大相撲小言場所


平成十八年春場所展望〜栃東、白鵬ダブル昇進なるか〜

 先場所優勝した大関栃東、そして準優勝の関脇白鵬が、今場所はそれぞれ横綱、大関昇進を賭けることになる。ただ、栃東は先々場所は途中休場をしており、白鵬も9勝どまりであった。したがって、審判部ではかなり高いハードルを設けているようである。
 私個人の考えだが、栃東は星勘定は関係なしに優勝すれば当然横綱に上げるべきだと思う。内規で「連続優勝もしくはそれに準ずる成績」をあげれば大関は横綱に昇進できるとされているのだ。たとえそれが11勝4敗の優勝であっても、内規の規準はクリアしていると考えるべきだと思う。準優勝でも、横綱朝青龍を下していれば横綱に昇進させてもかまわないだろう。これからまだよくなるという時に横綱に昇進させておかないと、結局新しい横綱などはこれからはますます誕生しにくくなるだろうからだ。白鵬についても、11勝をあげれば、目安となる昇進前3場所の通産成績33勝に達するから、そのラインを維持していればいいのではないか。過去には魁傑のように昇進3場所前に負け越しながらも大関に上がった例もある。魁皇、千代大海の両大関が今場所過去最多を更新する9回目のカド番であるように、先輩大関たちはこれ以上駄目だと引退の危機に瀕している。両大関が引退してからあわてて低いレベルの成績で昇進させたりするような見苦しい真似はしてほしくない。
 報道によると、栃東も白鵬も場所前の状態はよいようなので、今場所で一気に決めてほしいものだ。
 それに対し朝青龍は風邪気味で、出稽古にきた白鵬に分が悪かったという。稽古場で相手に強さを見せつける朝青龍の調整法が、今場所は機能してないようなのだ。稽古の貯金が尽きてきたというわけではないだろうが、8連覇を逃した精神的ショックは、私たちが想像するよりも大きかったのかもしれない。
 大関2場所目という真価を問われる立場にたっているのが琴欧州であるが、膝の故障でシコも満足に踏めないということだそうで、あまり多くを望むのは無理かもしれない。もっとも、怪我を逆手にとって、前に出る相撲を取り続けられればかえっていい効果を産むかもしれない。序盤戦の勝敗で波に乗れるかどうかというところだろうか。
 今場所も、先場所同様、千秋楽で優勝が決まるというような盛り上がる場所にしてほしいものである。私は今年も大阪府立体育会館に足を運んで熱戦を楽しみたいと思っている。

(2006年3月10日記)


目次に戻る

ホームページに戻る