大相撲小言場所


平成二十三年名古屋場所展望〜本場所正式開催に寄せて〜

 技量審査場所では、白鵬が八連覇を成し遂げた。無料公開という異例の方ではあるが、国技館には熱心なファンが毎日足を運んだ。ここで正式に本場所を開催しなければ、相撲界はつぶれてしまうという危機感が相撲協会にはあったのだろう。こうやって、無事に場所が開催されることはファンとしては喜ばしいことだ。<BR>
 先場所は「花相撲みたいなもの」と気合の入らなかった把瑠都のことばが、力士の本音を代表してくれる。<BR>
 支度部屋には親方たちが詰めて監視をするという。携帯電話の持ち込み禁止にさほど意味があるとは思えないけれど、そこまでやっていますよというアピールにはなるだろう。<BR>
 とにかく、ここからが再スタートである。協会も力士たちも本気で面白い相撲、ファンの喜ぶ土俵を見せていってほしい。<BR>
 そして、先場所ではネット中継でファン層が広がった。これは続けていってほしい。ただ、「ニコニコ動画」での中継がなくなったのは残念。「ニコニコ動画」では書きこみという形で古いファンも初めて相撲を見た人も一体となって相撲を楽しめた。それだけに今場所も続けてほしかった。<BR>
 とはいえテレビで相撲中継を見ることができる喜び。私はこの喜びをかみしめながらテレビの画面に向かうこととしよう。
 

(2011年7月9日記)


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