大相撲小言場所


平成二十二年夏場所展望〜新大関把瑠都の活躍は〜

 今場所は新大関把瑠都の誕生で土俵が沸くだろう。ただ、いつでも書くことだが、新大関、新横綱の最初の場所に過大な期待はかけてはいけない。10勝すれば御の字といっていいだろう。それでよい。10勝のラインをキープしておけば、名古屋場所以降の成績次第で横綱にまっしぐらという線もあり得るからだ。ただ、今場所はあまり期待しないこと。序盤よくてもどこかで崩れるだろう。
 だからこそ、琴欧洲、日馬富士ら先輩大関たちの奮起を期待したい。把瑠都に抜かれることは先に大関に昇進したものとして恥ずかしいと思うのではないか。特に琴欧洲はその日の気持ちの持ちようで極端に強かったり弱かったりするので、精神面での安定が求められる。
 そろそろ稀勢の里あたり大化けしそうなものだが、ここらはあまり期待せずに見守るべきだろう。琴奨菊、豊ノ島、栃煌山……。いずれも決め手に欠ける。ベテラン安美錦の方が楽しみな相撲を取ることはまず間違いないだろう。
 というわけで、いちいち書くのも何だけれど、白鵬の連勝がどこまでのびるかというのが今場所の焦点になるのではないか。2場所連続全勝もおおいにあり得る。腰痛が再発しない限り、白鵬の負ける要因が見つからない。
 私のような素人にここまで書かれるのは不本意と思っていただきたい。そして私のような一ファンが仰天するような大番狂わせを見せてもらいたい。

(2010年5月8日記)


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