大相撲小言場所


平成十八年秋場所展望〜白鵬横綱再挑戦へ〜

 先場所、白鵬が横綱に昇進できなったのは、その成績を準優勝とはみなさないという協会審判部の判断があったからである。ということは、横綱昇進については白紙状態になったということになるべきなのだが、どうやらもし今場所白鵬が優勝したら、横綱昇進は確実なのだそうだ。協会の内規には「大関で2場所連続優勝またはそれに準ずる成績」をあげた場合、横綱審議委員会に諮問することになっている。つまり、協会は自らその内規を破ることになる。北の湖理事長は判で押したように「13勝以上の優勝」が必要条件のようにいうけれども、そんなことは内規には一言も書かれていないのだ。理事長は理事会を召集して内規の見直しを議題にあげて論議すべきではないだろうか。
 私は、今白鵬を横綱に昇進させなければ、今後どんなに優秀な力士が登場してきても、「白鵬の時はこうだった」という前例になってしまうだろうと考えている。ただでさえ双羽黒の廃業以降横綱昇進の条件は厳しくなっているのだ。これ以上厳しくする必要はどこにあるのか。
 そんなことよりも、露鵬のように一般人に暴行をはたらくような力士に対する処罰を厳しくせよ、と私は思う。
 さて、もう一人、雅山についてだが、先場所、精神的なもろさを見せただけに、今場所どこまで開き直って土俵に上がれるかに注目したい。押し相撲は波があって当然で、その上でここ数場所安定した力をだしており、さらに一度大関に昇進した実績もある。あまり勝ち星の数にばかりこだわるのはどうだろうかと思う。最後まで優勝争いに加わり、魁傑以来の陥落後再起して大関に再昇進した力士として名を相撲史に残してほしいと思うのだ。
 今場所も白鵬と雅山の相撲から目が離せない。朝青龍が強いだけに、それをはねのけて優勝したとしたら、その力は本物と認められるだろう。

(2006年9月9日記)


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