読書感想文


魔術戦士 2 妖蛆召喚
朝松健著
小学館 スーパークエスト文庫
1998年6月1日第1刷
定価562円

 「魔術戦士 1 蛇神召喚」に続く第2巻。
 前巻で命を救われた頼子……。しかし、彼女は大物主の子を胎内に宿していた。戦士志門聖司はメキシコで強敵を取り逃がしたが、頼子の腹の子をめぐって奈良に出現。前巻から続いて戦うパンテーラたちとの死闘に決着はつくのか。また、頼子が魔性の子を出産するのを聖司は阻止することができるのか。
 ストーリーは比較的単純な骨組みである。だが、優れたエンタテインメントには単純な骨組みに綿密な設定ときっちりとした書き込みをしたものが多いということがいえるのも事実。本書はその点で実に読みごたえがあり、また一気に読者を引き込むパワーがある。
 前巻の感想でも書いたが、親本の大陸書房版を読んでいないだけに、早く全巻を読みたい。

(1998年6月11日読了)


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