大相撲小言場所


平成十八年九州場所展望〜白鵬休場で朝青龍独走か〜

 大関白鵬が場所前のトレーニングで足の指を剥離骨折し、休場が決定した。途中出場したとしても、優勝争いには加われず……。というわけで、この段階で興味が半減した。
 カド番の魁皇が地元で踏ん張れるか。というのもインパクトに欠ける。
 とにかく、まわりの力士は朝青龍の独走を指をくわえて見ているというだけでは情けないではないか。白鵬の穴をうめる活躍を、琴欧洲や把瑠都に期待するしかない。ただ、これらヨーロッパ勢はどうしても腰高になるところを朝青龍につけこまれることが多い。直接対決で勝つことが必須だろう。
 というわけで、なんとも締まらない場所になりそうな予感がする。願わくば、私のこの予想をくつがえす活躍を各力士には期待したい。でないと、九州場所はただでさえお客さんが入らないのだから。閑古鳥の鳴く会場で朝青龍一人があたりを睨みつけている……。想像するだけで寒々とした空気を感じてしまう。悲しいかな、それが現状なのである。

(2006年11月10日記)


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