ぼやき日記


1月11日(木)

 どうも今日は一日背筋が張って、いや〜んな感じがする上に、お腹の調子もいや〜んな感じがしたので、1日薬で抑える。こういう無理をしていたらいかんのだけれど。しかも、朝、朝刊を新聞受けから出したら、朝日新聞だけで日刊スポーツが入ってなんだので配達所に電話してわざわざ持ってきてもろうたりですな、いつもより30分以上起きるのが遅れたりと最初っからいや〜んな状況やったりしたもんね。
 それはそれと、来年の秋から始まるJOBK制作の朝のテレビ小説は落語家志望の女の子が主人公なんやそうですな。今年の主役は藤山直美さんで、来年の主役は落語家志望ですか。JOBKは大阪色をどんどん色濃くしていくことにしたのかな。主役は今度はオーディションで決めるらしいけれど、師匠役なんかはどうするのかな。できたらほんまもんの落語家さんにやってほしいなあ。やっぱり上方落語協会全面協力で。それやったら「芋たこなんきん」同様毎日見るぞ。
 というわけで、まだいや〜んな感じは残っているので今日はもう寝る。明日を根性で乗り切ったら土日は養生しまっせえ。

1月12日(金)

 今日もまだいや〜んな感じは続いてましたが、なんとか根性で乗り切った。ああしんど。
 夜は録画しておいた相撲中継を見る。幕下上位の取り組みから録画してるから、けっこう見終えるのに時間がかかったりするけれど、若い力士の荒削りな相撲もなかなかよいものです。
 今日は十両土俵入りの前に「思い出の土俵〜平成元年初場所〜」と題して、19年前の相撲のVTRを流していた。小錦関がまだ大関で、なかなか体が締まっている。霧島関はあの頃からええ体やなあと思うていたけれど、改めてその筋肉のつき方がええのを再発見した。そして、何よりも、今の力士よりも腰を落した相撲をとっているのに驚かされた。
 あの時分は、小錦関や武蔵丸関、大乃国関など重量級の力士が多かったから、それを受け止めるために全体に体に肉をつけていたという記憶はあって、確かにその記憶は間違うてへんのやけれど、重くて大きい力士を攻めるために重心を下げる必要があったんやなあということにまでは当時頭がまわってなんだ。
 今の力士は全体に腰が高い。欧州勢が上位にいてるからよけいにそれを感じるのかもしれんが。そやから琴奨菊みたいに腰を落してがぶり寄る力士が出てくるのは必然やったんやなあと思う。重量級の多かった19年前には、がぶり寄りを得意にした力士は出てこなんだ。なんぼがぶっても相手が動いてくれへんのやもんな。
 というわけで、昔の相撲のVTRを見るのは、ただノスタルジーをかきたてるだけやなくて、時代ごとの相撲の質の変遷なんかを目の当たりにさせてくれたりするので、非常に面白かった。
 そんなこっちゃから、明らかに稽古不足の朝青龍が1敗だけで優勝争いに踏みとどまってられるんやで、ほんまに。

1月13日(土)

 今日は夕刊をとりに出たくらいでずっと家にこもってビデオ三昧。
 午後、昨日録画した「ケロロ軍曹」を見終えたあと、リアルタイムのテレビ画像に戻ったら、小沢一郎が漁師になって暴風雨の中で漁船に乗っており、風で吹き飛ばされそうになったところを鳩山由紀夫と菅直人に助けられ、力を合わせて明日に向かって進む、みたいな民主党のコマーシャルをやっていた。なんちゅうクサいCMやねん。しかも、臨場感を出すためにか、画面の隅に日本列島の地図を表示して津波警報や注意報の地域はここやとか出してる。いくら何でも不謹慎やろうと思うたら、あらら、津波警報は次のCMでも続けて出てるやんか。ほんまもんやったんやね。小沢さんすんまへん。
 というわけで、北海道、東北、北関東太平洋側のみなさんはさぞ落ちつかなんだことやろうとお察しします。
 おかげで相撲は幕下以下のものをカットされた上に画面の右側3分の1に日本地図がかぶっていて見にくかったやとか、「ウルトラマンメビウス」も「妖奇士」も地図で見にくいものをDVDで残すはめになったやとか、そういうわがままな文句を言うてはいかんのでした。そやけど、できたら「メビウス」と「妖奇士」は平日の昼でも深夜でもかまわんから今日の分は再放送してほしいなあ。特に「メビウス」は朱川湊人さんが脚本を書いていて美保純さんがええ味の演技をしているだけに、日本地図のかぶったのでは残しておくのに忍びないですぞ。明日毎日放送に電話してみようかしら。

1月14日(日)

 今日は相撲中継にデーモン小暮がゲスト出演するというので、BS2の相撲中継が始まる13時から録画予約した。実は去年の初場所にもデーモンさんはゲスト出演していて、この時はBSを含めた5時間目いっぱい出演しているのです。
 で、今年もそうかなと思うて長時間録画したんやけれど、なんのことはない、中入りの幕内土俵入りからの出演やった。なーんや。デーモンさんならではのなかなか鋭い視点での質問に、解説の高砂親方(元大関朝潮)もたじたじ。今年も楽しませてもろうたよ。
 ところでNHKは去年もデーモンさんを紹介するのにわざわざ「デーモン小暮閣下」とテロップに表記したり、アナウンサーもそう呼んだりしていたけれど、「閣下」はシャレとしては面白いけれど、公式の呼び方として使用してると、視聴者(特に老人)から文句がきたりしないのかな。NHKのアナウンサーがいちいち「閣下」とまじめくさって呼んでいるのにはちょっと違和感があるんやけれど。
 その点、今日の実況担当の岩佐アナウンサーは、なみいるNHK相撲担当アナウンサーの中でも随一の相撲マニアとして一部ファンから絶大な信頼を得ている人だけに、「閣下」などと卑屈な態度はとらんと「デーモンさん」と対等の関係を保持していた。私も別にそれでええと思うよ。
 もっとも、こと相撲に関してはデーモン小暮閣下は尊大な態度はとらず、実に謙虚な姿勢やから、岩佐アナウンサーとのかけあいもなんか達人が火花を散らしているような感じで実に面白かったなあ。

1月15日(月)

 掲示板でのご教示がございまして、「デーモン木暮閣下」までが正しい芸名なのだそうです。というわけで、「今日のゲストはデーモン木暮閣下です」と言うと、呼び捨てになってしまうのです。正しくは「デーモン木暮閣下さん」と、言わねばなるまい。それはそれでおかしな響きでありますね。

 今日から朝ドラ「芋たこなんきん」は1970年編に突入し、徳永家の長女は高校生となってフォークソングの集会に行ったりなんかしている。そこでフォークシンガー役で番組の挿入歌を歌うている林明日香という若い歌手の人が出ているのですね。で、シンガー役やから歌を歌う場面もあるわけです。
 70年フォークでしょ。森山良子や五つの赤い風船や青い三角定規の澄み渡った歌声が響いていた時代でしょ。のびのびと朗々と美しく歌わんならん場面でしょ。林さん、そこで2000年代初頭のかすれさせたような歌唱法を披露してはいかんのと違いますか。30年以上も未来からやってきたJポップ歌手がフォーク集会で歌うという、なんやSF的な場面を見せられた感じがする。
 せっかく時代考証をしっかりやって、小道具や風俗にものすごく凝った作りのドラマやのに、ここで現実に戻されてしもうた。若い歌手にとっては歌というのは声をかすらせて絞り出すように歌うもんなんやろうかなあ。そういう歌い方しかでけへんといわれたら仕方ないけれど、挿入歌を歌っている人をゲストで出すからには歌手の役でというのがなんか裏目に出たという感じがしないでもないですね。なんとも残念。

1月16日(火)

 京都の大学生殺傷事件の被害者が、おがわさとしさんの担当している生徒やと新聞で知った時のショックというたら、ちょっと他の言葉でいいあらわすことがでけん。
 私も教職ですから、もし自分の教え子がそんな形で亡くなったりしたらと思うと……。
 毎日アホなことばかり書いている私やけれど、今日ばかりはちょっとそんな気分になれんのですわ。
 明日は気持ちを取り直してアホな日記に戻します。いや、無理してアホなことを書く責務はないんやけれどね。

1月17日(水)

 朝5時50分ごろ起床。12年前の今日もこのくらいの時間に起きたんやろうなと思う。いや、妻に起こされたというべきやな。ベランダに出て雨で重く暗い空を見ながら、ああ、あの日は空を見る余裕なんかなかったんやなと思う。
 今、私が接している生徒たちは、あの日には6〜4歳くらいやったはず。直接の被害がない限り、あの朝の記憶はそう鮮明ではない者もいてるやろうなあ。
 12年か。あと数年したら、あの年に産まれた子どもたちを教えることになる。
 震災の記憶のある世代と記憶のない世代のラインが、こうして1年ごとに上にスライドされてくる。年月を経るというのはこういうことやと思う。戦中派の人たちが戦後派の者に伝えようとしても伝え切れないもどかしさを感じていたやろうということが、スケールは違えども理解できるような気がする。
 揺れたんや。怖かったんや。見慣れた町がまるで廃虚と化していく姿をテレビでこれでもかこれでもかと見せつけられ、阪神間に住んでいる友人知人の安否がわからずやきもきしたんや。そして、東京のテレビ局は能天気に「もしこのスケールの地震が関東で起きたら」てなことを、被災者がどんな気持ちでそれを見ているかも考えもしないで論じていたんや。個人的には1年3ヶ月近く水道が漏水し続けて、それへの対策に1年以上追われ続けた苦い記憶が残っているんや。そのせいか、毎日微熱が続いて体力的にもつらかったんや。
 ともかく、今日という日付の日記については、書き続けるぞ。自分があの日のことを忘れんためにも。
 あ、昨日「明日は気持ちを取り直してアホな日記に戻します」と書いたけれど、とてもアホなことを書く気にはなれませんでしたな。そやから無理してアホなことを書く責務はないんやってば。

1月18日(木)

 教育再生会議たらいうところが報告をまとめたりなんかしていて、「家庭の教育力を高めろ」やの「教師の質を上げろ」と好き勝手なことをほざいている。
 そやけどね、そんなかんたんにはいかんと思うよ。「家庭の教育力を高める」と一言で片付けられるようなもんやないやろう。学習塾に通わせて私立の進学校に入れることが「教育」と思うている親もいてれば、大自然の中でのびのびと過ごさせるのが最高の教育と信じている親もいてるでしょう。この報告ではどちらの「家庭教育」が望ましいのかわからん。
 「教員の質を高める」ためには、研修漬けにするんやなく、教員の数を増やして生徒にきめこまかな指導ができるような環境を整えることが大事なんと違うか。
 それよりも、「政治家や経営者は国民や社員をいじめてはいけない」とか「政治家や経営者がまず世襲をやめて競争力を高めるようにせよ」とかいうような提言をしたらどないだ。
 子どもの世界というのは、大人社会の縮図みたいなところがあるからね。「教育の質を高める」ためには、「社会の質を高める」ことから始めんと。どんなに働いても残業代のつかない労働の制度を作ろうとしているとか、反対する者の意見も聞かずに強引に基本法を変えてしまうとか、そんなことを国民の代表として選ばれた者がしていてなにが「教育再生」ですか。
 ほんまに「改革」とやらをしたいんやったら、一番簡単な方法がある。一度政権を野党に渡すのですよ。そしたら現在の与党がやっていることがいろいろと変えられる。そう思いませんか。うまいこといったらほんまの意味での「教育再生」ができるかもしれんしね。

1月19日(金)

 朝は録画しておいたアニメ「ネギま!」と「コードギアス反逆のルルーシュ」を見ながら朝食をとったり出勤準備をしたりする。
 朝の空き時間を使うて授業準備。今日の授業は「なにわ研究」である。漫才や落語のビデオテープとDVDを用意し、テキストとして作成したプリントの再校正を行って受講生徒の人数分を印刷した。2時間の授業で、漫才はトミーズとハイヒールのものを、落語は六代目笑福亭松鶴「酒の粕」と桂米朝「つる」を見せる。以前朝日新聞で桂歌丸師匠が暗に漫才ブームを批判して落語をもっと聞いてほしいとほのめかす文章を書いていたけれど、漫才には漫才の面白さがあり落語には落語の面白さがあり、どっちがどっちとはいえんと、生徒に見せながら思う。
 昼食をこれからとろうとしていたら、約束の時間より30分も早く知的障害児自立支援コース見学の生徒と先生がきたのであせる。かわりの先生につないでもらい、急いで昼食をとって交代する。1時間くらいかけて障害児学級のカリキュラムの説明やら校内の案内をする。
 見学者が帰らはってから、少し休憩をとる。放課後は障害児交流サークルの生徒たちと「障害」とはなにかという勉強会みたいなことをする。
 6時にサークル活動が終ってから、障害児学級担当者の間で打ち合わせなどをし、なんとか7時半までには退出できた。帰りに書店などに寄ってから、帰宅。すぐに夕食。録画しておいたドラマ「芋たこなんきん」、アニメ「ケロロ軍曹」を見ながら食べ、妻が洗い物などをしてくれている間に「大相撲初場所13日目」を見る。「ケロロ軍曹」は久しぶりに池田眞美子さんの脚本で、細かいところまで遊びが行き届いていて楽しく見られた。「スケバン刑事2少女鉄仮面伝説」と「デジキャラット」のパロディをうまく組み合わせてあった。この脚本家はこういうのをやらせるとうまいなあ。相撲はどうやらこのまま朝青龍優勝ということになりそうなので、そこらへんは面白くないけれど、天覧相撲で熱戦が多く、内容そのものはよかった。
 んでもって、パソコンを立ち上げてメールをチェックして日記を書くという手順に入ったやけど、金曜日が終って疲れが出たのか頭が働かん。日記に何を書くか、書いては修正、削除を繰り返し、ネタがないならごく普通に日記を書いたれと、だらだらと書きはじめた。そしたらこんな日記になりました。つまりまあこういう日常を送っているのです、私は。

1月20日(土)

 「納豆にダイエット効果がある」とテレビで放送したらスーパーから納豆が消えるくらい売れて生産が追いつかんというような話を新聞で読んだけれど、納豆は苦手な私には関係ないことと思いつつも、「納豆でダイエットできるなら水戸出身で納豆が大好物という元関脇水戸泉の錦戸親方はなんで引退後スマートになってないんやろうなあ」などとアホなことを考えていた。
 と思うたら、やっぱり嘘やったらしい。そうやろうなあ。錦戸親方は相変わらずごついもんなあ。
 それにしても大量に納豆を買い込んだ人は「水戸の人たちがみんなスリムなんやろうか」と疑問をもたなんだんやろうか。なんでそんな簡単にひっかかるのかなあ。
 不二家が賞味期限切れの牛乳を使うて菓子を作っていてそれを隠していたという報道に憤る人もいてて、それはもっともと思う反面、そんなん可愛いもんやんと思う気持ちも私にはあるんですね。粉ミルクに砒素を混入させていた菓子屋もあるんですからねえ。そこの社長の娘はすくす成長して今や首相夫人やファーストレディーやアッキーやと呼ばれている。HIVウイルスが混入した血液製剤を輸入販売しておいて知らぬ存ぜぬを通そうとしていた企業もあったよなあ。
 別に私は不二家の弁護をするつもりはない。同様におたべにもコカコーラにも企業として責任をきちんととるようにしてほしいと思うている。ただ、チクロ入りガムをかみ水銀入り赤チンで傷を治して育った世代として、市販のものに完全に安全なことがあるとは最初から信じてへんだけで、あの時代に比べたらまだましな部類やないかなあと思うくらいですね。
 それはそうとテレビのニュースでアナウンサーが「おべ」と「た」にアクセントをおいてニュースを読んでいたのがむやみと気になった。あれはアクセントをつけずにイントネーションをつけて読まんとあかんのです。「べ」のところで疑問型みたいにちょっと音を上げるのがポイントね。

 1月21日(日)は「たちよみの会」例会と、恒例の新年会をしたいと思います。多数のご参加をお待ちしています。
 そんなわけで明日の日記はお休み。次回更新は月曜深夜の予定です。


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