ぼやき日記


8月21日(月)

 夏はやっぱり井村屋の「あずきバー」やのうと、この夏もけっこうぱくぱく食べている。食べながら、妻と「これはどうやって作ってるんかねえ」と話をしていたら、今日の経済ニュース「ワールドビジネスサテライト」で、井村屋の工場まで取材班が行って、その作り方を教えてくれた。なんと、砂糖と小豆だけの「ミックス」と呼ばれるゼンザイみたいな液を急速冷凍させ、そこに木製のバーを突っ込んでいくだけという実にシンプルな製法。これには驚いた。そのシンプルなところが飽きのこないおいしさの秘密なんかもしれんなあ。
 ニュースによると、「あずきバー」は年々アイス業界でシェアを伸ばすロングセラー兼ヒット商品らしい。しかも大人の消費者層がのびているとか。確かに子どもは赤城食品の「ガリガリくん」を好むけれど、大人の口ではちょっと甘過ぎるよねえ。
 ところでアイスといえば、高校時代に学食で売っていた「ナッチョコ」と「ジャムンチョ」はクラスのみんなとよう食べた記憶があるけれど、一時復活してたのが、最近はまた見なくなった。エスキモーにはぜひ再発売をお願いしたい。

8月22日(火)

 全国高校野球選手権大会決勝戦のテレビ視聴率が発表された。ふだん野球を見ない人も巻きこんだという意味では、野球ファンの一人としては嬉しいことやけれど、これで熱狂した人たちがプロ野球を見てくれるかというと、そうはいかんところがまあ辛い。野球そのものの面白さよりも、熱中症でぶっ倒れそうなところで長時間全力を尽くして体を動かすという異空間と「青春」の蕩尽が熱狂を呼ぶわけで、毎日毎日夜に電気をつけて涼しい顔をして実はものすごいことを平然とやってのけているプロの世界は、まあ異質ですわな。
 関東ではNHKが23.8%でテレビ朝日が5.5%。足したら29.3%。面白いのは関西で、NHKが14.7%で朝日放送が14.6%、合計29.3%と数字的には全く同じやけれども、NHK派とABC派がまっぷたつに分かれるところやね。私からしたら、なんで関東の人はNHKばっかり見るのかなあと思う。NHKの野球中継は、むやみに冷静でおもろないやん。それに対しABCの実況は「絶叫の植草アナ」以来、伝統的に感情をあらわにして隠さないところが人間臭くてええのにな。
 妻と話していたんやけれど、やっぱり関西は官より民という感覚なんやろう。また、ABCやMBSなど民放放送局は、テレビでもラジオでも生活に密着した番組を常に提供していて、視聴者としては常に親しみを感じているから、高校野球の放送でもつい民放を身びいきししまうということもあるかもしれん。
 まあ、親しみという点でABCを選んでいるんやろうな。他の地域では、中部でも北海道でも九州でもみんな圧倒的にNHKの視聴率が高いからな。もし高校野球が名古屋であったとしたら、果たして関西の視聴者がメ〜テレのアナウンサーの実況を聞きたがるかどうか。そこらあたりはわからんなあ。

8月23日(水)

 んー、井川が打たれ、下柳が打たれ、明日は安藤がきっと打たれるに違いないから、これまで対戦成績を優位に進めてきたカープにまさかの3連敗ということになるんか? まあもうナゴヤドームで1勝もでけなんだ時点で連覇なんてあきらめてるけどねえ。もう少し食い下がってほしいなあ。
 で、今日の試合でカープの大竹投手が四球を出してランナーをためたところで、ブラウン監督がマウンドに歩いてきた。投手を激励しにきたんかなあというくらいに思うていたら、だんだんエキサイトしてきて主審の友寄さんに抗議をし始めた。早口の英語でまくしたてているので、友寄主審が必死で通訳の人に話をする。すると、ブラウン監督はますますいきりたってなんかもう激怒して集音マイクに怒声が入るくらいのでかい声でどなっている。私も監督の抗議シーンはテレビでだいぶ見てきたけれど、マイクが声を拾うというのは珍しい。もっとも、早口の英語のアクセントの強いところだけしか拾うてへんから、何を言うてるんかは不明ですけどね。
 結局ブラウン監督は暴言退場になったんやけれど、ふつう、監督が退場する時というのは審判がジャッジを下してすぐに「おかしいやないか」と(岡田監督の場合、口の動きでこう言うているのがはっきりわかる)その審判に直接抗議するもんなんやけれど、冷静にダグアウトから出てきてピッチャーのところに行って、そこからヒートアップしていく抗議というのはなんか不思議な光景やったなあ。友寄主審はブラウン監督になんて言うたんかなあ。最近の退場パターンを見ていると、最初は手を出したり暴言をはいたりする感じやない抗議でも、審判が何か言うたとたんにエキサイトするというような印象やもんなあ。売り言葉に買い言葉というやつですか。
 私はいつブラウン監督が一塁ベースを抜いて投げつけるかわくわくして見ていたんやけれど、残念ながらそういうパフォーマンスはなかった。でも、人がだんだん怒ってきてついに怒髪天をつくところまでいく様子をじっくり見られたんで、まあええか。いやあ、ある一点に達したら、一気にどかんといくんですねえ。いわゆる「キレる」というやつですな。
 それにしても友寄主審はブラウン監督に何を言うたんやろう。ブラウン監督はどんな暴言をはいたんかな。集音マイクはそこまで声を拾ってはくれなんだのでありました。

8月24日(木)

 今朝の日刊スポーツ大阪版の一面の見出しを見てぎょっとした。
岡田監督辞任
 ところが、ベンチで頭を抱えている人物は、眼鏡をかけている。よーく見たら、サッカーJリーグ横浜Fマリノスの岡田監督やないですか。
 ああもう、いくら新聞を売りたいからというて、関西にはなじみのない横浜のサッカーチームの監督の辞任を一面にもってくるかねえ。関西で「岡田監督」というたら、プロ野球阪神タイガースの岡田監督以外に誰がいてるというんですか。まさかマリノスの監督辞任が一面にくるやなんて思いもよらんのと違うか。
 我が家は宅配で日刊スポーツを講読しているから、どんな見出しでも否応もなく手にとらざるをえんわけやけれど、駅売りやコンビニ売りで買う人の中には、この見出しにひっかかった人もいてるかもしれん。時間がなくて急いで買うて、岡田違いやとわかった時、「やられたなあ」と許してくれる心の広い読者ばかりと違うやろう。
 いくらなんでもこういう見出しをつけるのはアンフェアやないかねえ。せこいぞ、ニッカン。

8月26日(土)

 水曜日に職場の同僚から「金曜日の甲子園のチケット、いりまへんか」と声をかけられ、すぐに行きます行きますと返事をし、職場の同好の士に声をかけ、3人で昨日のジャイアンツ戦を見に行ってきた。今年は早くも4回目。
 場内に入って、まず席を確認しようとチケットの番号を見ながら探す。甲子園の外野席はけっこう傾斜がきつい。階段をひたすら上るけれど、どこまで行ったら席があるねんというくらい上らされた。「おおっ! 最上段!」スコアボードの真横の「SSK」の看板の真ん前です。後ろにはカバンを置く余裕もある。なによりも、チャンスの時に立ち上がって応援する場合、いつもやったら後ろの席の人に気兼ねしてしまったりするんやけれど、そんなことに気を遣わなくてもええのがよろしいな。
 すぐ横、ちょうど同じ高さにカメラ席が設置されている。つまり、テレビで見る時のアングルと全く同じ。甲子園のでかさも実感できるし、風もよく通り、ナイター観戦にはうってつけやった。
 難点は、スコアボードの真横なんで、誰が打席に入っているか、ジャイアンツの選手については文字情報で確認でけんというところかな。なにしろ久しぶりのジャイアンツ戦なもんやから、新たに起用されている選手が打席に入っても誰が誰やらわからん。ワキヤ? 誰それ。カトウ? そんなんおったん。今ヒットを打ったんは誰よ。いつもやったらスコアボードですぐに確認することができるのに、昨日ばかりはそうもいかず。仕方がないので携帯のタイガース公式サイトにアクセスし、試合速報のコーナーに常時接続し確かめていた。ただ、かなり高い場所にあるんで、iモードの電波が届かず最新情報に更新されへんこともしばしば。
 初めて甲子園に行ってから今年で30年くらいたち、ここ10数年は少ない年で年2回は最低でも行っているけれど、内外野含めて最上段というのは初めてやなあ。最前列ならあるけれど。あとはもうバックネット裏くらいか、残ってるのは。いずれそういう席が何かの拍子にまわってくることもきっとあると信じて、気長に待つことにしよう。

8月27日(日)

 今さら私が日記に書くことでもないけれど、冥王星が「惑星」から「矮惑星」なるものに格下げされた。なんやこの前は惑星の数が増えるとかいうてたんに、減るとは極端な。と、思うていたんやけれど、新聞の記事などを読むと、なかなか政治的な動きがあったんですねえ。
 もともと冥王星の処遇には困っていたみたいやね。こいつだけ他の惑星と軌道が違うとか、まあいろいろあったようです。ところが、冥王星を惑星の列から外してしまうと、アメリカ人が発見した惑星がなくなってしまう。そこでアメリカに気を遣うて逆に惑星の規準をゆるくしてしまおうやとか、そういうようなことになったとかいうのね。で、結局「矮惑星」なるものを新設して「冥王星は惑星やなくなったけど、惑星に限り無く近いものなんですよ」という妥協がはかられたということらしい。
 学会もまた、政治的な動きからは自由になれん。まあ、昔から御用学者なんていう存在が権力者の都合のええような学説を出したりしていたわけやから、学会に政治を持ち込むというようなことがあっても別に不思議でも何でもないけれど、「矮惑星」やなんて「惑星みたいなもの」を新設することの学問的な意味というのはあるのかしらん。それもなんやしらんあほくさいことではあるなあと感じた次第。
 ところで、「矮惑星」の「矮」は英語では「ドワーフ」なんですね。小人の惑星ということですか。ということはもう少し小さいのは「ホビット」の名を冠して「準惑星」やとか「エルフ」の名を冠した「妖惑星」なんていうのが新設されるかもしれん。みんな揃ったところで失われた土星の輪を探しに旅を始めるというようなことがあるかな。なにしろ「惑星」というのは「あっちふらふらこっちふらふらしている星」という意味やから、旅に出ることくらいするかもしれんぞ。それはないか。
 ところで、今回はこんなとんちんかんなことをいう人はいなんだな。
「惑星がひとつ減って、SF作家も小説を書きにくくなっただろう」。
 そんなアホが一人くらいいてもおもろかったんやけどね。

8月28日(月)

 東京で共産党のビラ配りをしていたおっさんが、マンションのドアポストにビラを入れたのを「住居不法侵入」で逮捕したという裁判の一審判決がでた。結果は無罪。
 新聞によりますと、このマンションは別に玄関のところで住民以外が入れんようにしてあったわけではなく、これを不法侵入というのは逮捕の理由としては弱いなあと思うてた。検察のねらいははっきり「共産党だから警察は逮捕し、検察は起訴した」というのが正直なところでしょう。判決の主文には「このマンションではピザのチラシも投函されているが、投函業者が逮捕されたという報道もない」とあったそうで、おお、これはなかなかのクリーンヒットやないか。
 私は別に共産党のシンパではないし、どちらかというと支持しない政党のひとつではある。そやからというて、見せしめみたいに逮捕し、起訴するというのに対してはいくらなんでもやり過ぎやないかと思う。もしこれが石原知事のビラ配りやったら、警察は逮捕してたんか。検察は起訴したんか。そういう疑問はあった。
 それにしても、「ピザのチラシの投函業者」を持ち出したのは弁護団かな。ものすごい着眼点とはいわんけど、検察の論拠を封じ込めるにはこれで十分ですわ。というか、この程度のことでくつがえされるような論拠しか示せなんだ検察が情けないというべきか。
 これで有罪判決がでてたら、東京は最低の独裁自治体となるところやったと思う。辛うじて踏みとどまった、という感じかな。

8月29日(火)

 いやー、井川ようやった、偉い! 関本もよう打った。濱中、いくらヒーローインタビューやいうたかて、「明日も明後日も絶対勝ちます」てなことは言わん方がええと思うぞ。ともかく、甲子園やったらドラゴンズには負けへんのや。去年も今年も、タイガースとドラゴンズは直接対決というと、極端に内弁慶やなあ。結局は、熱狂的なファンの後押しあってこそということになる。ホークスやファイターズを見ても、地域に密着しているチームの強みを感じるね。古田監督がチーム名に「東京」を入れるように要望したスワローズも、都民の球団やということを強調してファンを増やしたいという思いがあるんやろうし。
 神戸とも大阪ともどっちともつかんオリックスバファローズが盛り上がらんのは、そこらあたりのことをオーナーが理解してへんからやないかと思う。
 神戸市が、スカイマーク・スタジアムで試合をしてほしいと阪神球団に申し入れたそうな。神戸市民の心の支えやったブルーウェーブが近鉄球団を吸収して京セラドーム大阪に乗り換えようとしている。それやったら兵庫県をフランチャイズにしているタイガースに試合をしてもらいたいと、こういうわけですな。私もそれでええやないかと思う。正直、京セラドーム大阪で試合するくらいなら、美しい天然芝のスカイマーク神戸で試合をしてほしいね。
 「がんばろう神戸」はどこへいったんやオリックス。大阪に来ても、旧近鉄バファローズファンがそのままオリックスを応援しに戻ってくるとか、そういうムシのええことを考えているんやないやろうな、宮内さん。

8月30日(水)

 9回裏、2死ランナーなし、1点勝っていてマウンドには藤川とくれば、もう勝ったも同然と思うよね。井上にホームランを打たれて同点にされた時には、何が起こったか一瞬わからなんだ。23時近くまで試合をして、結局引き分け。勝たんとあとがなかっただけに、この引き分けはきついなあ。あとはもう1日でも落合監督の胴上げを遅らせてくれたらそれでええわ。というわけで、明日は何が何でも勝ってね。せっかく私も甲子園に見に行くんやからね。

 今日は午後から研修で我孫子にある教育センターまで行ってきたんやけれど、そこらじゅうに「SoftBank」の看板を掲げた店ができているのが目についた。そのロゴタイプが「福岡ソフトバンクホークス」のユニフォームにつけられているのといっしょやから、私は最初ホークスファンクラブの事務局を全国一斉展開しているのかと思うたぞ。
 店の中をちらりとのぞくと、携帯電話の店らしい。そして、店の中に飾られているのは「vodafone」の立て看板。なるほどねえ。つまりボーダフォンの看板を一斉にソフトバンクに付け替えたんですな。
 確かに携帯電話市場で苦戦しているボーダフォンのイメージを一新するためにソフトバンクのブランドを全面に押し出すという作戦は理解できる。そやけど、私の頭の中では「ソフトバンク=携帯電話」という風には結びつかんのですね。別にボーダフォンのままでもええやないかなあ。もっとも、ホームグラウンド用のユニフォームの胸にもでかでかと「SoftBank」のロゴをいれるようなことをする企業ですから、ブランドを全面に押し出すというのが方針なんやろうな。
 私も2年ほどボーダフォンの携帯をドコモと併用していた時期があるけれども、特にボーダフォンに対するマイナスイメージは、ユーザーとしては持ってなかったなあ。あ、そうか。ユーザー以外にはマイナスイメージがあるということなんかも。そやけど、せっかく定着している看板を付け替えんなならんほど、イメージ悪いかなあ。

 明日は甲子園。というわけで、更新はお休みします。次回更新は金曜深夜の予定です。


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