけど、本日発売で初回限定版というところが、ちょっとばかしひっかかるなあ。
 一番ひっかかるのは、こうしてネタにしたのはええけれど、もしかしたらこのお客さんが私の日記を読んでくれている人やったりしたらどないしょうと、これがかなり相当実に非常に大変ひっかかるのでありますね。「日記に書かれていたのは、実は私です」なんていうメールがきたらどないしよう。私は知らん人でも、相手は私を知っていたりすることというのは、時々あるもんで。
 それやったらネタにするなといわれるかもしれんけれど。ちゃんと予約してDVDを手に入れて、なんとなく優越感にひたってしまった自分が、そのお客さん以上にイタイんですわ……。ああ悲しい。

7月29日(土)

 今日は昼に「虚航船団パラメトリックオーケストラ」の公演を見にいった。今回の出し物は久々に1本通しの作品で、「誘拐です」。金持ちのペットを誘拐しては小額の身代金を要求して稼いでいる兄妹とその友だちがいる。ある犬の身代金を要求する電話をかけたら、その家の娘も誘拐されていて、彼らは犬だけではなく娘の誘拐犯と誤解されてしまい……。
 パラメのレギュラーメンバーは今回はどちらかというと脇にまわり、ゲストの若手たちが活躍した。
 アイデアの根幹となる「犬の誘拐」という発想がええ。これを思いついた段階で秋山シュン太郎さんの勝ちやね。あとはそれをもとにどうふくらませていくかというところなんやけれど、そこに「娘の誘拐」を重ね合わせ、ストーリーを広げている。
 ここのところパラメのお芝居はとっちらかった印象が強かったけれど、今回はまとまりがよく、かっちりとしたできのお芝居やった。北野勇作さんはいつものように少し気弱なおっちゃんという役どころ。秋山さんは座付き作者だけに、人物のキャラクターのあて書きがうまいなあ。もっとも、最近ちょっと固定されすぎという気がしないでもないけれど。
 今回はマチネーで、ゆっくりと余裕をもって楽しませてもらいました。久しぶりに妻といっしょにお出かけもできたしね。

7月30日(日)

 今日はテレビで『第4回MBS新世代漫才アワード』を見る。
 優勝はNON STYLE。2年ほど前、NHKの新人漫才コンクールで喜味こいし師匠に苦言を呈されてから、白い服をきたボケ役の方が発奮したのか、見違えるように面白くなった。今年は上方漫才大賞の新人賞も受賞していたので、あとは『M−1グランプリ』を征したら3冠に輝くことになる。私の(気の早い)予想では、おそらく最終決勝にまで行くことは可能やろう。勢いがついたら優勝もあり得る。タンクトップの上に黒いスーツを着ているツッコミの方も相方の進歩に追いついてバランスがとれてきた。去年の『アワード』ではツッコミが弱かったからね。
 2位の$10(テンダラー)はネタの作り方がうまかった。特に野球ネタはさすがに『熱血!タイガース党』のレギュラーをつとめているだけの事はある。3位のとろサーモンは、いつものシカトネタを封じたのがよかったけれど、まだネタ数が少ないのか決勝でシカトネタをやって失敗した。眼鏡の小太りのボケ役は天才的な笑いのカンを持っていると思う。こちらも年末の『M−1』決勝には出てくるやろう。
 結成2年目というヒカリゴケが面白い。年の近い叔父と甥という関係があるということで、それをネタにしていたけれど、話の間のよさはそういう関係があるからこそかもしれん。スマイルのボケ役は、平和ラッパ、坂田利夫の直系といえる「アホ」ぶりがすごい。最近の漫才師にはないタイプのなつかしくも愛すべき「アホ」キャラやね。このコンビは数年後の『M−1』制覇を期待したい。今のままやとちょっとテンションが低くてコンクールには向いてへん。20年くらい続けてたらものすごくいい味のコンビになりそう。アジアンりあるキッズは実力派だけに、賞を取るにはかなり高いハードルを超えんとあかんやろう。
 以上、私的な覚え書きですけれど、若手漫才師のレベルがかなり上がっているのが実感できた。あと、1000人の高校生審査員の判定が、おっさんの私から見ても妥当な結果やったということを特筆しておきたい。ほんまに面白いものには、世代は関係ないということやと思う。

7月31日(月)

 「ブラック・ジャック21」もいよいよ大詰めか。〈ノワール・プロジェクト〉の全貌も今日明らかになったし、新聞紙上では次のクールの新番組の制作も発表されてるし。
 オリジナル・ストーリーは手塚治虫の持っている独特の味はあんまりないけど、無理に原作に忠実にしようとして中途半端になっていた前クールまでよりずっとよろしい。手塚原理主義者としては、中途半端なアレンジよりも大胆な改変の方がまだよいと、こう思うているのです。
 そやから、先週は「ピノコ愛してる」より、今週は「ブラック・ジャック病」よりと原作のタイトルが提示されてるのに違和感があるな。原作の一部を借用してはいるけれど、基本的にはオリジナルストーリーの一環として作られてるエピソードやしね。まあ、一部を借用してるから明記しておくべきと考えてるのか、オリジナル・ストーリーであっても必ず原作の一部は取り入れる方針なのか、そこらへんはわからんけれど。
 ブラック・ジャックなんかキャラクターとして確立してるんやから、『ルパン3世』シリーズみたいにどんどんアニメ作家の個性を盛り込んでいったらええと思うぞ。そのかわり、徹底的に面白くしてほしい。『アストロボーイ・鉄腕アトム』みたいななんじゃこりゃ作品にならなんだらそれでええのです。


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