終わってみればやっぱり白鵬。先場所はそんな感じだった。今場所、白鵬の30度目の優勝への挑戦が始まる。大鵬、千代の富士に次ぐ大記録だ。ただ、日馬富士と鶴竜の両横綱がストップの役割を果たすか。
もっとも期待できそうなのは稀勢の里で、部屋のごたごたも収まりつつあり、相撲に集中できそうである。そうなると、もともと力は横綱級のものを持っているのだから、初優勝の期待もかかる。
琴奨菊はカド番。胸の筋肉を断裂するという大けがを治しながら、大関の地位をなんとか守っていくというのは生やさしいことではなかろうが、次の若手が大関に昇進するまでんとか踏みとどまっていてほしい。
ただ、遠藤にしても豪栄道にしてもまだまだ大関になるには数多くのステップを踏まなければならない。時間はかかりそうである。
白鵬の30度目の優勝が決まるのかどうなのか。まずはそこが今場所の焦点になるだろう。
(2014年7月12日記)