大相撲小言場所


平成二十四年九州場所展望〜白鵬の逆襲なるか〜

 2場所連続全勝という文句なしの成績で第70大横綱日馬富士が誕生した。ここまで一人横綱で踏ん張ってきた白鵬だが、責任の分担ができることで自分の勝負に気持ちを集中することができるようになるだろう。となると、新横綱の場所で緊張もあるだろうし様々な行事で疲れている日馬富士が先場所までのような相撲を取り切れるかどうかと思われるだけに、3場所離れている優勝の可能性がかなり高いと私は見る。
 対抗馬としては日馬富士よりも稀勢の里をあげたい。ただ、稀勢の里の相撲は詰めの甘いところがあるので、序盤の取りこぼしが心配される。よほど集中力が持続しないと、初優勝はそう簡単にはできないのではないかと思われる。それを承知で、対抗馬に推したい。
 カド番大関が3人。琴奨菊、琴欧洲、把瑠都はいずれもけがが原因での途中休場でカド番となったので、回復の具合次第ではこの中から陥落者が出る可能性もありそうだ。となると、鶴竜がそろそろ大勝ちするかもしれないな。気がつけば強くなって大関に昇進していたというような地味な大関だが、地力は十分。優勝までは届かずとも、白鵬と稀勢の里の優勝争いに割って入ってもおかしくはあるまい。
 次の大関を狙うのは妙義龍か。地力がついて三役力士としても安定した力を出せるようになってきたので、そろそろ大関昇進を目指す欲を出してほしい。新入幕にはスピード記録の常幸龍。ただ、十両までは力任せの相撲が通用したが、幕内のスピードや当たりの強さにどこまで対応していけるか注目したい。
 新横綱誕生という注目される場所だけに、いつも空席の目立つ九州場所のお客の入りがどうなるかも気になるところである。年間最多勝利の争いを両横綱がしているが、そこもまた楽しみの一つ。
 今場所も迫力のある相撲を期待したい。
 

(2012年11月10日記)


目次に戻る

ホームページに戻る