ぼやき日記


8月11日(金)

 世間では今日から盆休み。テレビニュースでは、定番の「帰省ラッシュ」の話題を放送していた。帰省できるほど体力あるんや。私は夏バテで本日はダウン。休み中は運動不足解消のために夕方駅前の本屋に歩いていくことを日課としているんやけれど、今日はそれもできず。
 「読書感想文」を書いたらそれだけで力を使い切ってしもた。
 タイガースはドラゴンズにまたまたまたまた負けるし、NHKのアナウンサーはドラゴンズファンやのにそれを隠そうとして隠し切れず、中立を装いながら実はドラゴンズにものすごくかたよった実況をするもんやからよけいイライライライライライラしてしまう。
 ええい! 川上は大絶賛で、ダーウィンの好投は無視かい! 解説の梨田さんが気を使うてフォローしていたぞ。これやったら、CBC久野誠アナウンサーのドラ応援実況の方が聞いてて気持ちええぞ!
 NHKの実況は夏バテ促進に効能ありですわ。サンテレビの放送はないんかい!

8月12日(土)

 ドラゴンズに優勝マジックナンバーが点灯いたしました。M40です。ここからタイガースが逆転優勝するということはまずないと、タイガースファンの私でも思うね。去年のタイガースには、勢いと自信がみなぎっていた。対するドラゴンズは、少し焦りを感じさせた。今年はそれが全く逆になってる。ドラゴンズの選手は、現時点では誰もが思い通りになる喜びをもって試合をしている。タイガースの選手は思うようにいかないもどかしさを感じているのがわかる。もし今日タイガースの能見投手や太陽投手がこれまでとは別人かと思うような投球でもしたら、「ああ、タイガースに勢いがついてきたな」と感じてるんやろうけれど。この前のベイスターズ戦で誤審があって、そのあといったん逆転したけど結局負けた。ああいう試合を勝つと、優勝への勢いがつく。あの試合に負けたことで、勝利の女神が微笑む気をなくしたんやないかな。
 まあでも、今岡選手が開幕から全く打てなんだ上に長期離脱したでしょ。そういう状態でここまで優勝争いをしてきたんやからたいしたもんです。そやけどなあ、今日見たいにボロ負けしている試合でJOSHINのCMが流れて今岡選手が力強いバッティングをしたりしてるのを見せられると、たのむからCMを差し換えてくれと思うなあ。「六甲のおいしい水」のCMもなあ。今岡くんがにっこり笑って「はい一本」とペットボトルを渡すたびに「それよりも試合に出てヒットを一本打ってくれ」とか無茶なことを思うもんな。契約の問題とかあるから仕方ないとはいえ、今岡選手自身がテレビを見るたびにいたたまれんようになってるんと違うか。あれは酷でっせ。
 どんな作戦もどんな用兵もうまくいくから優勝するのか、優勝する勢いのあるチームやから何をしてもええ方にまわっていくのか。まあ、相乗効果というやつやろうな。これが逆まわりになると今年のジャイアンツみたいなことになる。悪循環というやつやろうな。
 というわけで、ドラゴンズファンのみなさん、おめでとうございます。
 でもやっぱり悔しい悔しい悔しい。優勝でけんでもええから残りの試合全部勝ってくれえ。

8月13日(日)

 1ヶ月半以上ためていたNHK大河ドラマ「功名が辻」を4回分一気に見る。1ヶ月まるまるの分量ですな。さすがに4本目に入るとかなり疲れてしもうたな。今年の大河ドラマは1話ごとにけっこう中身がつまっているから、立て続けに見るのはしんどいな。去年の「義経」は1話ごとの内容は非常にすかすかやったから、続けてみるにしても流して見られたけどね。

 妻の実家に帰省していた義兄が、東京方面行きの電車に乗る前に我が家に寄ってくれた。梅田駅から電話をくれたので、拙宅に着くのは何時頃で、返りの電車に間にあわすには何時に拙宅を出発せねばならんから、もてなせる時間はだいたい1時間15分程度かなあ、と計算する。
 義兄は以前2〜3回拙宅に来ているから、特に迎えに行かんでええやろうとたかをくくってのんきにプロ野球中継を見ていたけれど、予想の時間をすぎても到着しない。と、義兄から電話がかかってきた。どうやら道に迷ったらしい。拙宅とは別なマンションの区画に行ってしまってるみたいや。この時点で迎えにいったらよかったんやけれど、つい手を抜いて口頭で道を教えるにとどめてしもうた。これがあかなんだんやな。到着予想時間を30分過ぎてもまだくる様子がない。妻が携帯で連絡をとったら、私が説明した正反対の方向に行ってはった。
 結局妻が迎えに行くことで無事解決したんやけれど、ビールを一杯飲んだくらいで慌ただしく出発せなならなんだ。
 なんでこうなったかをつらつらと考えてみる。一つは、目印となる建物が夜になると暗くてわからなくなるということ。これは夜に来てもらう場合にはコンビニなど別の目印を教えてあげた方がええ。次には、相手が何回か来ているからとこちらが安心していたこと。道というのは、一度覚えたと思うても、案外細かいとろは忘れているもんで、毎週1回行って10回目くらいからやないとそらで道を歩いたりはでけんのやないかと思う。他にもいろいろと原因は考えられるけれど、だいたいこの2点が主要因ということになるやろうな。
 私も毎年東京に行っていても御茶ノ水の定宿から丸の内の目的地までの道は(タクシーに乗っていくから)いまだにわかってへん。さすがに定宿と御茶ノ水駅の間とその近辺の様子はかなり覚えたけどね。ああそれから東京駅の構内はまだ迷うなあ。特に舟和のいもようかんを売っている売店を探すのにいつも時間がかかっている。東京ばな奈やら人形焼きやらどうでもええみやげはあちこちで売ってるのに、いもようかんは一軒しか売店がないんや(ないかなーと思う)。東京駅構内の構造が頭に入ってへんなあと毎年感じるもんな。
 というわけで、うろ覚えの場合は正確を期そう。相手が記憶に自信があるような場合は、特に危険。盆休みに旅行に行く方は特に気をつけて下さいね。

8月14日(月)

 東京は朝から停電で大変やったようですね。この日記を読んでくれてはる方にも被害はあったかと思います。電気がないとこのクソ暑いなか、大変やったでしょう。というても、東京の最高気温は33度くらいですか。大阪は朝起きたらそれくらい。昼には36〜7度まで上がってますねん。体温なみの気温が毎日続くんやからたまらんね。
 それてもお盆やから、京都まで妻とお墓参りにいってきた。京都も確かに暑かった。そやけど、大阪の暑さが地表からむっと熱気がこもるようにたまっているのに比べて、日陰やと意外にしのげる。これはやっぱり緑の多さと町の真ん中に鴨川が流れて川風が吹くからやろうな。同じくらいの気温でも、暑さの質が違う。
 京都から大阪に帰ってきたら、夜の7時を過ぎてたのにもわわわわああんとくるもんなあ。もっとも、9時くらいからは台風の影響か風が吹きはじめ、高層マンションの真ん中へんにある拙宅のベランダやとかなり強めの風で、けっこう涼しい。
 それにしても、この暑さは汗かきの私にはこたえまっせ。家を出る前にポロシャツを一枚着替え、墓参りのあとで涼みに入った喫茶店でポロシャツをまた着替え、帰宅してからTシャツに着替えた。ポロシャツ3枚Tシャツ1枚と洗濯物を増やしてばっかりや。ここまで着替えたのは前の団地から引っ越しをする時に荷物整理をして以来と違うか。
 京都の喫茶店のお手洗いで着替えた時なんか、ポロシャツを脱ごうとしても背中にへばりついて脱がれへんのやもんなあ。その喫茶店で水分を補給したものの、最寄駅から拙宅まで歩いている間、のどが乾いて苦しかった。脱水症状とまではいかんけれど、口の中がねばついてどうしようもない。帰宅してすぐに冷えたミネラルウォーターをがぶがぶ飲んでしまいましたよ。
 この体内にたまった熱を何かに利用でけんもんかとさえ思うね。体全体に水のパイプを巻きつけて、人間温水機になるとか。私の体温でぬくもったシャワーを浴びるご婦人の姿を想像……しないほうがよろしいな。ああもう暑さで頭がわいてますわ。

8月15日(火)

ホースがのびて地面に水を
 体温を超えて発熱しているというような気温。東京では小泉首相が神社にお詣りしたとかいうて大騒ぎして新聞にもでかでかと一面に写真が掲載されているけれど、なんじゃこら、人はみんな傘をさしてるやないか。雨か、雨なんやな。つまり、そのぶん地面が冷やされて気温がまたまた下がってるわけやな。靖国神社が大阪にあったら、参詣者も取材陣もばたばたと熱中症で倒れてるやろうなあ。お騒がせ首相にもこの際ぶっ倒れていただいてもええんではないか。もっとも、私はなんでこのおっさんが神社に詣ったくらいで大騒ぎするか理解でけん。首相が神社に詣ることで日本政府に東アジア武力侵略の意思があるということにつながるとか考える人たちに誇大妄想癖があるように思う。日本における神道は中国における毛沢東主義とも韓国におけるキリスト教ともぜんぜん位置付けが違うということをそういう人たちに理解してもらうように首相は努力しなはれ。「心の問題」とかいう意味の伝わらん言葉を使うから誤解されるんと違うか。
 それはともかく、あまりに暑いんで、夕方の散歩兼書店行きは拙宅からちょっと離れた店に行き先を変更し、川風にあたりながら涼むという計画を立てた。ところが、大川沿いに遊歩道を歩いたんやけれど、この川風が微妙に生ぬるい。川の水もぬるま湯になってるんと違うか。川べりから上の道に上がって大川をまたぐ橋を渡る。ここの川風もけっこう強く吹いているのになんや生ぬるい。一汗かいたぞ。吾妻ひでおさんの新刊を買えたんで、まあよしとするか。
 写真は川沿いの遊歩道。左側は水道栓から伸びているホースで、右側はその行く先。遊歩道の並木に水をやるようにしてあるんやけれど、水は出てません。これはやっぱりシルバー人材センターから派遣されたというような人たちが定期的に栓をひねりにくるようになっているんやろうか。そうやないと、ここのところ雨らしい雨も降ってへんから並木も脱水症状になったりするかも。それはないですか。

8月16日(水)

 いくら禁漁区域で漁をしていて逃走したからというても、拘束するのはええとして、武器を持たぬ者を射殺するのは行き過ぎやないか、ロシアさん。どういう状況下で発砲したのかは、新聞報道ではわからんので、これ以上突っ込んだコメントは控えるけれども、殺したらあかんでしょう。日本の外務省はこういうことについての交渉はあまり上手やないという印象があるけれど、ここは国民の生命と利益を守るという原則で交渉していただきたい。さあ小泉さん、いくら任期終了目前やからというても、ここでええかげんなことはせんといてほしいな。神社のお詣りよりも今ここにいる国民の命の方が大切なんやから。そうかイラクの時みたいに「自己責任」で押し通して、政府は何もせんかもしれん。結局あの「自己責任論」は、こういうケースでも適用できるということなんやな。ここで漁船員を助けたら、イラクで人質になった人を助けなんだのは間違いやったということになるという理屈も成り立つからね。

 それはともかく、台風の影響で北からの風がかなり強く吹いてきた。ベランダで煙草を吸う時に困るのが、風でライターの火がつかんということ。煙草を吸う定位置から離れた南側のベランダに移動したら、部屋そのものが風よけになってくれてちゃんと火がついた。
 部屋に戻ってサッシをしっかり閉めても外の音はごうごうと鳴っている。昨日の晩なんか、ベランダのテラスが風で共鳴してポーッという音がたびたび響いて睡眠妨害をしていたし。かというて風の通り道を作っとかんと暑うて寝られへしなあ。冷房に弱いからエアコンは最初からつけてへんし、悩むところですわ。

8月17日(木)

 一気に太陽系の惑星が増えるそうな。惑星の定義を変えたら、小惑星群の中の比較的大きく安定しているものなどが惑星に昇格するそうな。なんか合格規準を甘くしたおかげで学力不足の受験生でも東大に合格できたというか、医薬品から医薬部外品に規準が下がったんでコンビニでも売ってええことになった栄養ドリンクというか。少なくとも冥王星の外側の第10番惑星発見! というようなニュースやったらなんかわくわくするんやけどなあ。宇宙の神秘をまたひとつ解明したという喜びに欠けるのね。こういうやり方で惑星を増やすことにどれだけの意味があるのか、門外漢である私には理解でけんのですわ。
 ところで、新しく惑星に昇格した星には和名はなんとつくのかな。ここまでは陰陽五行説などや、欧文名の漢訳を採用していたけれど、元小惑星なんか訳しにくいよね。ここは風水思想を活用して、青龍星、朱雀星、白虎星、玄武星なんていう名前をつけたらかっこええんやないかな。
 上げ底惑星なんやから、名前も位負けするほどすごいのをつけてあげたいものです。

8月18日(金)

 昨晩深夜に録画したドラマ「怨み屋本舗」を今朝見て、起きてきた妻に「木下あゆ美以外にも特撮系の人けっこう出てるで。ほら、オンドゥル語の人たちで虎太郎をやってた人もレギュラーや」というと、「ああ、牛乳ばっかり飲んでた」という返事。これだけで同じ俳優の顔がちゃんと頭に浮かんでいることがわかるわけで、この夫婦はほんまにもうほんまにもう。
〈特撮系の知識がない方への註〉
 木下あゆ美は「特捜戦隊デカレンジャー」でジャスミンことデカイエローを演じていた。「オンドゥル語」は、「仮面ライダー剣」に出演していた若い役者がそろいも揃って滑舌が悪かったため、ファンの間で彼らがしゃべる聞き取れない言葉をこう称していた。その中の一人、白井虎太郎役を演じていたのが竹財輝之助という俳優で、虎太郎という役は大の牛乳好きという設定であった。

8月19日(土)

 今日は映画「日本沈没」を見た。あまり芳しい評判は聞こえてなんだけれど、面白いやないですか。特に田所博士役の小林桂樹の学者馬鹿ぶりやとか、山本首相役の丹波哲郎の貫禄やとか、一切CGを使用してない中野昭慶特技監督の臨場感あふれる特撮とか。森谷司郎監督の演出は、最後が尺が足りなかったのか恋愛話にはあまり関心がないのかラストの部分だけはもの足りなかったけれど、日本が沈没するまでの政府の危機管理体制の問題点やら国際政治の駆け引きやらにこってりと力を注いでいて見ごたえがあった。
 賢明なみなさんはもうおわかりでありましょう。昨日の深夜にMBSで放送された1973年版の「日本沈没」の話です。子どものころテレビで1回は見たはずなんやけど、子どもには難しすぎたのかどの場面もほとんど記憶に残ってなかったなあ。竹内均先生がプレートの理論について説明するシーンだけはかろうじて思い出せたけれど。
 1973年の時点で、映画は娯楽の王座をテレビにすでにあけわたしていたはずなんやけれど、こうやって見ると、映画がまだ映画らしかった時代に撮影されたもんなんやなあというのを感じたね。現在の日本映画は、テレビ局とのタイアップが多いせいか、どんなものでもテレビのスペシャル版みたいな「軽さ」を感じてしまうんですけどね。
 それにしても1973年版「日本沈没」がこんなに面白い映画やったとは。あ、今劇場公開されてる2006年版については、1年後くらいにテレビで放送するやろうから、その時に見ます。まあええやん。

8月20日(日)

 今日は「たちよみの会」例会日。湯川光之さんが顔を出してくれはった。湯川さんに教えてもろうたんやけれど、寺町蛸薬師にある「喜久屋書店」が「ランダムウォーク京都寺町店」という洋書の専門店に衣替えしたとのこと。もともと寺町通の「喜久屋書店」は2軒あって、それぞれ「漫画館I」「漫画館II」と分かれていた。ひとつは漫画とヤングアダルト文庫の専門店で、一つはアニメのDVDやCD、グッズなどの専門店という分け方をしていた。それが一つに統合され、あいた方が洋書の店になったということになる。確かに、アニメのグッズなどは寺町通に「ゲーマーズ」、新京極通に「アニメイト」と競合する店もあり、たまにグッズのフロアにいってもそれほどお客は入ってなかったもんなあ。今日、帰る途中で「漫画館」に寄ってみたら、アニメのDVDやCDは2階にそのまま移動され、品揃えも分かれていた時とさほど変わってなかったけれど、グッズなどはかなり縮小されていたように思う。
 いや、「喜久屋書店」はこの際どうでもよろしい。今日の目玉は「ランダムウォーク」です。私は洋書に関しては門外漢なんやけれど、かなり冊数は充実しているように思われたね。改装前の「丸善」に匹敵する規模や。昔の「丸善」の洋書売り場はかなり在庫が多く、高校時代など圧倒されてしもうた記憶がある。確か英語の勉強をするために「ドリトル先生アフリカいき」のペーパーバックを購入して辞書なしで読んでみたりしたんやった。あー、昔話はどうでもよろしい。おっさんになるとこういう昔話をついやってしまうのかいかんなあ。
 「丸善京都店」が閉店してから、学術書に関しては「ジュンク堂河原町店」がその役割を補填するような形で開店した。そして、今度は洋書について「ランダムウォーク」が補填する役割をになうことになったということになるんやろう。
 「丸善」閉店の折には「河原町近辺から文化がなくなる!」と危惧していたけれど、必要なものはこうしてちゃんと代りができるんよね。だいたい「丸善」の閉店は決して顧客が減ったからではなく、あくまでも本社の意向やったわけやから、「丸善」を必要としている人は一定数いたはずやと思う。そういうニーズにこたえる形がちゃんと出てきた。決して河原町近辺から文化が消え去ったわけやない。そう思うと、なんか安心もし、嬉しくもなったのでありました。


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