10月13日(水)
正直なところ、式に際して国を象徴する旗をあげるの歌を歌うのというようなことでごちゃごちゃ言いたくはないのね。そやけど、私としてはナショナリズムを高揚させるような目的のあるものというのは好きやないということと、何のためにナショナリズムを強調するのかという意図を考えると見えてくるものがあるというのと、嫌やと言うてるのに無理矢理上から押しつけてくるのがかなんという、そういう気持ちがあるわけでね。
それでも学習指導要領に書かれているからには、特定の旗を掲げて歌を歌わせることは職務なんやと、管理職は言う。職務であるからには、主義主張を曲げてでもやらんならんのやという。死刑執行人が死刑反対論者であってもそれが職務なら死刑を執行せんとあかんのと同じやという。死刑に反対なら死刑執行人という仕事を辞めたらいいのと同じやという。職務命令を出して反対するものを処罰するのかときくと、自分には処罰する権限はないが教育委員会に報告をすれば処罰は委員会が考えるのやという。
生徒一人一人の個性を大切にする教育を標榜するからには、教師一人一人の個性も大切にしてほしいと思う。教える側が自分というものを持っていないで、なんで生徒の個性を生かすことができるやろうか、と思う。
こういうのは、教育基本法にいう「不当な支配」にあたらんのやろうか。反対するものを処罰するような、そういう支配は正当なものやろうか。毎年議論を繰り返しても、出る結果はいっしょ。文句をいうのにもいささか疲れてきた。