今年も白鵬の年になるだろう。そして、注目されるとしたら、連勝記録がどこまでのびるか、だろう。大鵬の45連勝がまずは目標となるだろう。続いては千代の富士の53連勝。つまりは現状ではよほど力をおろさないと白鵬の牙城は崩せないということなのだ。連勝ストップの相手として期待がかかるのは朝青龍か日馬富士。だが、朝青龍は必ず千秋楽に当たるわけで、そこまで朝青龍が優勝争いにとどまっていたら、という条件付きということになる。そうでないと今の朝青龍は優勝争いから脱落したら腑抜けになってしまうので。日馬富士は立ち合いの出足とスピード感のある動きを封じられなければ、というところか。
現時点で初場所の優勝候補は白鵬以外に思い当たらないし、例え秋場所に翔天狼に敗れたようなポカがあっても、翌日からはちゃんと切り替えることができるからそのままずるずると引き下がることはあるまい。
私としては琴奨菊や豪栄道あたりの若手がしゃにむに突進し、白鵬が引くかまわしを性急にほしがるようなそぶりを見せた場合のみ番狂わせの可能性はあると思う。
というわけで、今場所は白鵬連勝記録の通過点みたいな場所になりそうだ。他にどう予想を立てればいい?
というわけで、あとは千代大海の進退くらいか。今の千代大海が10勝以上あげて大関に復帰できる可能性はかなり低そうだ。
とりあえず幕下の竜電と栃乃若にすくすくと力を伸ばしてもらい、現在の若手力士たちを突き上げて次代の大関候補としてはつらつと登場する日が待ち遠しい。
(2010年1月8日記)