読書感想文


大殲滅!機動部隊ハワイ大海戦 2
霧島那智著
実業之日本社 ジョイ・ノベルス
1997年11月25日第1刷
定価781円

 「大殲滅!機動部隊ハワイ大海戦 1」の続刊。前巻ではキンメルが真珠湾奇襲を防ぐために待ち伏せしながらも返り討ちにあう。今回は米国大平洋艦隊を叩き潰した大日本帝国海軍機動部隊がジャワ島のオランダ軍を倒し、大平洋での足場を固める。次の巻では再度真珠湾を奇襲し、米軍基地を完膚なきまでに破壊してしまうことであろう。日本の作戦は必ず成功し、相手の態勢が整う前に速攻で勝利するのが霧島那智の世界なのだ。占領してからの統治や兵站などくそくらえ。目の前の先頭に勝てば敵国は戦意を失ってしまう。それが戦勝というものなのだ。講和は政府がやるものではなく、最前線の連合艦隊司令官がすればよい。それが霧島那智の戦争観なのだ。
 この作家がこれだけ著書を出し続けているという現状がそら恐ろしくなってきた。

(1998年2月3日読了)


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