ぼやき日記


10月11日(水)

あんたら邪魔やで
 仕事帰りに最寄駅の近くの文房具店の前を通りかかったら、店の入り口をふさぐように3頭のでかい犬が座っているのに遭遇した。
 いやまあ驚いたなあ。店の中の飼い主を待ってでもいるんやろうか。それにしては首輪もリードもあらへんし。野良にしては実におとなしく座っているし。リーダーらしき和犬はきちっと正座してるから、ちゃんとしつけられた犬らしい。
 いやでもこれ、文房具店に用事のある人は入られんよ。というか、犬に慣れてへん子どもやったら立ち止まって引き返してるか泣いてるかしてそうやな。
場所ふさぎ
 こ奴ら、とにかく微動だにせんのである。これはもう写真を撮らずにはおられなくなったので携帯電話のカメラを取り出す。ええアングルはないかと遠巻きにしつつも携帯を構えながら真横の位置に立ったら、手前の犬が「おっさん、うっとしいなあ」とでも言わんばかりにこちらを向いた。左側の写真がそれです。
 しかしこれでは場所ふさぎであるのがもうひとつわかりにくいなあと真後ろにまわってもう1枚。ね、こんなんが店の前にいたら入られへんでしょう。
 そにしても文具店の店員さんも困ったやろうなあ。追い払いたいけれど、あまりにでかいので「しっしっ!」とやって反撃されるのは嫌やろうし。ひたすら動くのを待つしかなかったやろうね。
 写真を撮ってその場を立ち去ろうとしたら、いかにも犬が好きそうな高校生くらいの男の子が正座犬に近寄って頭をなでようとしていた。もう少し観察していてもよかったんやけれど、本屋に行きたかったんで先を急いだ。
 それにしてもあの3頭、なんで首輪もリードもしてなんだんやろう。きちんとしつけられてから捨てられた野良やったんかしらん。謎と言えば謎な犬たちやった。

10月12日(木)

片岡胴上げ
 今季も甲子園球場の最終試合に行ってきた。なんとこの1週間のうち3日も甲子園に行ったことになる。土壇場で雨中止が急に増えたからなあ。予備日の切符を全部とった結果こうなったというのは以前書いたとおり。
 一昨日の新聞で片岡内野手が引退を表明したことを知り、昨日の新聞で今日が引退試合になるということを知った。思えば中西、木戸、長島(清)、亀山、伊藤(敦)、遠山、星野(伸)、和田など数多くの選手の引退試合を見てきた。最終試合には必ず行くようにしているので、引退試合に当たる確率は高い。
 和田と(修学旅行引率中で行けなかった)八木はチーム生え抜きでチームへの貢献度も高かったから、花束だけではなくて選手あいさつなどのセレモニーがあった。他の選手はたいていホームベースのところで花束をもらい、球場を一周したりするだけ。片岡も、タイガース在籍中の5年間はそれほど大活躍したわけでもないから、たぶん花束を渡しておしまいと思うていたら、なんとマウンドのところであいさつをしたりしているやないか。むろんそのあいさつには目頭が熱くなったりもしたけれど、ここまでしてもらえるなんて片岡というのは幸せな選手やなあと思う。PL高校で同期のドラゴンズ立浪選手から花束をもらったり、ファイターズでずっといっしょにやってきた下柳選手からも花束をもらったり。球場を一周したあとはタイガースの選手による胴上げ。ドラゴンズベンチからも何人か参加していた。おそらくPLがらみで立浪と福留、ファイターズがらみで上田あたりが加わったものと推測する。
 私の切符は一塁側のかなり上の方の席やったから、ズーム機能を用いて撮影してもあまりに遠くてご覧のようなボケボケの写真にしかならなんだ。まあ、その場にいたということはこのボケボケ写真から伝わっていることと思う。
 それにしても、今年の最終試合もほとんどの席が埋まっていたなあ。以前は試合に勝って終っても、マウンドのところに選手監督コーチが一列に並んで一礼したら、なにかしら寂寥感を味わったもんやけれど、最近はそのあとでライトスタンドがどんちゃん騒ぎをするもんやからなんや今季も終りという感じがせんのが難点やね。
 あのがらがらのスタンドで秋風に吹かれながらしみじみと季節の終りを味わっていたころが懐かしいなあ。今日なんか、明日いったらまた試合してそうな気分で帰途についたもんね。うーむ。

10月13日(金)

 いしいひさいちさんが菊池寛賞を受賞とのこと。「バイトくん」「御漫画」「がんばれ!!タブチくん」などの時代から愛読している世代としては、やっとこういう形でいしい4コマがまっとうな評価を受けたかと感無量ですね。
 「バイトくん」を最初に読んだ時には、4コマ漫画ってこんなに笑いが止まらんもんやったかと驚かされたものやった。私の実家で講読していた「京都新聞」に掲載されていた4コマは、まあいうたらオチの読めるものが多かったし、「サザエさん」はアニメよりはずっと面白かったけれど、爆笑とまではいかなんだ。
 センスの違いというのかなんというのか。今回の受賞理由は「『鏡の国の戦争』『ののちゃん』など鋭い風刺の効いた4コマ漫画」ということやけれど、「風刺」というのは当たっているようではずしている感じがするなあ。私なら「森羅万象の本質を鋭く突き、それを笑いという形に昇華させた」とでもしたいところ。あ、そうか、ほんまもんの「風刺」とはこういうことか。新聞の政治ヒトコマには「風刺」どころか外面をなぞっただけのものも多いのに、それが「風刺漫画」と思いこまされているということなんやろうなあ。
 同時受賞者に小林信彦、黒柳徹子と「徹子の部屋」、旭川市旭山動物園など。おお、小林信彦さんなんかもうとっくにこの手の賞は受賞していると思うたが。小林さんやいしいさんの世界に「世間一般」がやっと追いついたということなのかもしれんな。
 ところで、プレスの前に顔をさらしたのは1回だけといういしいさん(ずっと昔の「週刊プレイボーイ」に顔写真が掲載されていたのを記憶している)が、果たして受賞式に現れ、その姿を見せるのかどうか。もしかしたら菊池寛賞の選考委員の人らは、いしいさんの顔が見たくて賞を贈ったのかもしれんぞ。副賞100万円出しても見たい顔、ということか。

10月14日(土)

 今年も「京都SFフェスティバル」の合宿で「名盤アワー」という企画をする予定なのであるけれど、今年は「たらこ・たらこ・たらこ」のヒットにちなんで「CM特集」というのをやろうと思うている。
 そのため、「のこいのこ大全」というCDを取り寄せたり「キダ・タローのすべて」や「小林亜星CMソング・コレクション」を聴き直したりして選曲をぼちぼち始めている。
 意外に素材として魅力がなかったのが「のこいのこ大全」やったりする。確かに聞き覚えのあるコマソンも入っているんやけれど、いわゆる「名作」的なのがないのね。例えば「キダ・タロー」であればあの「かに道楽」をはじめとして関西人感涙ものの名曲が目白押しで、選曲に迷う。「小林亜星」もサントリー「人間みな兄弟」やら「日立の木」やらあれもいれたいこれもいれたいというような名作がたくさんある。ええ曲やからそのまま使い続けたりバージョンを変えたりして聴き続けられている。
 のこいのこのコマソンはほとんどはやしこば作曲なんやけれど、親しみやすいけれどもそれだけというものがけっこう多いんやなあ。うーむ、これは意外やった。たとえばこれが「楠トシエ大全」であったり「天地総子大全」やったり「藤本房子大全」やったとしたら、今も私らの耳に残る曲や時代の空気を伝えてくれる曲がもっとたくさん収録されていたのと違うかと思う。
 別に私の企画に間にあわんでもええから、歌手別や作曲家別のコマソンアンソロジーCDが出てくれんかなあと思う次第。まあ、そんなに枚数は売れんやろうから企画自体が通らんかもしれんけれど。

10月15日(日)

 今日のたちよみの会例会では京都SFフェスティバルの実行委員長をはじめとする京大SF研のメンバーが4名も顔を見せてくれた。久しぶりににぎわって、私としては嬉しい限り。

 ジャニーズ事務所のKAT−TUNのメンバー、赤西くんが語学留学でしばらく活動を休止するとかいうてスポーツ新聞では騒がれているけれど、私は別に関心がないから「好きにしたら」としかいいようがないけれど、何語を勉強するのかどこに留学するのかということなどをたずねられるとあいまいな答しか返ってこんらしい。こら何か裏にあると勘ぐられても仕方ないやろうな。一応休止で復帰する意志はあるらしいけれど、ほなら、いつ復帰するかというのもはっきりしておらんのやそうです。ファンにしたらたまらんわな。
 私の関心はそんなところにはなくて、グループ名であります。KAT−TUNというのはメンバーの頭文字を並べてつけたものらしい。ということは、赤西くんが抜けている間は「KT−TUN」にしておくのやろうか。まあ、定着したものを変えるわけにもいかんし、復帰の意志があるということやからそのままAを入れておいても支障はないやろうけどねえ。そんなしょうもないことを気にするかという人もいてるかしれんけれど、ねえ、気になりませんか? どうでもよろしいか、やっぱり。

10月16日(月)

 プロ野球阪神タイガース球団承認の「阪神タイガース検定」が行われるというニュースを発見(ここ)。ホームページ上で受けられるというものやという。内容は”「阪神タイガースの永久欠番は?」「赤星、金本、岩田の背番号を足すと」「藤川がグラブに刻んでいる文字は」といった計50の4択の設問に1時間で答える。8割以上の正解で合格証が発行される”とのこと。
 ううむ。タイガースファンとしては受けてみたい気もするけれど、3000円払うて検定に不合格したらもったいないよなあ。自信がないわけやない。1時間で50問なら、ちょっと難しい問題でも事前にタイガース球団史の本や選手名鑑を熟読してからアクセスしたならだいたいは解けると思う。
 ただ、どうも検定という発想が個人的には気にくわんところがあるわけね。私はタイガースが好きで、タイガースに関係することなら何でも知りたいと思うて「阪神サムライ物語」「大阪タイガース球団史」などなどさまざまな関連書籍をむさぼり読んだ。中学から高校の頃やから、一番知識を吸収し、記憶に定着させることができる時期でもある。おかげで、「大阪タイガース契約第1号は門前真佐人捕手」「タイガースの最初の背番号は選手の姓のイロハ順で決められた」なんちゅう何の役にたつでもない知識を(これこそトリビアですな)たくわえるに至った。でも、それは誰かに認めてもらいたくてたくわえた知識やないわけですね。それをいくら球団承認とはいえ、誰かに試されるのは嫌やなあと思うのね。
 私は検定に合格して合格証をもらうよりも、例えばグリーンウェル選手のヒットをこの目で見たという記憶や、新庄と塩谷が1イニング満塁ホームランをそれぞれ打ったのを見た記憶や、和田選手の引退試合に行ってその場の空気をいっしょに吸っていたことや、星野監督の「この悔し涙を来年は嬉し涙に変えてみせます!」という球場いっぱいに響き渡る言葉に拍手を贈った記憶の方が大切やねん。
 そやから、たぶん「阪神タイガース検定」は受けんやろうと思う。自分がどれだけタイガースが好きかということは、誰に認定してもらわんでも、自分がよく知っている。

10月17日(火)

 なるほどねえ。他国を攻撃するためやなく自国を防御するためやったら核兵器を持っても日本国憲法第9条には反しないということなのですか。つまりは他国を攻撃するためやなく自国を防御するためやったら反陽子爆弾を持っても日本国憲法第9条には反しないし、他国を攻撃するためやなく自国を防御するためやったら生物兵器を持っても日本国憲法第9条には反しないわけですな。
 ええい、飛行機に乗るのに予備の100円ライターをカバンに入れておいただけで出せのなんのという下らんルール(1人で2つ以上持ち込んではいけないのです。そのくせ、わかりましたそれならこのライターは処分して下さいお好きにして下さいと言うと、いやその他の方に持っていただいたらば別にかまわないのですがとわざわざ抜け道を教えてくれたりするんだ。何のためのルールかわからんではないかおい)と核兵器の保持とどちらが危険であるのか。
 こういう詐術がまかり通る国のことを「美しい国」というらしい。

10月18日(水)

 あべしんぞう首相は「教育再生会議」なるものを立ち上げた。はて「再生」とはどういう意味なんか。つまり今やっている教育は全部あかんからもっぺんやり直し、というつもりなんやろうなあ。そんなにあかんのやったら、即刻現在の指導要領を停止させな、今、この時点で毎日教育を受けている児童生徒は全て無駄なことをさせられているということになる。私もまた現在の指導要領に基づいた教科書を使用し、その内容にのっとった授業をしている。「再生」が必要というなら、私がやっていることは全て無駄なことなわけですね。
 ところでもういっぺんやり直すというからには現在行われている教育のいつかどこか区切りをつけ、そこにたちかえってやり直す、というふうに解釈したらええんかな。あの、しんぞう先生、「再生会議」というものを立ち上げる時に、その区切りをはっきりさせておかなんだら、委嘱されたヤンキー先生やら三平師匠のおかみさんやらみなさん何をしてええか困りますがな。「ゆとり教育」を仕切った文部官僚がちょうどええタイミングで退職したということは、「ゆとり教育」に切り替えたところからやり直し、「詰め込み教育」を再生しようということですか。教育基本法を改定したいということやから、「戦後民主教育」に切り替えたところからやり直し、「皇民教育」を再生しようということですか。長州出身であることを強調してはったから、「明治維新」からやり直し、「寺子屋教育」を再生しようというんですか。
 5年やそこらで教育方針を次々と変えていこうという、このスタンドプレー的な政策だけはなんとかならんのか。例えば「ゆとり教育」第一世代は、やっと20歳になったところくらいで、まだまだ「ゆとり教育」を受けた世代が社会でどのような力を発揮するのかわからんのですよ。少なくともあと20年後、「ゆとり教育」世代が社会の中核を担うようになるまでは、その教育効果は社会に反映されんのですよ。元来教育というのはそれくらいのスパンで考えるべきものやないかなあ。
 ほんまに何を「再生」させるのかはっきり伝えてよ。目標もわからんままに「変える変える」といわれて困るのは現場の教師なんですわ。

10月19日(木)

 明日から勤務校の文化祭。漫画研究部の部誌を一人で2時間近くせっせこせっせこリソグラフという簡易印刷機で印刷していたら、非常に疲れた(うちの学校の印刷室は生徒立ち入り厳禁なのです)。生徒完全下校後の教室見回りにもあたっていたので、さらに疲れた。こういう時はナンセンスなアニメをみてあははははと笑うのが一番と、今日放送された「銀魂」を見たら、めちゃくちゃシリアスな展開で、それはそれで面白かったんやけれど、あまりわはわはわはと笑う場面がなくてあてが外れた。あとはもう風呂に入って屁ぇこいて寝るだけや。風呂に入ったら少しは疲れが取れるかな。

10月20日(金)

 今日から勤務校の文化祭。体育館で舞台発表を見たり生徒の写真を撮るために模擬店をまわったりしていたら、より疲れた。今日も生徒完全下校後の教室見回りにもあたっていたので、たまらん疲れた。こういう時はナンセンスなアニメをみてうわはははははと笑うのが一番と、今日放送された「ケロロ軍曹」を見たら、ゲスト出演のキャラクターの声に聞き覚えがあった。最近の声優さんで、松島みのりさん(「キャンディキャンディ」の声をしていた人です)によう似た声の人がいてるもんやなあと思うていたら、エンディングのテロップに「松島みのり」と書いてあるやないか。ううむ、声の衰えを感じられんかったなあ。すごいなあ。それにしてもなんや「ケロロ軍曹」のギャグは毒が薄くなったなあ。テイストが「かいけつゾロリ」と似てきたような気がするなあ。同じサンライズの製作やから「ゾロリ」のスタッフがすっくり移ってきたかな。思ったほどぐふぐふぐふと笑う場面がなくてあてが外れた。今日は疲れ切って風呂にはいる気力もなく風邪をひいて薬をのんだりしているので、あとはもう風呂にも入らず屁ぇこいて寝よう。早く寝たら多少は疲れが取れるかな。


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