先場所は久しぶりの横綱による優勝争いになったけれど、大関が総崩れで盛り上がりには欠けた。今場所は高安が休場。しかしカド番脱出に向けて豪栄道も栃ノ心も調整を進めており、カド番脱出なんてところに目標を置くのではなく、優勝を狙うくらいの意気込みで臨んでもらいたい。
大関から陥落した貴景勝が10勝して大関に復帰できるかも注目の的。やっと関取衆と申し合いができるようになったというくらいなのでそれほど大きな期待はできないかもしれないけれど、土俵勘さえ戻れば勢いで一気に10勝を達成できるのではないかという気もする。
優勝本命は白鵬。場所前に日本国籍を取得し、協会に残ることもできそうなので、今場所は「日本人・白鵬」として何が何でも優勝を狙いにいくだろう。こういう時の白鵬というのがまた強いんですよ。鶴竜がそれに続く。で、なおそれに続く候補をこの力士とあげられないのが辛いところ。
先場所小兵旋風を起こした照強や炎鵬が今場所も活躍できるかにも注目したい。
ただ、場所前に発覚した貴ノ富士の暴力問題については、私にもいろいろと考えていることはあるものの、まだ細かなことがはっきりと示されていないので、なんともいえないけれど、前途有望な力士をあっさりと切ってしまえるのが相撲協会であることは確かなので、引退勧告もあるのかなあ、そうなったら残念やなあとここではそれだけにとどめておく。
(2019年9月7日記)