大相撲小言場所


平成十七年九州場所展望〜大関昇進をかける琴欧州〜

 今場所の焦点は2つ。
 琴欧州が10勝以上をあげて大関昇進を確定させるか。
 朝青龍が史上初の7連覇と年間全場所制覇を成し遂げるか。
 琴欧州に関しては、先場所、先々場所と優勝争いをした時にみせたここ一番にかかるプレッシャーへの弱さが気にかかる。相撲内容に関してはそのスケールの大きさなど将来横綱も望める大関になれるだけのものがある。だからこそ、ここ一番の弱さを克服して一気に大関にまで駆け上がってほしい。できれば初優勝を今度こそものにしてもらいたいところだ。そうすれば、地位は結果に応じてついてくる。
 朝青龍は今場所も場所前の部屋稽古で調整するというやり方で場所に臨む。強さとうまさを兼ね備えた横綱だが、慢性的な稽古不足は気になる。そういう横綱に歯がたたない下位力士にも問題はあるのだが。
 今場所も千秋楽まで優勝が決まらないという白熱した展開になることを期待している。

(2005年11月12日記)


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