大相撲小言場所


令和六年夏場所展望〜大の里新三役、不祥事の汚名返上なるか〜~

 先場所新入幕優勝の偉業を成し遂げた尊富士は、靭帯損傷のため全休。悔いのないようにと千秋楽まで出場したが、やはり無理をしていたようだ。このまま消えてしまうことのないように、徹底的に治療してもらいたい。
 久々の三役の朝乃山も休場。謹慎から復帰後、特に怪我が多くなったようだ。
 照ノ富士は出場するけれど、状態は万全ではない。
 期待できるのは大関では豊昇龍と琴ノ若改め琴櫻。特に琴櫻は登り調子の上に祖父の四股名への改名で気合いが入ることだろう。
 心配なのは霧島。先場所はとても大関という相撲が取れていなかった。部屋の移籍でもと鶴竜の音羽山親方が新しい師匠になったので、その影響がよい方に出ることを期待したい。
 大の里は場所前に未成年の力士に飲酒させたという理由で処分を受けた。週刊誌には師匠の二所ノ関親方の指導不行届や大の里のよくない態度について書かれたりした。汚名返上は土俵での姿勢で示すしかない。新三役の場所だけに、大関昇進に向けて踏ん張ってもらいたい。
 今場所も優勝争いは混沌としている。誰がここから頭ひとつ抜けていくのか、期待している。

(2024年511日記)


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